中泊町にある大沢内溜池は、芦野池沼群県立自然公園の一部である。
湖岸線が複雑に入り組んだ溜池で、湖岸の一角に名水の湧つぼがある。
駐車場の傍に立派な休憩所。 １８０ｍと１５０ｍの木製の橋が湖岸を繋ぐ。
溜池の周辺部は標高５０ｍほどの丘陵で、ミズナラを主体にした雑木林。
その中にブナがかなりの密度で混じっている。 この標高でのブナは学術的に
貴重らしい。
湧きつぼ由来の表示板。平成２０年に、「平成の名水１００選」に選定された。
湧きつぼへの道。 鳥井をくぐり、階段を下る。
溜池は、秋から翌春まで貯水するので、その間湧きつぼは水没する。
５月下旬、湧きつぼはまだ水没していた。 林下にコケイランが見られた。
恒例の水源地観察会が、今年は雪解けが遅れたので例年より半月遅れで実施。
萱野高原のアズマギクはまだ蕾。 センボンウヤリは小さい花を咲かせる。
植林地に向かう作業道には雪も残る。 雪に押しつぶされた樹木は芽吹が遅い。
大枝が折れて雪に埋もれたオオヤマザクラ。 赤味が濃い。
ベニイタヤはまだ花のものもあり、すでに結実したものもある。
作業道の洗掘を防止する意図で設置されたゴム板。沢に導いて排水する仕組
みのものだが、両側が山のため効果がない。
ミズナラを伐ってブナを植林する愚を指摘され、その後、ミズナラの下にブナを
植栽したが、日が当らないのできわめて成長が悪い。
午後の日を受ける残雪と新緑の八甲田。 ブナの新緑の峰走りは例年より早いとか。
山裾に紫がかった部分が見える。 芽吹が遅いダケカンバの林だった。
里山に点在するウワミズザクラが一斉に咲いている。
桜と同じバラ科だが、花の形は桜と全然違う。
総状花序という穂のような花がたくさんつく。
穂はたくさんの花の集まりで、ブラシの毛のようなのが雄蕊。
豪雪で折れた枝も花を咲かせる。 雪に埋もれた枝はまだ蕾。
国内で２５年ぶりの金環日食。 全国の広い地域で見られたが、青森は
残念ながら部分日食。
フィルターなしでは鈍角。 ８時半ごろ、薄雲が広がり、肉眼でも
見られた。 雲のフィルターでようやくまともに撮れたが、最大食は過ぎた。
金環食、ベイリービーズは、同時進行のテレビ画面で見る。
佐渡も今冬は大雪のようだったが、雪が消えしだい山一面に春の山野草が
咲き乱れる。２０種ほどの花が見られたが、その多くは青森でも見られる種。
青森で見られない花、キンポウゲ科のオオミスミソウ。 花の色が、白、
濃淡のピンク、紫系統など多彩なのが変わっている。
アマナは白花。 青森にあるキバナノアマナは稀に見られた。
エチゴキジムシロは小ぶり。 放牧地に大群生していた。
アケビ、花はピンボケだが、葉が５枚なのが分かる。 青森にあるのは
葉が３枚のミツバアケビ。
青森に少ないウリハダカエデ。 道路脇に群生していた。
街路樹のスダジイ。 ドングリがなる種。
