眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

初恋

2019-11-23 10:33:00 | 忘れものがかり
初めて恋をしたのは
5歳の時だった

おやつを食べて
隣で寝た

周りのみんなは
本当に眠ったみたいだけど
素直でなかった僕は
寝ぼけた振りをしながら
彼女の気を引くことに夢中だった

彼女とは1年で別れた
体の事情だった


3年後
僕らは新しい場所で再会した

誕生会に呼んでくれた
彼女は僕を覚えていてくれた

それから何度か手紙をやりとりした

返事を書かなかったのは僕の方だ
おじいちゃんの事情だった
そのあとは自然消滅

おじいちゃんは何も悪くなかった
僕と彼女は
ずっと話せる距離にいたのだから

僕は本気ではなかった

昼寝の時間が
ちょっと恋しかっただけ

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