ホトトギス

里山の野生植物等との出会い。

早春の山

2011年03月29日 | 日記・エッセイ・コラム

   林道を歩くと、山々の景観は春の雰囲気。

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   雪が少なくなり根回り穴が見えてきた。

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                山の襞が重なり十二単の趣。

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                大毛無山  736mの低山だが、登山道がない。

                残雪期に稜線を歩いて登れるが、距離があり、

                容易に到達できない。

                

     


冬芽

2011年03月20日 | 日記・エッセイ・コラム

冬の植物観察の対象に冬芽があります。 葉が落ちた痕の葉痕も樹種毎に特徴があります。 

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  オニグルミの葉痕は猿の顔。         ヤマウルシ 

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    キブシは互生                    ニワトコは対生

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 トチノキは粘りのある芽鱗に覆われる。 ホオノキはコートのような芽鱗を纏う。

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サワグルミは早々にコートを脱いだ。  タラノキは葉痕の中に冬芽

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ウワミズザクラは赤い芽が出てきた。  シウリザクラは展葉が近くなった。

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       ヤマナラシ           幹には十字手裏剣が突き刺さる。

 


雪虫

2011年03月16日 | 日記・エッセイ・コラム

晴れた日に、川の近くの雪の上を歩き回る黒い虫はセッケイカワゲラ。

体長8mmほど、黒くないと見つけにくい小さい水生昆虫の成虫。

保護色と反対だが、この時期、彼らの天敵がいないかららしい。

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せわしく動き回って、雪の上にある有機物片や微生物を食べている。

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   長いものは葦の茎                 傍の穴はキツネの足痕

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やみくもに雪の上を歩き回っているのではなく、川の上流方向に移動している

そうで、春先に川辺に下りて産卵します。


ヒバの花

2011年03月08日 | 日記・エッセイ・コラム

青森の県木 ヒバ(ヒノキアスナロ)も冬に花をつける。 今頃開花時期だが、ヒバの

花のニュースなどほとんどない。 

県民の森「眺望山」はヒバの山。ヒバの花を見に行った。東口から山頂を目指して、

途中のヒバを見たが、目が届く範囲では花が見当たらない。山頂の展望台のそばに

ヒバがある。螺旋階段を登りながら下枝から梢まで見たがやはり花は見当たらない。

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ヒバは5年毎位で豊作になるそうで、それ以外の年は花をつけないかもしれず。

あきらめて帰ろうとしたら、山頂周辺の2,3本のヒバが花をつけていた。

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              葉の先端の黒い粒状のものがヒバの花。

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 雄花は5mmほどの黒い楕円形。     雌花は3mmほどの黄緑の粒。

 帰りの西口コースでも見られなかった。 その希少性もあり、冬に咲く地味で

 微細な花はお目にかかりがたいもののようである。