
たしか前々日だったかと思う。
明後日の朝のバスで帰るから。夕方に向こうで会議入ってるし。
え?RinNonは?
だから言ったじゃない。日曜日に英検3級の試験あるからそれが終わらないと。
月曜日の飛行機だよ。
それは聞いてたよ。でも君がいつ帰るかまでは聞いてなかったけど・・・
そのことは彼女にとって、さほど大きな問題ではなかったようだ。
そして今朝。早朝一番のバスに乗るため、ぼくは近くのPlazaまで彼女を送っていった。
朝まだ明けきらぬ…というより、まだまったく暗いまま…という季節。
ぼくはKYOKOさんにかける言葉をきちんと探りきれないまま、バスの人に
なった彼女を見送った。