大菩薩嶺への登山口、標高1600m。 30分ほど登ると福ちゃん荘がある。
1969年、赤軍派がこの山荘に潜伏し、凶器準備集合罪で53名が逮捕された
「大菩薩峠事件」の場所。 その後、浅間山荘事件へと展開する。
戦後植栽されたカラマツの尾根を登り、 振り返ると大菩薩湖と称するダム湖。
黄色の斜面は、鹿に喰われて枯れた笹。 鹿は樹木の皮も食い荒す。
山や岳ではなく「嶺(れい)」がつく山頂(2057m)。 三角点は露出。
周囲はコメツガの林で展望はまったくきかず。
尾根筋の鞍部に介山荘。 中里介山と何がしか所縁の山荘。
山荘の近くに大菩薩峠の標識(1897m)。 未完の長編小説「大菩薩峠」の
舞台になった場所。
翌朝、この峠からの展望。東には東京都内の馴染みのない山が雲海に浮かぶ。
南には、山頂を朝日に染めた富士山。
西には、少し霞んでいるが南アルプスの連峰が一望。
左から、赤石岳、悪沢岳、農鳥岳、間ノ岳、北岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳。