先日、道を歩いておりますと徐々に空と近づいていくように感じられました。私が歩いているのは少し湿り気のある白い坂で、坂の上には何もなく、その先にも何もありませんでした。上りきった所から私はあの青い空に向かって飛び立とうとしている。けれども、私に雲をつかむような翼があるだろうか。私に備わっているのは、もっと鋭利な、夜を切り取るような鋏ではないか。白い坂の上で世界は冷たく、歪んで見えます。私はその時、蟹でした。蟹ならば蟹として、空の青を夢の泡に変えてしまえ。あの空がどんなに大きく見えたとしても、それは私の立ち位置にもよるのです。
「どうして30分も前にまな板が傾いているんだ!」
すっかり言いたいことを言った時、私は人間に戻っていました。人間に戻りながら、次のような歌が浮かんできました。それはクリスマスの折句でした。
釘の散る
領土を去って
数日も
まだ温かい
スマート電話
人間に戻らずにいたら、浮かんだのはきっと他の歌だったのにと思いました。
「どうして30分も前にまな板が傾いているんだ!」
すっかり言いたいことを言った時、私は人間に戻っていました。人間に戻りながら、次のような歌が浮かんできました。それはクリスマスの折句でした。
釘の散る
領土を去って
数日も
まだ温かい
スマート電話
人間に戻らずにいたら、浮かんだのはきっと他の歌だったのにと思いました。
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