眠れない夜の言葉遊び

折句、短歌、言葉遊び、アクロスティック、夢小説

呼吸チョコ

2009-06-15 15:07:34 | 狂った記述他
 チョコレートがなければならない。
 目が覚めても目が覚めないので、チョコレートが必要になった。
 手元に置いておく理想的なチョコレートはどんなチョコレートなのだろうか? どんな形状の、どんな包装の、どんな味の、どんな値段の、と悩みながら色々なチョコレートを試しているのだ。多分、正解はないのだろう。チョコレートの正解はない、と思う。けれども、正解がないからこそ、あるいはそんなことはまるで関係がなく、私はチョコレートのことについて考えなければならない。私は、そうすることが好きだからだ。
「そんな仕方のない考えはいいから」と言われる度に、私は自分を否定されたようで悲しくなる。
 さて、どんなチョコレートがいいのだろうか。
 日記を書く時にも、チョコレートはなくてはならない存在だ。

   *

 私は甘ったるいチョコレートの日記を書いて、早速消してしまう。
「またつまらないものを消してしまった」
 つまらないから、消してしまったのだ。
 これでもう誰の目に触れることもできなくなってしまった。
 そう思うと少し惜しいように気持ちになるけれど、それこそが私の望みだった。

コメント
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