雨はまだぽつぽつと降り続く。
シフォンケーキとコーヒーのデザートを食べ終わったぼくたちではあったけれど
まだ時間は2時過ぎ。もう少しお茶をしてから帰りましょうということにした。
ではどこに 24号線に入り、木津方面に車を走らせる。
州見台あたりでいいかと思っていると、ふと野菜の即売をしている場所が…そして
あ。そういえばこの辺に…あった・あのカフェは?
ああ、いいやんいいやん。
見えていたのは Cafe Gic
横にあるエステサロン風 な店舗は閉まっているようだったけれど
cafeはちゃんとやっていた。
としこさんはちらっとみて、マフィンの多い店のメニューに少し考えてから「ここにしよう」と
反応した。熟考型なのかもしれない
湿度の多い外から中にはいると、きもちいい具合に乾燥があって、ほっとする。
外界と内部の湿度の差が大きいせいか、冷蔵のショーケースもこんな感じ。
ぼくは先に選んで席をさがす。
窓の外は、JRが遠くに走り、前には田んぼ。本当に田舎なのだ。
としこさんは「福岡でいうと、大牟田とか筑豊とかそのへんの風景だね」と言って笑う。
それは決して揶揄するものではなく、落ち着き度合を表現するかのように。
ゆくあてなく、流れてやってきた店には、年配の女性2人組だとかデートに使っているのか若い男の子と
女の子だったり、長テーブルを全部埋めるほどではないけど、テーブル席を半分くらい埋めていて
この店が根付いていることがわかる。
そのあとも、男性グループが入ってきたり、少しずつ少しずつにぎやかになってくる。
こんな日には、いやな愚痴は軽めに語り、笑い話はばかっぽくにぎやかに語るのがコツだ。
そうでないと、店の中にいる人みんなが湿っぽくなりそうな日。
関西圏は早くも梅雨気配なのだから。
マフィンとコーヒーでひとしきり過ごしたぼくらは、腰重くたちあがる。
ぼくは晩ごはんの準備で、スーパーマーケットに行きたかった。としこさんはつれてって
あげるよと言ってくれたけど、この小雨もようの空みたく、だらだらと買い物してしまい
そうだったので、さすがに申し訳なくて家まで送ってもらうだけにした。
★Cafe Gic
京都府木津川市木津八色77-2
0774-72-0141
http://www.cafegic.com/
Sugar Babe 雨はてのひらにいっぱい