20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

金箔の入ったドレッシング

2015年03月21日 | Weblog

 北陸新幹線が開通して、東京でも金沢のお店が活気づいています。

 金沢の箔のお店「箔座」では、お江戸限定で、金箔の入ったドレッシングと白だしを売っています。

 

 立ち止まってしばし眺めましたが、これを使ったときのお料理のイメージが湧いてきません。

 みれば、化粧水にも金箔が入っています。

 

 お料理の上に、ゴージャスさを出すために、ほんの少し金箔をふりかける・・・。

 あるいは、金箔の器にうつくしい旬のお野菜がのる、なんていうのならイメージできます。

 私もお正月用に、飾り皿を持っていますし・・・。

 

 秀吉の、金ぴかのお茶室を再現したものが、熱海のMOA美術館にありますが、秀吉の成金趣味的美意識は、まったく意にそぐいませんでした。

 茶の湯といったら、千利休ほど侘び寂びを求めずとも、古田織部くらいの遊び心がほどよいかと・・・。

 要は、どれほど金箔の魅力を感じられるかは、それの使い方次第ということでしょうか。

 

 それにしても、金沢のお店を見ていたら、北陸へ旅でもしたくなりました。

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萩尾望都・原画展

2015年03月20日 | Weblog

           

 先週の日曜日、銀座にお買い物がてら、FBのお友だちに「萩尾望都・原画展」のことを教えていただいたので見てきました。

(この原画展は、すでに終了しています) 

 『ポーの一族』『11人いる!』などいわゆる文芸少女漫画で、私たちを虜にした彼女は、いまなお健在です。

 それが証拠に、小さなギャラリーには、若い女の人たちの姿もずいぶんありました。

 そういえば、3.11の震災直後に描いて話題になった『なのはな』(小学館)は、放射性物質と人間の関係をシニカルに描いた問題作ではありました。

 けれど、最盛期の彼女の作品を知っている私たちから見ると、どうもカリカチュアが過ぎていて、同化するのがむずかしい作品でした。

 

            

           

 ランチはいつもは、いきつけのお蕎麦屋さんなのに、その日は近くを通りかかったので、予約も入れていなかった「リストランテ・ヒロ」に飛び込みました。

 このお店は一時はお気に入りで銀座か丸の内で、カジュアルなイタリアンをと思ったときは、いつも『リストランテ・ヒロ」にしていたくらいです。

 手作りのパンがおいしくて、ホスピタリティもしっかりしています。

 

 でも太りたくないので、今回は前菜とパンとパスタとデザートとコーヒー。

 それだけのコースでしたが、食事が終えたら、1キロくらい太ったような気がしました。

 スプーンにのっている黄色い小さな粒は、デザートの上にふりかかけると、いっせいに「プチプチプチ」と、粒たちのおしゃべりがはじまります。口の中に入れると、そこでもプチプチプチ・・・。遊び心のあるイタリアンです。

 シンプルな桜エビのペペロンチーノもとてもおいしかったです。

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あこがれのジョージ・ジェンセン

2015年03月19日 | Weblog

          

 ジョージ・ジェンセンの銀製品は、永遠のあこがれです。

 いつもお店に足を踏みいれると、そのうつくしさに魅せられ、ためいきひとつ。

 

 ブレスレットや腕時計だけではなく、近頃は食器も作っています。

 写真でおわかりになるでしょうか?

 このうつくしさ・・・。

 しばし、とりこです。


 さて、気を取り直し・・・。

 今日は午後から、児文協の3月の理事会です。

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『家族シアター』(辻村深月・講談社)

2015年03月18日 | Weblog

            

 今夜は、隔月の水曜日に行っている、読書会です。

 今月のテキストは、辻村深月作『家族シアター』です。

 

 姉妹、姉弟、親子など、家族を描いた7編の短編集です。

 どの短編も、どこにでもありそうな日常を描きながら、とても深いです。

 そしてそれぞれの家族の関係が、切なくて、泣けて、そしておもしろい。

 

 小川洋子や川上弘美が描く世界とは違い、ある意味とても私たちの感性に近いところを、微妙にすくいあげています。

 でも小川洋子たちの作家的感性は、その高みを目指そうとしても、とうてい目指すことのできない世界を描き出しています。

 

 その点、この辻村深月。

 サスペンスではないのに、サスペンス的な匂いを感じさせながら物語を読ませていく力・・・。

 それは、いまの文学や児童文学の多くの作品の傾向につながる大衆性でもあると思いました。

(その大衆性については、Facebookで)

 すごく人間観察の深い、作りの上手い作家です。

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はなばな祭り

2015年03月17日 | Weblog

          

          

          

           

 「花をまとい、春になる」。

 なんだかステキな、メッセージです。

 銀座の三越は、布や紙などで作った花々。

 日本橋の三越は、本物のお花。

 

 それぞれ圧倒的な存在感を誇っています。

 今日はコートを脱ぎ捨て、かろやかな足取りで街を闊歩できる、そんな陽気になりそうです。

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芽吹き

2015年03月16日 | Weblog

           

 そろそろソメイヨシノが,咲きそうです。

 気のせいか、突き刺すような風が、やさしくなってきたような気がします。

 

 小川のせせらぎ・・・。

 うぐいすの初鳴き・・・。

 木々の葉ずれ・・・。

 音に敏感になるのも、こんな春の訪れが近づいた日々です。

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いかなごのクギ煮

2015年03月15日 | Weblog

            

 昨日はお墓参りの帰りに、ランチとお買い物のため、日本橋高島屋に立ち寄りました。

 

 ちょうど、「大近江展」をやっていて、そこに鮎屋の「いかなごのクギ煮」がでていました。

 試食をしたら、ふっくらとしていてとってもおいしいです。

 さっそく、買ってきました。

 たねやは、どんなデパートにも出ているのですが、つい、おいしそうなどら焼きを買ってしまいました。

 黒あんと白あん。

 

 近江といえば、ずいぶん前に長浜の黒塀をみたり、作家や画家や編集者たちとやっている水質調査隊で、京都・滋賀旅行をしたことを思い出します。

 たねや本店の、蔵のようなお店でランチをいただきました。

 

 ちょうど今、息子が大学の学生たちを連れて、近江方面に、毎年恒例の建築見学旅行中とか・・・。

 息子のお誕生お祝いへの、お礼メールに書いてありました。

 それが終えて帰京するとすぐに、これまた恒例の、南フランス調査旅行だそうです。

 春休みといえども大学の先生は、毎年、休む間もなしです。

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寒緋桜

2015年03月14日 | Weblog

         

 公園に、寒緋桜が咲いていました。

 ソメイヨシノとは違って、鮮やかなピンクのサクラです。

 遠目からでも、ぱっと目立ちます。

 緋の衣をまとった、寒い季節の桜・・・という意味でしょうか?

 

 今日は、お彼岸には一週間早いのですが、これからお墓のお掃除とお墓参りに行ってきます。

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話梅(ワームイ)

2015年03月13日 | Weblog

           

 台湾の、甘くて酸っぱい干し梅、「話梅」(ワームイ)が大好きです。

 中国茶のお茶請けに、サイコーです。

 ひとつ食べると、またひとつ、と、あとをひきます。

           

 夫が出張で台湾に行ったので、おみやげに「話梅」を買ってきてもらいました。

 久しぶりの「話梅」は、おいしいです。

 13年ほど前、娘が結婚する直前に夫と3人で台湾に旅行したときに買ってきた茶器で(↑)、登頂烏龍茶を煎れ、お茶の香りを楽しみながら「話梅」をいただきます。

 日本の茶道のような形式美はありませんが、台湾茶もそれなりの手順があります。

 そのゆるやかな時間を楽しむのも、こうしたお茶の楽しみ方でもあります。

 

 そのあと夫とその台湾茶の作法で、中国の楊貴妃も愛飲していたというベトナムのロータスティ(蓮茶)を・・・。

 蓮茶は、眠りを誘う媚薬のようなお茶です。

 茶杯を、何杯か口に運んでいたら、いつのまにか目がとろりと・・・。

 

 ちなみに、日本でさまざまな種類のおいしい台湾茶を楽しみたいと思ったら、銀座6丁目にある「麒麟」でいただけます。

 「話梅」はありませんが・・・。

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横一列

2015年03月12日 | Weblog

           

 鳩が、まるでスズメが電線にとまっているような格好で、羽を休めています。 

 

 その昔『家族ゲーム』という森田芳光監督の映画がありました。

 その家族はいつも横一列に並んで食卓につきます。

  家族がお互いの顔を見つめながら食事をするのではなく、家族の目線の先はいつも一方方向。

 その一直線の食卓の意味するところを、奇才・森田芳光は、お互い面と向かって向き合うことのない、偽りの関係であるというメッセージをこめ、このシーンを象徴的に描きました。

 

 ところが、ところがです。

 気がつくと、我が家も夫婦ふたりになって、なんと『家族ゲーム』のように、一列に並んで食事をしていたのです。

 そうして思ったのは、真正面に向き合って食事するより、直角に座るとか、横一直線に座るとかいったスタンスは、だれとお食事をするのでも、とても気楽であることに気づきました。

 レストランで友人とふたりでお食事をするときに、近頃は女同士であっても、わざわざラブチェアみたいに席を用意してくれるお店もあるくらいですから。

 鳩たちも、どこか気軽そうな表情で、羽を枝に休めていました。

 でも、この写真の構図。子どもの目線でみたら、どんなストーリーになるのでしょう。

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