お雛祭りの3月3日は、学習会があるので、昨日の日曜日、ひと足早いお雛祭りをしました。
とはいえ、夫とふたり暮らし。たいしたことは、いたしませんが。
人参、干し椎茸、かんぴょう、レンコン、胡麻のたっぷり入った、ちらし寿司と、ハマグリのお吸い物。
これだけで、お雛祭りらしい雰囲気になります。
ちらし寿司は、根菜やかんぴょうをひとつひとつ煮て、昆布をのせて炊いたご飯を酢飯にして、そこにあわせます。
ひとつひとつのお味が、ひとつに混ざりあい、豊かなハーモニーを醸し出す瞬間でもあります。
濃いめに甘辛く煮た椎茸と、レンコンの甘酢漬けのシャキシャキ感が、ほどよいアクセントになっています。
さらに、そこに錦糸卵と、絹さやの千切り、海老、甘酢しょうがの千切りが、彩りを添えます。写真↑
母譲りの、田舎の、なんの変哲もないちらし寿司ですが、毎年、お雛祭りに一回と、春休みになって、娘がチビちゃんたちとお泊まりにきたときと、2回作ります。
このお味を受け継いでもらえないかと・・・。
でも今年は、一回でおしまいです。
食べ終えたら、塗りのお鉢も、きれいに洗って、乾いた布でふいて、また来年と、キッチンの戸棚にしまいます。
こんな、ささやかな行事でも、大切にしていきたいと、ひとりごちている、お雛祭りの前の前の夜でした。