眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

人間レンズ(君を通していつかのおばあさんを見ていた)

2020-03-12 23:57:00 | 忘れものがかり
「ブラックでよろしかったですか」
彼女は一瞬不安げな目をして僕を見た
「入れておいてください」(1つずつ)


その時、僕は
昔、住んでいた町のマクドナルドに
いつもいた店員のおばあさんのことを
思い出していた

「えーと、ブラックでよかった?」
そう言っていつも僕を誰かと間違えて
いつも謝っていた 「似てるんだよねー」
どこにでも似た人はいる


彼女は僕を通して
別の誰かのことを見ていた

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