眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

キーボード演習

2013-05-31 04:07:22 | 気ままなキーボード
改行するにはまだ夜が十分に残っていると監督が言って、僕らはブルガリアヨーグルトの橋を渡った。スーパーの東口は閉まっていて、その先の靴屋もクリーニング屋も花屋もみんなみんな、何もかもどいつもこいつも、本屋もカフェもチキンも占いも閉ざされていたから、ウエスト三百メートル遠回りして中に入ると中にはちょうど各国からの野菜が大量に運び入れられるところだ。そのままでもおいしく飲めるという炭酸水を籠に入れて、泡踊らせながらレジへと向かう。たくさんの旗が揺れ動くのが見えるその中を、新しく呼ばれた選手の名前を秘めて、まもなく長い長い笛が、どこからともなく運ばれてくる。女が下を向きながら立っている二人の内のどちらかをきめなければならない。薄々みんなは気づきはじめたこと。新しい名前なんて呼ばれない。
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