20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

2009年への感謝

2009年12月31日 | Weblog
 とうとう大晦日になってしまいました。
 今年は6月に夫の母が90歳で逝去し、昨年は私の母が93歳で逝去し、二年続いての喪中です。

 親戚や、夫の仕事関係の皆さまや、大学時代の友人の皆さま。また夫婦共通の知り合い・友人の皆さまへは、すでに喪中葉書をお送りしております。
 けれど私だけの友人や仕事関係の皆さまへはお送りしておりません。
 3日が過ぎましたら、寒中お見舞いの葉書をお送りする予定で準備しておりますので、お元日には届きませんがお許し下さい。
 よろしくお願いいたします。

 また、この一年、拙blogにお遊びにお越し下さった、たくさんの皆さま。
 ほんとうにありがとうございました。
 拙いblogですのに、こちらを通してずいぶんたくさんの皆さまとお知り合いになれ、楽しくわくわくする一年でした。

 今朝、チェックしたところによりますと、このブログを開設して今日で746日。
 お越し下さった皆さまの数は今日で、なんと402134人です。
 2年間に、こんなたくさんの皆さまにお越しいただけるなんて、開設したときは想定もしなかった数です。
 皆さま、拙blogを毎日盛りたててくださり、ほんとうにありがとうございました。
 また来年も、ぜひお遊びにお越し下さいますことを楽しみにお待ち申し上げております。

 皆さま、どうぞよいお年をお迎え下さいませ。
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ランチお誕生会

2009年12月30日 | Weblog
 昨日29日に、夫が仕事納めを済ませ帰京しました。
 息子はすでに26日土曜日から我が家に帰ってきていて、みんなが揃い、いよいよ年末です。
 息子の奥さんは、もう、いつ赤ちゃんが生まれてもいいようなくらい、ぱんぱんのお腹をしてご実家でお世話になっています。
 息子が東京に帰ってきたので「ほっとした」と、彼女も安堵の様子です。

 今日はみんなが集まってくれて、銀座で遅ればせながらの私のランチお誕生会です。
 息子の奥さんは来られないので、テイクアウトできるものがあるかどうかお店にお願いして、終わり次第それを持って息子は、すぐにでも赤ちゃんの生まれそうな奥さんのところへ・・・。

 年を重ねるのはフクザツな気持ちですが、こうしてみんなが集まってお祝いしてもらえるのはうれしいものです。
  
 明日はいよいよ大晦日。
 2009年もあとわずかです。
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『恋する新鮮組3』(越水利江子作・角川つばさ文庫)

2009年12月29日 | Weblog
 京都にお住まいの作家、越水利江子さんの『恋する新鮮組』シリーズの完結編が出版されました。
 新撰組ブームでおまけに、来年のNHK大河ドラマは坂本龍馬。
 こんなタイムリーな時期なのに終わってしまうなんて、がっかりしたファンも多いはずです。
 
 シリーズ完結編のこの3巻、またまた一気に読ませます。
 新撰組に「空ちゃん」という少女を投げ入れたことが、このシリーズのなによりの成功の所以でしょう。
「空ちゃん」を通して、新撰組とはなんぞや、新撰組にはどんな人物がどのようにいたのかということを知りつつ、少女の甘やかな感性を存分に楽しめる仕組みにもなっているのです。
 沖田総司を見つめる、空ちゃんのまなざし。
 その他、空ちゃんの新撰組の男たち分析。
「空ちゃん」を語りながら、実は作者の越水利江子さんの「オトコ」分析が入ってくるのが、実に色っぽいです。
  
 そして剣のシーンは今回も臨場感があって、ハラハラドキドキさせられます。
 史実をよく調べられ、おまけにお住まいが京都でいらっしゃるということが、この物語に描かれている京都の町や地の利を、読者にすぐそこに見えるようにリアリティを持って描かれています。
 さて、池田屋事件をへて、「空」ちゃんと沖田総司はどうなっていくのでしょう。終わってしまうのがもったいない気持ちです。
 皆さま、どうぞお読みになってください。
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雨上がりの茂み

2009年12月28日 | Weblog
 いよいよ暮れも押し迫ってきました。
 でもまだ、年の暮れらしいことがなにもできていません。

 いまお買い物に出かけたら、雨上がりの茂みにうつくしい影ができていました。
 ここだけ見ていると、年の暮れとは思えません。
 おまけに、今日はお天気もぽかぽかと暖かです。
 
 今日を入れて、あと4日。
 まずは仕事部屋の片付けでもすることにしましょう。
 頂戴しているご本、年内にご紹介できるのはあと一冊でしょうか・・・。
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『想魔のいる街』(たからしげる作・あかね書房)

2009年12月27日 | Weblog
 作家、たからしげるさんの新刊です。
 このところのたからさんの作品世界は「死」をモチーフにしたものが目につきます。
 この作品も、交通事故に遭って集中治療室で、まさに生死をさまよっている少年の、生きるか、あるいは死ぬかの狭間での物語です。

 ある日突然、くも膜下出血でお母さんが死に、やっと少しずつ家族がたちなおりかけたとき、今度は主人公の「有一」が自転車事故を起こしてしまいます。
 目がさめて気づいたところは、有一自身が作り出した不思議な世界。
 そこには「ソーマ」と名乗る不気味な人物がいました。
 そこから有一のミステリアスな旅がはじまります。

 おもしろいのは、このファンタジーの世界で有一が出会うさまざまな人たちです。その人たちはいずれも有一の知っている人です。
 あるひとは、すでに亡くなっているのですが、孫を待ち続けている学校の前の文房具屋さんのおばあさんであったり、まだ生きているクラスメートであったり・・・。
「ソーマ」は「この世界は、きみが作った、あるはずのない世界」だと言いますが、結果、この世界に出会うことにより、それぞれの人間の奥底にあるさまざまな感情を知り、有一自身、脱皮していくことになるのです。
 ラスト、死んでしまったお母さんと、「ソーマ」との間でゆれ動く有一の気持ちのバトルは、たからさん渾身の筆の力でぎりぎり読ませ、さすがです。
 このまま死ぬのか。あるいは集中治療室で目覚めることができるのか・・・。
 これは力強い再生の物語です。
 みなさま、どうぞお読みになってください。
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「この本だいすきの会」暮れの集会

2009年12月26日 | Weblog
 今夜は恒例の「この本だいすきの会」暮れの集会が、市川のホテルで行われます。
 17:00からの「児童文学作家・画家を囲む交流会」には、今年も25~6人の作家や画家たちがご招待を賜っております。

 今年の暮れの集会の講演は、絵詞(えことば)作家・内田麟太郎さん。
 内田さんは,暮れの集会初参加です。
 今年も全国からお越しになった「この本だいすきの会」の会員の皆さまとお話できるのを楽しみにしております。

 
 上の写真は、昨日のバースディに娘夫婦の長男の○くんが、うんこらしょと我が家に持ってきてくれたお花です。雪だるまのカードには、くにょくにょの文字でおめでとう?と・・・。
 また友人の皆さんや、作家の友人たち、子どもの読者の方から、バースディカードやメールやいろいろをお送りいただき、たいへん恐縮しております。
 夕べはケーキのかわりに、L'OCCITANのキャンディローズのバスパウダーを入れ、ローズシャワージェルを使って入浴しました。
 バラの甘い香りにつつまれたちょっぴり優雅なお誕生日のバスタイムを楽しみました。ベッドに入ってからも体中からバラの香りが立ち上がってくるようでした。
 前々日blogに、ひとりぼっちの誕生日などと書いてしまいましたが、思いがけずとってもうれしいバースディになりました。
 みなさん、ありがとうございました!
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『円空流し』(松田悠八作・冨山房インターナショナル)

2009年12月25日 | Weblog
 句会のお仲間、松田悠八さんの新刊です。
 小島信夫文学賞を受賞され、現在映画化も進んでいる『長良川スタンドバイミー1950』の続編ともいえるのが、この『円空流し』です。
『長良川スタンドバイミー1950』は、いわば松田さんの自叙伝的小説とでもいえる物語です。
 主人公の「ユウチャ」という少年をとりまく世界には、実にたくさんの魅力的な大人たちが存在していました。
 そのひとりひとりが、まるですぐそこに生身の人間がいるようなリアリティがあり、貧しくまだ戦争の傷跡の残っていたあの時代を鮮やかに描いていました。

 そして今回の、この『円空流し』では主人公の「ユウチャ」が高校生になったところからスタートします。
 1950年代。その時代の、岐阜の町での人びとの暮らしや、進学校である高校での演劇部の生徒たちの問題意識や,性へのかすかなあこがれ、みんなで歌うロシア民謡、政治への語らいなど、あの時代の空気や雰囲気がとてもよく描写されています。
 岐阜高校の演劇部の人間模様を縦軸に、横軸には僧である円空の彫った円空仏にまつわる物語が・・・。
 
 印象的な記述は、円空とアイヌのつながりについてのところ。また円空の彫った仏像をみながら円空が木を彫る意味について、主人公が思索するシーン。ニーサマの彫った尼僧と、円空が彫った尼僧を対面させるシーン、山登りをしていて雷に打たれたシーン、ラストの野外劇の描写など、文章の力を感じる読み応えのあるシーンが随所に光っています。
 そしてなにより、この自叙伝的な小説ともいえるこの作品には反戦のまなざしが根底を流れていて、1950年代をまっすぐに駈けぬけた青春群像が描かれています。
(個人的には、東京の俳優養成所に入ったミタさんが,その後どうなったのか知りたいところです)
 そしてあの有名な「白線流し」が、この岐阜の飛田高校の話だったということを知ることもできました。

 私の高校生だった時代より、10年弱くらい前の時代のお話ですが、たしかにあの時代、我々もそんな熱き語らいをしたという記憶をまざまざと、そしてなつかしく蘇らせてくれました。
 皆さま、どうぞお読みになってください。
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クリスマス・イヴ

2009年12月24日 | Weblog
 今夜はイヴ。そして明日はお誕生日です。
 もう浮かれてお祝いするような年ではありませんが。
 
 今年は、イヴも、クリスマスも一人です。
 でもクリスマス飾りだけは、絵本のようなシチュエーションを作ってみました。
 寝そべっている大きなわんちゃんは、もちろんぬいぐるみです。
 これで、お部屋に暖炉があって薪の炎がちろちろと赤く燃え、窓の外には白い雪でもふっていれば、サイコーなのですが。

 この季節になって聴くのがモーツアルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプスK618」や「ラクリモーサ<レクイエムニ短調より>」など教会音楽。
 クリスチャンでもないのに、なぜかこの季節になると、教会音楽を聴きたくなります。
 そして一年の締めくくりを静かに想い、心を鎮めます。
 このところ仕事をしながらも、本を読みながらも、「BEST CLASSICS 100」のDISC6に浸りきりです。

 
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スワロフスキーとのコラボ~キラキラクリスマス

2009年12月23日 | Weblog
 銀座松屋の今年のクリスマス飾りは、スワロフスキーとのコラボです。
 建物丸ごとに、スワロフスキーの石が飾られ(仕掛けがあるようですが)夜になるとそれが美しくキラキラと。

 私のお気に入りは、地下道のディスプレイです。
 日ごろはリアリズム体質の私が、クリスマスになるとなぜかメルヘン体質に早変わりするから不思議です。
 そんなわけで、メルヘン、メルヘン・・・の12月です。

(ひとつのblogにひとつの写真しか貼り付けらなかったのが、バージョンをUPさせたらできるようになりました。これからはご本のご紹介も・・・!)
 
 

 

 
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冬木立

2009年12月22日 | Weblog
 今日は午後から「子どもの本・九条の会」の会報その他の発送作業とその後、運営委員会です。
 それが終わると夜は大塚で、作家・画家・編集者たちと作っている仲よしグループ「水質調査隊」の忘年会。
 またみんなでわいわい楽しく、夜が更けていくことでしょう。
 
 この忘年会が終えると、26日に行われる「この本だいすきの会」暮れの集会にお邪魔して、今年の公的なスケジュールの予定はすべて終了します。
 2009年も、あと10日で暮れていきます。

 写真は、冬木立。
 真っ赤に紅葉していた木立も、いまやすっかり丸裸に。
 冬枯れの木立は、どこか寂しげです。
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