20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

DVD映写会

2008年06月30日 | Weblog
 今朝はこれから、レッドアロー号にのって秩父の母のところへいきます。
 弟のHPのblogによると、庭の山帽子の木に、このところツバメの親子が遊びにきているようです。
 と、いうことは近くに巣があるのかもしれません。
 そういえば、しばらく前、母とリビングでお茶を飲んでいたら、開け放した窓からツバメが飛び込んできて、部屋を一周し、また外へ飛び出していったことがありました。

 秩父から帰ったらその足で、池袋の「ここ!ふらここ」に立ち寄る予定です。
 4月に行われた「子どもの本・九条の会 設立のつどい」のDVD映写会の二回目が18:00から行われます。
 4月にご都合でいらっしゃれなくて、当日の代表団のみなさまのご挨拶をお聞きになりたい方は、ぜひ「ここ!ふらここ」にお問い合わせください。
 TEL 03-5980-8546
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六月尽

2008年06月29日 | Weblog
 あと一日で、今年の半分が終わろうとしています。
 まさに、光陰矢のごとしです。

 今年の私の仕事場のカレンダーは「三ヶ月カレンダー」です。
「三ヶ月カレンダー」と、そういういい方をするかどうかは知りませんが、とにかく常に先月と今月と来月が並び、スケジュールの書き込める、伊東屋オリジナルのカレンダーです。
 この三ヶ月のスケジュールを見ると、常に予定でカレンダーが真っ黒に埋まっています。光陰矢のごとしは月日のことだけでなく、私自身のスケジュールにも言えそうです。
 この「三ヶ月カレンダー」、実に便利です。
 なにかの締め切りや細かい予定などの関係から、先月のスケジュールを残しているのですが、そうすることでここ数か月の総体が見えてくるのです。
 そしてふた月がすぎると、ミシン線のついたその月のところを切って、後へ捲ります。

 6月のはじめ、4月のカレンダーを捲り、7月がお目見えしました。
 その日から、なんだか気持ちが急いています。
 「えっ、もう今年も後半?」
 そんな気持ちで。
 新しい年が明け、このblogをスタートさせたのが、ついこのあいだのことのような気がします。
 それが、すでに半年過ぎてしまったなんて!
 うかうかしていたら、残りの半年だってあっという間です。
 「気を引き締めてがんばらなくちゃ」
 しみじみとそんなことを思う、六月尽の、雨の朝です。
 
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土曜の朝はバロックを

2008年06月28日 | Weblog
 寝室では毎晩、一晩中、小さな音で音楽が流れています。
 ベッドわきのテーブルの上のラジオからFMが流れているのです。
 私はどうも無音のなかで眠るのが苦手のようです。
 CDを流していた時期もありましたが、CDは時間がくると終わってしまいます。ですからうつうつしているまに、気がつくと無音の闇がひろがっていたなんてことがしばしばです。
 そこで、FMチャンネルをあちこちいじっていて見つけたのが、地元発信のFM局。ここは夜の10時を過ぎると翌朝9時まで、音楽だけが流れます。
 ジャズや軽いクラシックや、なにしろ穏やかな眠りに誘ってくれるやさしい音楽が一晩中流れているのです。
 そんな音楽にくるまれて、私は毎晩、眠りに落ちます。

 けれど、土曜の朝6時からは、突如、曲想が変わります。
 6時の時報とともに流れるのは、決まってバロック音楽。
 日曜日もしかりです。

 それを聴きながら私はいつも、とても合点のいく気持ちになります。
 休日の朝ほど、バロックが似合う時間はありません。
 これからはじまる休日は、まるで祝祭かのように、こころ沸き立せ、なおかつゆったりさせてくれるのです。まるで神にでも祈りたくなるように。
 このデジャブのような感覚はなにかしらと思いながら、私はバロック音楽を聴いています。
 
 そう、そのむかし、ウイークディの朝がもっと忙しかった頃。
 子どもたちのお弁当を作ったり、朝ご飯の支度をしたり、お洗濯を仕込んだり・・・。
 けれど、土曜日になると、そんな時間が、嘘のように止まります。
 そんな朝が無性にうれしくて、特に雨降りの朝はなおうれしくて、ゆったり優雅な気持ちで、ヨーヨーマのバッハなど聴きながら、クロワッサンにクリームチーズと、たっぷりのブルーべーリージャムを塗ったパンを食べたりしたものです。
 
 地元FM局の土日の朝に選曲された、バロックをを聴くたびに、私はそんなデジャブのような、心地いい感覚に揺り戻され、休日の朝を迎えることになるのです。

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小籠包(シアオロンパオ)

2008年06月27日 | Weblog
 先日の朝日新聞日曜版「be」のトップに、小籠包の写真が載っていました。
 それも、台湾の鼎泰豊(ディンタイフォン)の小籠包が。
「ニューヨークタイムズが、世界十大名店に中華圏で唯一選んだお店」といわれるのが、この鼎泰豊です。

 ニューヨークタイムズがいうとおり、ここの小籠包はどんな中華のお店のものよりおいしいです。
 はじめて食べたのは台湾の台北にある本店です。一時間半以上も並んで、やっとありつけた小籠包のお味は、いまでも忘れられません。
 とくに、たっぷりのせた細切り生姜と一緒に酢醤油につけ、口に入れた瞬間の感動は、いまでも鮮やかに口の奥に残っています。
 口のなかいっぱいにじゅわっとひろがる、熱々のスープと肉汁。
 この瞬間が小籠包の醍醐味です。

 数年前、その鼎泰豊が日本のデパートに入ったことを知り、さっそく駆けつけました。あの感動をふたたび味わいたくて。
 開店早々のお店は、案の定、大行列でした。30分以上待って、入った鼎泰豊の小籠包は、台湾と同じものでした。
 けれど、口に入れたとたん、なにかが微妙に違う感じがしました。
 それは、台湾の粘りつくような湿気を孕んだ暑さと喧噪というスパイスのまったくない物足りなさゆえなのか、あるいは・・・。
 二個目を口に入れた瞬間、理由がわかりました。
 違ったのは生姜でした。

 生姜の千切りの切り方が、台湾のほうがずっと繊細なのです。
 日本の生姜の千切りは、繊維に逆らって切っているので舌にざらざらした感触が残ります。
 おまけに生姜の量が少なすぎます。
 台湾で、溢れるようにたっぷりと小籠包に添えてあった糸のように細い生姜が、いかに小籠包を引き立てていたか。
 その効用をこそ、日本の鼎泰豊は学ぶべきです。
 朝日新聞のbeではそのあたりについては、触れておりませんでしたが。
 
 いずれにしても、中身が透けるくらい薄い皮でつつまれているのに、お箸で持ち上げても破れそうで破れない鼎泰豊の小籠包は、美しくて、おいしい芸術品といっても過言ではありません。
 
 

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花々に雨がふりそそぎ

2008年06月26日 | Weblog
 雨がふっています。
 ベランダの花々にも雨がふりそそいでいます。
 
 スリランカのお花、セイロンライティアも、白い可憐な花をつけました。
 紫蘇もベランダの自家製の紫蘇が、日々、食卓にアクセントを与えてくれています。
 
 パソコンに疲れた目を、ふと窓辺にうつした瞬間。
 それが日々。つかの間の、癒される時間です。
 
 
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『かえるのじいさまと あめんぼおはな』(教育画劇刊)

2008年06月25日 | Weblog
 日本児童文芸家協会の友人、深山さくらさんから新刊絵本をご恵贈いただきました。絵は松成真理子さんです。
『かえるのじいさまとあめんぼおはな』(教育画劇刊)です。
 担当編集者はMさんでしょうか。

 深山さくらさんは山形のお生まれです。ですからこの絵本もそういった土着的な匂いがして、それが物語に温かみを醸し出しています。
 民話風の語りですすめられるこの絵本に出てくるカエルのじいさまは、どことなく憎めないカエルです。
 深山さんがお作りになったキャラクターを、松成さんが見事にデフォルメして、カエルもあめんぼも、表情がとっても豊かです。
 カエルのじいさまは、「くうつもりもねぇ あめんぼを、にひきくった。いなごは ふとって うまかった」と悦にいりつつも、「やせっぽちの あめんぼなんぞは、はらのたしにもならねぇとしっておったのじゃが」と自虐的心境におちいります。
 おまけに、「やっぱりくわんほうが よかったとおもった。ただ、にがいだけじゃった。」とちょっぴり後悔の気持ちまでひそませながら。
 そこに、「にがいだけじゃった」あめんぼうの娘があわられ・・・。
 このあめんぼうの少女が奇想天外な行動を起こし、カエルのこころをゆさぶります。
 
 深山さんという方は、とてもしなやかな発想の作家とお見受けいたしました。
 さあ、物語はどんな風に展開していくでしょう。
 文章と絵が見事なハーモニーを奏でながら、いよいよラストへと。
 
 田んぼに落ちる、水のわっか、涙のわっか、雨のわっかの使い方がとてもお上手で、効果的な余韻を残していました。
 みなさん、ぜひ、このダイナミックかつ繊細な絵本をお読みになってみてください。
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レコーディング・ダイエット

2008年06月24日 | Weblog
 昨日は、運営委員をしている「国際子ども図書館を考える全国連絡会」の総会および総会記念講演会のため、神楽坂の出版クラブに出席してきました。
 
 今年の記念講演の講師は、『本の死ぬところ暴力が生まれる』の訳者でいらっしゃる千葉工大教授・杉本卓氏でした。
 杉本さんには「子どものメディア環境と読書・図書館」についてお話いただきました。
 情報メディアと人格形成という視点から「特有な文字表現」について「顔文字」や「ギャル文字」「2チャンネル用語」などを分析・解説していただいたお話は、とても刺激的でおもしろかったです。
 特に、なぜ顔文字が生まれたかについてのお話は、現代の人間の関係性の根源的な部分を突いていて非常におもしろかったです。
 まさに現代の情報文化の世界をリードしていらっしゃる研究者の興味深いお話でした。
 
 総会のとき、同じく運営委員で、お隣に座っていらした童美連・元理事長で画家のHさんとお話していて、彼女があまりにもスリムになられたことにとつぜん気づきました。
「すごくスリムになられたわね。なにかおやりになってらっしゃるの?」
「岡田斗司夫のレコーディング・ダイエットよ。毎日、食べたものをすべて書いているの」
と、オタク論の教祖である岡田斗司夫の『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)の本に書かれたダイエット方法について、彼女は話し始めました。そしてメタボ管理をしてくれるサイトのことを教えてくれたりしました。
「へぇ、すごいわね」
 感心して聞いているそばから、私はバッグからガムやらキャンディやらを取り出すと、Hさんと私の右隣に座ってらしたP社のIさんにお裾分けしました。
 そしてガムを噛みながら、
「ほんとに書くだけで、こんな痩せられるなんて、夢みたいね」
 そんな簡単なことで?と、うれしくて思わずにたにたしてしまいました。
 すぐその気になりやすい私は、スリムな彼女を見て、その場でレコーディング・ダイエットをやろうと決意したのでした。
 
 会議が終わって神楽坂を地下鉄の駅に向かってのぼりながら、
「明日からはレコーディング・ダイエットなんだから、今日は前夜祭。食べ納めだわ」と、滅多に入ることのないシュークリームで有名な「ラパン」に、ふらふらと足を踏み入れ、シュークリームを買ってしまいました。
 ここのシュークリームは「家庭画報」に載るほど神楽坂界隈では有名です。
 魔が差すとはこういうことをいうのでしょう。滅多に入らない、滅多に買わないシュークリームをなにかに誘われるように、ついふらふらと買ってしまったのですから。
 帰ってきて後ろめたい気持ちで、それを冷蔵庫に冷やしました。けれど目の前にだすと、その誘惑に負けて、夕食後私はカスタードクリームと生クリームたっぷりのシュークリームをぺろりと平らげていました。
「今日だけ、今日だけ」と言い訳しながら、指についたカスタードクリームを舐め、ちょっぴり後悔しながら。
 
 そんなわけで、今朝からいよいよ岡田式ダイエットの開始です。
 果たして三日坊主で終わるか、あるいは、ほんのちょっとでもスリムになれるか・・・。すべては私の意志にかかっています。

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お茶花

2008年06月23日 | Weblog
 むかし、裏千家で茶の湯を習っていたことがあります。
 ですからいまでも、お客さまがお見えになったときなど、盆略手前でお茶を点てることが多いです。
 
 そんなわけで、いっときはデパートへいくと、つい、楽の黒茶碗などに目がいっていましたが、近頃はもっぱらお茶花です。
 日常使いの便箋もお茶花のシルクスクリーンの絵のものですし、大きなお花屋さんにいくと、そういったお花にばかり目がいきます。でも、お茶花はお店ではなかなか手に入りにくいです。

 そんなお茶花の、つつましく楚々とした素朴な美しさに惹かれています。
 この季節ですと、てっせんや、しゃら(夏つばき)などが、お茶花の代表格でしょうか。
 
 先日も紫陽花を求めて、鎌倉の路地を歩いていて、どこかのお宅の庭先に、お茶花を見つけました。
 上の写真のお花。これはなんの花でしょう。
 おわかりになる方、教えてください。
 このお花、「茶花箋」という愛用している便箋にも出て来ます。
 あんまりすてきだったので、よそ様のお庭だというのに、こっそり写真に撮ってしまいました。
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廣越たかしを偲ぶ会・DVDを観る会

2008年06月22日 | Weblog
 しばらく前に作った黒酢サワードリンクが、ちょうど飲み頃になりました。
 オレンジサワードリンクは、あっという間に完売。
 いまはお風呂あがりに、黒酢サワードリンクを五倍に薄め、氷をいれて飲んでいます。
 梅の香りがして、なんとも満たされたお味です。
 この清涼感がいまの季節、たまらなくおいしいです。

 
 今日は友人の作家、廣越たかしさんの命日で「拓」の仲間たちが中心になって「メロディー忌」と名付けた偲ぶ会を行うそうです。
 みんなで集まってお墓まいりをしてお昼を食べながらの偲ぶ会だそうです。
 すでに、追悼文を集めた文集もできています。
 きっと、古い仲間たちがたくさん集まってこられるのだろうなと、なつかしく切ない気持ちで思いを馳せています。
 でも残念ですが私は他に予定が入ってしまっていて伺うことができません。遠くの空からお祈りしたいと思います。
 
 また4月に行われた「子どもの本・九条の会 設立のつどい」のDVDを観る会も、今日の15:00~池袋の「ここ!ふらここ」であるそうです。
 こちらもパスです。
 DVDに関しては当日ご覧になれなかった人たちのために、6月30日(月)の18:00~これも池袋の「ここ!ふらここ」で再上映会も企画してくださっているようです。
 私はその日にうかがう予定です。
 ご覧になりたい方は、「ここ!ふらここ」にお問い合わせください。
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赤い鳥文学賞

2008年06月21日 | Weblog
 先日、「赤い鳥文学賞 新美南吉賞 赤い鳥さし絵賞」の贈呈式、祝賀会へのご招待をいただきました。
 今年の赤い鳥文学賞は、たかしよいちさんの『天狗』(ポプラ社刊)、
 新美南吉賞は、本多明さんの『幸子の庭』(小峰書店刊)、
 赤い鳥さし絵賞は、スズキコージさんの『旅ねずみ』(金の星社刊)でした。
 たかしよいちさんといえば、児童文学界の大先輩でいらっしゃいます。
 そして、ご存じのように椋鳩十賞の選考委員でもいらっしゃいます。
 また恐竜の専門家でもいらして、数年前、国民文化祭の恐竜児童文学賞の選考委員会、及び授賞式出席のため、福井県の勝山市に二度ほどご一緒したことがあります。
 勝山にはアジア最大の恐竜博物館があって、たかしさんはそちらのご常連のようでもありました。
 そのたかしさんがご受賞されたのを、私はとてもうれしい気持ちで拝見いたしました。
 
 贈呈式は7月1日。場所は目白の自由学園明日館です。
 この自由学園の明日館は、帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライトの作品でとてもすてきな建物です。

 久しぶりに明日館をお訪ねしたいと思ったのですが、連日、予定が立て込んでいて無理のようです。
 受賞された、たかしさん、本多さん、ほんとうにおめでとうございました。
 
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