流派によって色々あるが、僕らの武芸は9:1で、蹴りが9割パンチが1割を占めている。練習の大半は蹴りに費やされ、元々蹴りに惹かれてこの世界に入る人が多いという。中でも人気があるのは無回転回し蹴りやオーバーヘッド蹴りだ。基本となるインサイド前蹴りやロー蹴りを徹底して磨く選手も存在する。
ところが実際の試合において、ポイントが入るのはパンチがヒットした時だけである。蹴りによるポイントは一切つかない。そればかりか減点の対象となる。もしも蹴りによって相手をダウンさせた場合は、反則によってカードが出る。試合中に3度ダウンさせた場合は、逆にダウンとなり起き上がることは許されない。故にノックアウト負けとなる。僕らは蹴りに魅せられてはいるが、それは相手にダメージを与えるためではない。試合を見ればわかる通り、選手は互いに相手に当たらぬように、間違っても致命傷を与えないように蹴りを繰り出す。
決着をつけるだけならパンチを出せば話が早い。だが、不思議なことに誰もそうする選手はいない。まるで白黒つけたくないとばかりに。
それが僕らの武芸なんだ。
難しいけどみんなそれが好きなんだ。
ところが実際の試合において、ポイントが入るのはパンチがヒットした時だけである。蹴りによるポイントは一切つかない。そればかりか減点の対象となる。もしも蹴りによって相手をダウンさせた場合は、反則によってカードが出る。試合中に3度ダウンさせた場合は、逆にダウンとなり起き上がることは許されない。故にノックアウト負けとなる。僕らは蹴りに魅せられてはいるが、それは相手にダメージを与えるためではない。試合を見ればわかる通り、選手は互いに相手に当たらぬように、間違っても致命傷を与えないように蹴りを繰り出す。
決着をつけるだけならパンチを出せば話が早い。だが、不思議なことに誰もそうする選手はいない。まるで白黒つけたくないとばかりに。
それが僕らの武芸なんだ。
難しいけどみんなそれが好きなんだ。
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