後半戦に入ってゲームはいきなり動き出した。ゴールキックを胸トラップで前方に落としたプロ選手が力強いステップで前線へと駆け上がる。危険を感じたディフェンダーが2人がかりで囲い込む。ここで風呂上がりの男が見せた。犬の散歩のような好奇心旺盛なステップでディフェンスを手玉に取る。そこから更に加速していく日本人ドリブラーの足が止まらない。ドリブル、ドリブル、ここでパス、と見せかけてドリブル突破を試みる。これ以上は許さないとばかりにサイドバックが足を上げて猛烈なチャージ見せるが、長身の主審は一旦流した。戻ってきたミッドフィルダーが恐ろしい顔をしてドリブルを阻止しにかかる。ここで風呂上がりの男が本領を発揮。酔いどれ絡みのフェイントでミッドフィルダーの股を抜いた。たまらず戻ってきたストライカーとミッドフィルダーが今度は3人がかりで風呂上がりドリブラーを止めにかかる。ピッチ上には季節外れの激しい雨が降り始めた。思わぬ雨にも奇才ドリブラーはまるで動じる素振りを見せない。傘も差さずに敵陣中央に進入を試みる。そうはさせぬとセンターバックが仁王立ち。傘も差さずに人を馬鹿にしたような顔をして挑発。これに対して理想高きドリブラーは冷静な足さばき。大人の対応を見せつける。シュートを打たせてはならないと組織的な全員守備でドリブラー包囲網が完成を見せる。しかし、風呂上がりの日本人ロングヘアーがやばいフェイントで敵の包囲網を難なく突破。さわやかなシャンプーの香りをまき散らす。風呂上がりボールホルダーは火星人的なボールコントロールでシュートレンジまであと少しのところまで進入する。慌てて飛び出してきたゴールキーパーが思い切ったドロップキックをお見舞い。次元の違うプレーを見せつける。ここで長身の主審が笛を吹いてプレーを止める。プロレス仕込みの守護神に対して厳重な注意が与えられる。ゴール前の貴重なフリーキック。寄せ集めの選手たちが急いで壁を作り始める。風呂上がりの男がゆっくりとボールをセットした。後半戦最初の見せ場がやってきた。
永遠を
5秒にかけた
魔術師の
フリーキックに
高まる期待
折句「エゴマ豚」短歌
永遠を
5秒にかけた
魔術師の
フリーキックに
高まる期待
折句「エゴマ豚」短歌
>傘も差さずに人を馬鹿にしたような顔をして挑発
臨場感百%の戦い・・
手に汗をにぎりました。
心臓がバクバクです ♪
香り豊かなシャンプーのピッチ この折句に拍手です!
「仕掛けなければ始まらない」そういう魂の入ったプレーを見たいものです。
コメントありがとうございます!