山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

TPPについて(2)

2011-10-19 | 農業

 TPPについての第2弾です。今回は、もしTPPに参加した場合にどうなるかということをシミュレーションしてみたいと思います。他の多くの分野は、他の方に委ねるとして、私の関心のある農業についてのみ考えてみます。

 当然の帰結として、関税が撤廃されるでしょうから低価格の農産物が輸入されるでしょう。国内の農産物は、ただでさえ高価といわれております。ですからこれら輸入農産物に太刀打ちできるはずも無く、農家の売上は減少し、赤字経営となり、廃業へと進展します。このことがどれ位の時間軸で進展するかは、農業保護政策のあり方によって大きく左右されるでしょうが、いくら手厚く保護しようが、農産物の内外価格差を埋めることはできないでしょう。

 この間、農業は三極分化していくものと考えられます。即ち、大規模集約化と価格競争力をもった極少数の農家と超零細化です。大規模集約化は議論の余地は無いでしょう。価格競争力を持った農家とは、輸出や高価でも購入できる消費者向けに超高品質農産物を生産する農家を指します。超零細化とは、高齢者が細々と営農を続けるとか、退職後の趣味などで家庭菜園規模で作付けするとか、私みたいに採算を度外視して趣味的に農業を続けるということを指します。その他の形態の農業は急激に衰退するものと思われます。

 そうした場合、一般の消費者はどのようなものを食することとなるのでしょうか? 多くは大規模集約化された農業で生産された農産物または輸入農産物の選択と言うことになるでしょう。農業生産性を向上(≒コストダウン)させるためには化学肥料と農薬の使用は避けられません。農薬についての私の思いは「農業ことはじめ(8)-農薬について」で書いております。さらに輸入農産物については、ポストハーベスト農薬を含む残留農薬・禁止農薬の使用問題やフードマイレージの増大などの問題もあります。

 さて、大規模集約化した場合の想定は「農業ことはじめ(9)-兼業農家について」で既に書いている通りです。また、農業に関しての思いについては「工業と農業の違い」「工業と農業の違い-その2」をご参照いただければと存じます。

 TPPに参加しようがしまいが私のライフスタイルに関して言えば、ほとんど影響しないでしょう。むしろ影響が大きいのは、多くの消費者の皆様ではないでしょうか。とかく影響が大きいと想定される産業分野のみに目が向きますが、廻りまわって国全体に影響があります。無関心でいると「こんなはずではなかった」と後悔することにもなりかねません。他人事と思わず、大いに議論に参加することが必要なのではないでしょうか。


iPhone,iPadを活用した「見える化」ツール

2011-10-14 | 省エネ

 携帯端末(iPhone,iPad)を活用した「見える化」ツールのご紹介です。いかにもありそうな製品が今まで無かったのが不思議です。

 主な用途は電力のモニタリングです。リアルタイムデータのみならず、日報、月報、年報が携帯端末に表示できます。しかもデマンド監視装置も兼ね備えております。デマンド警報は、メールで通知されますので、常時監視していなくても構いません。しかも複数の携帯端末が同時に使えますので、使い勝手と拡張性が非常に良いものになっております。

 アイデア次第で色々な用途に使えそうです。やっと「見える化」ツールもここまで進化してきたかといった印象です。一部の専門家の道具から身近な道具として親しまれるのではないかと思われます。

 詳細は「携帯端末を活用した電力計測システム」を参照ください。


堆肥作り

2011-10-13 | 農業

 稲藁は、コンバインに付属しているカッターで20㎝位に刻まれています。今夜辺りから雨の予報がでておりますので急遽集めてきました。

 この稲藁と鶏糞で堆肥を作ります。本来無肥料というのを目指しております(自然農法)が、化学肥料を使っていた土壌をいきなり無肥料という訳にもいかないと思い、しばらくは堆肥で土壌改良を図るつもりです。ですから購入した鶏糞は余り使いたくないのですが、背に腹は代えられず使っております。来春からはニワトリも飼う予定でおりますので、全て自家製でまかなうようにしたいと思っております。

<2011/10/28 追記>

 前回麦藁で堆肥を作っていたのですが、鶏糞の量が多すぎたのか、堆肥が団子状に固まってしまいました。そこで、前回の麦藁堆肥と稲藁を交互にサンドイッチ状に積み重ねてみました。下の写真は堆肥を積上げてから一週間後に最初の切り替えしをしたものです。さて今回の出来栄えはどうなるのでしょうか。

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TPPについて

2011-10-11 | 農業

 環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に関して、与党民主党が本格的議論を始めるとの報道がなされておりました。大いに議論することは当然のことですが、何となく結論は見えているような気がします。

 紆余曲折があってもTPPへの参加は避けられないでしょう。その論拠は、「世の中の趨勢だから」とか「このままでは日本だけが取り残される」とか色々な主張がなされるでしょう。そして影響が大きい産業には手厚く配慮をするから、何とか理解して欲しいということになるのでしょう。問題が発生した時の何時ものパターンのような気がします。農業に関して言えば、結局は補助金を出すからということにでもなるのでしょうか。いくら補助金を積んでも農業が衰退してきたことは歴史が証明しているところです。10アール当たり年間10万円とか20万円の補助金があるのであれば未だしも、数千円から精々1万円程度の補助金であれば、言葉が汚いのですが「屁のツッパリ」にもなりません。おまけに「あれを作れ」とか「これは作るな」とか誰かが勝手に決めておいて、それが失敗しても誰も責任を取りません。補助金を渡すことによって、型枠にはめ込もうとするするような従来の手法は最早通用しません。この点も大いに議論が必要なところです。

 TPPへの参加は経済合理性を追求する立場からすれば、至極当然の帰結ですが、本当に全てがボーダーレス化することが良いことなのでしょうか。皆さんは、本当に経済合理性のみに従って行動しているのでしょうか?

 さて、江戸幕府が開国した時に欧米列強から「治外法権」を認めされられ、「関税自主権」が無い不平等条約を押し付けられました。これらを撤廃するために我が国の先人達が如何に多くの犠牲を強いられたかということを思い出す必要があります。一時の利益のために早計な結論を出すべきではないと思います。TPPの議論は「国家百年の大計」です。嫌になるくらいの議論をすべきではないかと思います。

 


稲刈り終了

2011-10-10 | 農業

 稲刈りが終わりました。今年は例年より成熟が早かったそうで、一週間ほど早めの収穫になりました。私が小さい頃は、手刈りでしたが、現在はコンバインで脱穀まで機械化されておりますので、一大イベントということではありません。我が家には機械がありませんので、田植えと収穫は委託しております。お任せしておけば特に何もすることは無いのですが、一応お手伝いということで、刈りとりの様子を見学しておりました。

 脱穀した米は、軽トラなどでカントリーエレベーターまで運びます。ここで乾燥、貯蔵、精米などが行われることになります。ですから自分で作った米を自分で食べるためには、これらの一連の作業を自分でするしかありません。基本的に全量出荷して、自家消費分は予め保有米として予約しておいて、必要な時にカントリーから引取ることになります。保有米として予約した量を控除して、残りの分が実際に市場で販売されることになります。

 このように米作りに関しては、かなりの程度集約化が進んでいます。集約化すれば、生産コストが下がりますが、自分の生産物に対するこだわりみたいなものは無くなってしまいます。手間を掛けようが掛けまいが、最低限の基準さえ満たしておけば、収量が大きい方が売上が上がります。要は如何に低コストで、収量を上げるかといった経済合理性が罷り通ることとなります。こうなると品質を向上するために努力をしようとする意欲が失われてきます。品質の維持は最終的には個別農家の良心に頼る他なくなります。

 以前ソ連の農業の紹介で国営農場(ソホーズ)や集団農場(コルホーズ)のことが教科書などに載っていました。今の農業の方向性は、もしかしたらこれに近いものがあるのではないかと思ったりもします。この結末は、歴史が証明している通りです。


今日は「おくんち」です

2011-10-09 | ブログ

 今日は「晴気天山神社おくんち祭」です。「おくんち」といえば、「長崎くんち」や「唐津くんち」が有名です。これほど有名ではありませんが、当地でも「おくんち」なる行事があります。天山社に浮立(ふりゅう)を奉納します。

 晴気地区を10グループに分けて、10年に一度奉納が巡ってきます。私はこれまで2度経験しております。最初の担当は「鉦打ち」でした。かなり重量のある鉦を手で持ち、はっぴを着て踊りながら鐘を打ちます。

 二回目は横笛でした。普通笛は、篠竹で作った篠笛が一般的でしょうが、当地では何の木か忘れてしまいましたが、生木から作ります。笛の練習は、この笛作りから始まります。私は全くの初めてでしたので、最初は「スースー」と音が全く出ません。自宅で毎日のように練習して、一週間ぐらいでヤットそれらしい音が出るようになりました。そして、次の難関が、全部で6~7曲くらいあったと思いますが、それぞれの曲を覚え、お囃子の調子に合わせることでしょうか。楽譜も何もありませんので、ひたすら指導者の方の模範演奏を見よう見真似で、身に着けていくしかありません。定期的に練習会がありますが、それだけでは間に合わないと思い、模範演奏をビデオに撮らせてもらい、毎日ビデオに合わせてひたすら練習に励みました。練習期間は約2ヶ月でしたが、何とか本番に間に合わすことが出来ました。

 奉納が終わると親戚・知人などを招き大宴会ということになります。10年に一度ビッグイベントです。後3年程で巡って来ます。次は「お謡い」の担当になるかも知れませんが、自分としてはもう一度「横笛」を担当したいと思っております。横笛はその後もたまに練習しております。篠笛用の楽譜を求めたりして、浮立以外の曲も吹いたりしております。浮立の練習を通じて、また一つ趣味が増えてしまいました。

2004年(平成16年)の時の画像です。

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青虫退治

2011-10-08 | 農業

 このところ青虫取りが日課です。メキャベツとブロッコリーに連日増殖し続けております。油断すると葉っぱが穴だらけになってしまいます。葉っぱを裏表を一枚ずつチェックして行きます。小さい青虫から大きいのまで色々ですし、葉っぱと同じ色(保護色)ですから見落としが無いように慎重に作業しなければなりません。それでも結構見落としてしまいます。気温が下がって繁殖しなくなるまでの長期戦です。

 下の画像の赤丸のところに青虫君がいます。

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実りの秋

2011-10-07 | 農業

 もうすぐ稲刈りが始まります。下の画像は、我が家の「さがびより」という品種の実りです。手前味噌でしょうが、かなり美味しい品種だと思います。これが2作目です。来年は減反の順番が廻ってきますので、作付けできません。転作作物は大豆が強制的に割当てられております。せめて作物の選択の自由が欲しいのですが・・・。

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久々のナビゲーション

2011-10-06 | 大空への憧れ

 仕事の都合で訓練期間が1ケ月以上空いてしまいました。しかもナビゲーションは半年振りです。本日のルートは、佐賀空港(RJFS)~鹿島~加唐島~壱岐空港(RJDB)、壱岐空港でタッチアンドゴー(TGL)を2回、壱岐空港(RJDB)~加唐島~鹿島~佐賀空港(RJFS)でナビゲーションログを作成しております。往復106NM、1時間9分の予定です。

 久々の割には、あまり緊張することもなくできたと思います。風も穏やかで、上空の気流も比較的安定していました。ただ、ガスがかかったように視程が今一で、山並みなどがクリアに見えませんので、より計器に頼ったフライトになりました。ヘディングと高度がふらつくのは、何時もの通りです。ETAの計算などで、チョット注意が散漫になると直ぐずれてしまいます。

 壱岐空港は今回で3回目です。洋上には目標物がないので、コース取りが難しいのですが、ヤット慣れてきたのかなといった感じです。

 帰りのルート途上で、教官からルートチェンジの指示がありました。八幡岳からダイレクト佐賀空港のルートを引く間は、教官に握ってもらいました。本来ならば、自分で握りながら実行しなければなりません。今後の課題が多く残されております。一つずつ潰していくしかないのでしょうが、こちらを潰せば、あちらがといったモグラ叩き状態です。もっと詰めて訓練できれば良いのですが・・・。

現在までフライト回数117回、着陸回数467回、総飛行時間102時間20分となりました。
(内、ソロの飛行時間6時間30分、着陸回数29回)


キンモクセイの香り

2011-10-05 | ブログ

 昨夜来の雨が小糠雨に変わり、庭木を濡らしております。窓を開けると微かにキンモクセイの香りが漂ってきます。我が家にはキンモクセイの木が2本あります。ラジオからキンモクセイの花が咲いたという便りが、佐賀県を含めあちらこちらから聴こえているにもかかわらず、我が家のキンモクセイの花はいっこうに咲きません。昨年は結局咲かず仕舞いでしたので、もしや今年もとヤキモキしておりましたが、やっと2日前花が咲いてくれました。

 キンモクセイの花が咲き始めると秋の到来を感じさせます。そして何ともいえぬ香りが心を和ませてくれます。昔からこの香りが好きで、庭を造る際にも真っ先に指名しました。佐賀に引っ越してきて、真っ先に植えたのもキンモクセイでした。庭を造る時には、そこそこ成長しておりましたので、庭木のメンバーに入れてもらいました。

 年に一回(たまに春先に開花することも)の香りのプレゼントが楽しみです。

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今日は朝から・・・

2011-10-02 | ブログ

 伊勢志摩からクール便で、活き伊勢海老と貝類の詰め合わせが送られてきました。活きが良いので、早速腕を揮い伊勢海老の活き作りにチャレンジしてみました。できばえは下の画像の通りです。プリプリしていて甘味があって絶品でした。

 サザエと大あさりは晩飯にとっておきます。サザエは刺身にも良し、つぼ焼きにも良しですね。両方作っちゃおうと思っております。大あさりは初めてです。どんな味がするのか、今からとても楽しみにしております。

 クリさん。どうも有難うございました。

 活き伊勢海老といえば思い出すのが、長崎県の崎戸島にある「椿の宿」ですね。以前大島大橋が開通する前に何度か行ったことがあります。リーズナブルな値段で舌鼓を打つことができます。またいこうと思いつつもなかなか実現できておりません。大島大橋上空を飛ぶたびに、何時も思い出してはいるのですが・・・。

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