田子坊の中には、日本人の経営しているレストランがある。
はずなんだけどうまく見つけることができなかった。以前にきたときには
あったと思った場所になかったのだ。店が変わったんだろうか?
道に迷っただけかもしれない。
( 吉本さんすみません 、La Brasserie by HIROが見つかりませんでした )
人が多かったし、せかせかとしていたので困ってしまった。
くるたびにこんなに人が増えていくと、新天地よりもずっとずっと歩きづらい
そう思って歩いていた。
目線を上にあげてみると、一軒のカフェがあった。
その店は入口がテディベアの店だった
1Fがくまの雑貨屋さん。2Fがカフェになっていて、オープンスペースもありそう
だった。決まり
しょうしょう癪なことに、この2人はここに来たことがあると言っていた。
でもあくまで下のくまのお店だけらしい。上でお茶をするのは初めてと言っている
そして、2Fもくまだらけだった。
ぼくの前にすわったRinとNonとくまはGinger Aleを注文した。
そしてくまはコップはいらないらしい。あくまでホストに徹するようだ。
2Fに上がる前に、細い階段をあがってきた。中2Fと呼べる踊り場が
ひとつテーブルになっていて、そこにもやまのようにくまが置かれていた。
そこから階段は反転して、このフロアに続くのだけれど、左手にある窓を
あけるとオープンスペースがあった。
残念なことにそこは満席だったけれど
Nonの後のほうにある壁には、この店が以前はどんな様子だったのか
モノクロームの写真で飾ってある。そう、ほんの1,2年前の話だ。
RinNonがもうおねしょもしないで立派に学校で中国語を話す先生に英語を
習う、へんてこな形態になじみはじめたころには、まだこの店はモノクローム
だったということになる。
変遷と淘汰と。ちょっと東一本ずれた通りから押し寄せてきた波がここまで
軽く飲みこんできたことになる。そしてここはもうすっかり中枢と呼べるほど
にぎやかな中心となっている。
見えない波。
一番大きなフロアはこんなふうにテーブル席ではないけれど、飲み物を
作るカウンターになっている。せわしなく店員は動き回り、MP3のミニコンポ
から出る音楽は、台湾や香港の少しゆったりめの音楽だ。
反対側の南側にあるベランダもオープンスペースになっていて、ここも
すでに全テーブルが満席だった。さすがに大声で話す上海人はいないようで
若者になるとちゃんと分別よろしく声を控えめにしているんだと安心する
まだうねり、見えない波に飲み込まれていないのか、それとも従業員か店舗
経営者の自宅なのか、端のテーブルの向こうには普通に洗濯物が干して
あるのが、田子坊らしさを残していて、かえってほっとしたりする
下の通りは人通りがまだまだ多いことを示していて午後3時から4時がここでも
かきいれどきだと示している。上からのぞく姿はめったにないので興味深い。
あとで聞いたらKYOKOさんはこの一角で夜中に飲んで いるか飯を
食っているらしい。夜にも進出していく田子坊の姿も一度みてみたい。
ぼくはRinNonをからかいながらコーヒーを飲む。昼がこういうざわついた通り
でも、店がある程度分別のついた静かさであれば、コーヒーもおいしい
モノクロームの写真の向こうにもある部屋にも、たくさんの若者と少し混じる
年配のグループとがお茶の時間を過ごしている。
手前のテーブルの女の子2人連れはとてもかわいい。大学生だろうか?
と思っているうちに男の子が合流してきた。
ここは待ち合わせにも使っているんだ。
大阪よりよっぽどおしゃれな使い方だ。少しうらやましくなった
かかっている曲はなんなのだろう?戻ってから思い出しながら探した
けれど、そんなに簡単には見つからない。RinNonに聞いてみたけど
わからない。だいたいタレントにあまり興味のない人たちなのだ。
孫燕姿、Jolin(蔡依林)、フェイ・ウォン。。違っていた。
誰の曲なんだろ?
ここでうまく再現できないけれど、別の曲でここで過ごしたお茶の時間を
雰囲気を感じてくれればと思う。
馬徳里不思議(Wonder In Mardrid)
RinNonはそれぞれのGinger Aleをぼーっと、なんとはなしに飲んでいる。
ときどき、ぶくぶくぶく…と蟹のようにストローで泡を作ってあそんでいる。
この室内をどうみているのだろうか?でもリラックスしているように見えるので
あながち居心地が悪いわけではないらしい。
それでもNonは自分ひとりでトイレにいけなかった。
「トイレはどこですか?」が言えないわけではない。言うのがはずかしいのだ。
日本語でもきっと無理だろう。
結局、Rinが代わりに聞いて、場所を探してみたが見つからなかったといって
帰ってきた。しょうがないから、じゃあ外でさがそうかと立ち上がる。
Checkをすませる。向こうのかわいい女の子は、あとからきた男の子が彼氏
なのか、一生懸命その男の子をさわりながら、友達の女の子とおしゃべりに
夢中になっている。RinNonがああなるのはいつのことだろう?
そのとき彼女らはどこにいるだろう?できればそんなのは来てほしいとは
思えないけれど、いまのところ彼女たちの一番の関心は、このあと自転車を
取りにいく ことだけらしいので
パパとしてはいらぬ心配は、文字通りいらないわけで…
くるんと階段を半周。また半周と、その踊り場のオープンカフェやら、1Fの雑貨
やらをみてまわる。くまといえばリラックマの2人はテディベアにはそれほど
興味がわかないらしく、とくにおねだりもされずに外へでた。
★泰迪之家 Teddy Bear Family
上海市泰康路248弄23號(田子坊)
+86-21-6473-0645
http://www.shtba.com.cn/
その後外にでていろいろ聞いてやっとみつけたのは公衆トイレだった。
まだきれいなのだろうか?ましな感じだったのでRinがNonを連れてトイレへ。
その間ぼくは下からのアングルで横丁をとってみたり、反対側のまだ未開拓で
洗濯物が干されている横丁を普通の眼の高さで写してみたり
めまぐるしくかわるstreetの、たくさん人が通り抜ける小径は、もうすっかり
新天地に肩をならべ、民間活力でここまで発展したモデルとして新天地と
対極となりえてしまいました。
洗濯物がかざりのように混在しているミスマッチ。中国特有だけれど、まるで
この場所固有の名物であるかのように、でもある意味そうなのだけれど。
金髪の子どもが、お父さんにまとわりつきながら地図を背に早くいこうと
ばかりにせかしている。お父さんは一心不乱に地図をみようとしている。
そう、こんなにも人気な通りになった田子坊。
島耕作でも、小栗専務とお茶をしながら大町久美子の報告を待つシーンが
あった。少しずつぼくから離れていくように思えて、それでもまだこの洗濯物
が、最初からここを見ているぼくとの、かなり細いつながりの糸にも思えて
でもきっとそれは、その人たちへの同情ではなく、頑固さへの憐れみでも
なくて、単に判官贔屓だけなのかもしれないけれど。
帰り際。一番西の筋を再び歩き、南側からでる。そのさらに西はほっとする
ことに、まだ通常の民家が並んでそうだった。でも形からみて、明らかに
ここまで進出して、浸食して…おしゃれに変身していきそうだった。
こんなに観光客がいても、styleを崩さず、パジャマのような服を着たまま
外を歩くおばさんがいるのをみて、まだここはわくわくするようなせめぎあいと
発展を続けられそうだなと思ったのでした。
さあRinNon、古北の2期まで自転車を取りにいこうよ
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