ブログのタイトル「ホトトギス」は野草と野鳥の両方を意識した。
新聞に、青森市出身の画家 木部一樹の「鳥が教えてくれた」の連載がある。
記事の中で思いがけないことを知った。
昔、貴族や武家では乳母(めのと)のならわしがあった。授乳中の女は妊娠しにくい。
乳児死亡率が高かった時代、我が子を多く得るために、授乳を他人に任せた。
そこには、苦労して生んだわが子を抱けない女たちの悲哀があった。
ホトトギスやカッコウは托卵する。他の鳥の巣に卵を産みつけ、ヒナを育て
させることは、ずるいと思われそうだが、わが子を多く得るための苦肉の
習性だった。わが子を抱けない悲哀の鳥でもある。
1シーズンに10数個の卵を托卵するとは知らなかった。
それにもかかわらず、 里山でホトトギスの鳴き声が増えてはいない。
里山のホトトギスが咲きだした。