20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

ハロウィン

2012年10月31日 | Weblog
            
           
 今日はハロウィンです。
 ハロウィンは、ケルト人の行う収穫感謝祭が起源とされています。
 15年以上前、夫がアメリカに赴任していたとき、「夕べは、近所の子どもたちが「Trick or treat!」といって、ドアをノックしたけれど、お菓子の用意がなかったので、居留守を使った」などと話していたことがありました。
 ハロウィンとは、その程度の存在でしたが、娘夫婦の息子である○くんが幼稚園に入ってからは、「ハロウインの仮装をやった」とか、パンプキンをお絵かきするときは、いつもカボチャのおばけを書く、なんていうエピソードに遭遇しているうちに、私にとってもハロウィンがとても身近に思えるようになりました。

            

 ちなみに、そのハロウィンの起源であるケルト人の、渦巻模様。
 その「渦巻」には、反転し捻れながら、無限に連続増殖するかたちが表現されているのだそうです。それはケルト人の時間感覚、宇宙観から来ているとか・・・。
 
 日本でケルト文化の研究者で有名なのが、美術史家の鶴岡真弓さんです。
 そのご著書『ケルト/装飾的思考』に影響を受け、私はそのケルト人の渦巻き模様に魅せられ、NYのMoMAでブローチを買ってしまいました。〔上の写真)
 
 同じくケルトで忘れてならないのが、Enya。
 ケルト音楽を下敷きに、アイルランドで生まれたのがEnyaの音楽世界です。
 Enyaのメロディーと歌声に癒されるファンは、日本にもとても多いです。

 ハロウィンの日にケルト文化を思い起こし、Enyaの『Hope Has A Place』でも聴いてみる・・。
 子どもたちがハロウィンの仮装に興じている中、これぞ大人たちのハロウィンの過ごし方かも知れません。
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秋のテラス

2012年10月30日 | Weblog
            
            
            
 
 銀座の三越に新館ができたばかりのときは、9階のテラスが大人気。
 こんな広々とした空間が贅沢に使ってあって、そこで子どもたちがおもいっきり走り回ったり、お買い物に疲れた人たちが憩ったり・・・。
 とにかく、大人気で近づくこともできませんでした。

 けれど、いまは閑散としています。
 そこで、はじめてそのテラスに足を踏み入れました。
 秋の草花が咲いているそばでは、お弁当持参のママたちが,小さな子どもに食べさせていたりします。

 秋の心地いい風に吹かれながら、しばし休憩。
 目の前の花たちが、素朴な花々というところも心安らぐ理由かもしれません。
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キッチンのお掃除

2012年10月29日 | Weblog
             
 
 今日は,朝から業者の方がおふたりお見えになり、キッチンの大々的なお掃除をして下さいます。

 システムキッチン、シンク、換気扇、コルクの床。
 それらすべてを磨いてくださり、それが終了すると,シンクからシステムキッチンのすべてをフッ素樹脂でコーティングするのだそうです。
 お値段を聞いたら、お掃除と言えないくらいのかなりの金額です。
 コーティングが高いようです。
 逡巡しましたが、清水の舞台から飛び降りるつもりで、お願いしてしまいました。
 お正月にはまた、子どもたちの家族が泊まりに来たりしますので・・・。
 このコーティングをしていただくと、システムキッチンが新品のようにピカピカになり、8年はプロの方にお願いしなくても大丈夫とか。
 キッチンが終わったら、バスルームもやっていただきます。

 年末にお願いするより15%お安いと言われたので,忙しいのですが、思い切っておまかせしてしまいました。
 一日がかりだそうです。
 お昼も作れないし、夜は19:00以降でないとキッチンを使えないとか。
 常備食もいろいろ作り、ご飯も冷凍しておきました。明日はお昼もお夕食もそれで済ませます。

 仕事部屋に籠もってはいても、気ぜわしい一日になりそうです。
 でもこうして大掃除の話などが出てくると、年の暮れが近づいていることを実感します。
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赤煉瓦駅舎リニューアル

2012年10月28日 | Weblog
         
         
         
 
 リニューアルした東京駅の赤煉瓦駅舎を見に行ってきました。
 東京駅のまわりには旅行客より、ギャラリーがいっぱい。
 ほんとうにうつくしく、大正ロマンを感じる建物です。

         

 ステーションホテルもステキです。
 お食事は、別のお店に予約を入れていたので、そちらのレストランではしませんでしたが、夫曰く「シンガポール的雰囲気だ」とか。

 東京の玄関口。
 これからはじまる旅への思いの膨らむ場所です。
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アオサギ

2012年10月27日 | Weblog
            
 
 水辺の王国に、アオサギが戻ってきました。
 そこを通りかかったら、汚らしい大声で「ギャーギャー」と聞こえるので、思わずそちらを見上げました。
 
 案の定、アオサギが戻ってきたようです。
 ほんとうに久しぶりです。
 暑かった夏には、どこか涼しい木陰で避暑の日々だったのかも知れません。

 まだ仲間たちのすがたはなく、彼がひとり、ぽつねんと、枝にとまっています。
 もしかして、偵察隊?
 春にむけてこの王国には、またたくさんのアオサギが集い、子育てをはじめます。
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遠き山に日が落ちて

2012年10月26日 | Weblog
            
 
 秋の日が暮れていきます。
 真夏の日暮れでも、春の日暮れでもない、どことなく愁いのある日暮れです。

 この季節になると思い出す絵本があります。
『まがればまよいみち』(井上洋介・福音館書店)です。
 日暮れには、夜の闇が少しずつ忍びこんできます。
 友だちもひとりふたりと、気がついたら消えています。どこからか夕餉の支度の匂いも・・・。
 
 そんな心細さが押しよせてくる時間、買い物をたのまれ外に飛び出します。
 夜の闇が、どこかの物陰や、道のはずれに、息をひそめるようにひろがりはじめています。
 街角に立つと、ひとりぼっちのかなしさ、不安、恐怖が一気に押しよせてきます。
 あの角をまがったら、そこには何が・・・。

 井上洋介さんの絵本に刺激され、まったく違う表象の本ですが「夕暮れの占い師」という作品を書いたことがあります。
『10分で読めるお話 六年生』(学研)に収録されています。
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お炬燵

2012年10月25日 | Weblog
            
 
 とうとうお炬燵を出してしまいました。
 去年から、寒くなるとサロンに丸いお炬燵を出しているのです。

 朝、ここに足をいれるとほっとします。
 ああ、もうこんな季節になったんだわと、なんだか心が少しだけさびしくなります。

 下はホットカーペット。
 寒い冬には、ホットカーペットをつけ、お炬燵にまるまっていると、あったかくて心までほこほこしてきます。
 
 6才か7才だった、雪の日。
 寝っ転がって、空を見上げたことがあります。
 あとからあとから落ちてくるもわっとした白い固まりを、飽きずにずっと眺めていた光景を、こんな年になっても鮮明に覚えています。そばで、祖母が母を叱りつけていました。
 あの日も、あったかいお炬燵にくるまっていました。
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弥延潤太作陶展

2012年10月24日 | Weblog
             
             
 
 拙blogやFacebookでお馴染みの、陶芸家の弥延潤太さんの個展が今週の土曜日から、日野で行われます。

 「弥延潤太作陶展―錦秋の日々」
 日時・10月27日(土)~11月4日(日)
 場所・「ギャラリー・祥」
 〔日野市日野台5-6-7 042(581)4422〕

 お近くにお越しの皆さま、ぜひお立ち寄りください。
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紅葉

2012年10月23日 | Weblog
             
 
 公園の木々が、かすかに紅葉しはじめています。
 つい先日まで「暑い,暑い」と言っていたのに、気がついたら朝晩は寒いくらいです。
 季節が駈け足で、冬に向かって走り続けています。
 落ち葉の上をかさこそと、音をたてながら歩く秋のこの季節がとても好きなのですが、春といい、秋といい、心地いい季節がどんどん短くなっていくような気がします。

 子どもの頃扁桃腺をとったせいか、お陰様で熱は滅多に出しませんが、気管支が弱く、空気が冷たくなる季節には咳が出やすくなります。
 風邪の症状はないので風邪薬では治りません。
 漢方の先生にだしていただいたツムラの「清肺湯」が効くことがわかっているので、ストックしてあるそれをお湯にとかして飲むとすぐに治ります。

 いつの間にか、またそんな季節がやってきました。
 こんなことをくり返しながら、気づかぬままするりと、冬は町のあちこちに潜り込んでいるのかも知れません。
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新刊13冊ご紹介

2012年10月22日 | Weblog
 ご恵贈いただいている新刊のご紹介が、気になりながらも、すっかり遅れてしまいました。
 サボッているわけではなく、ほんとうに忙しく毎日を過ごしています。
 すでに読ませていただいておりましたが、ひとつひとつのご紹介となると、もう一度読み直して書かなくてはいけませんので、つい遅くなってしまいました。

 拝読したらすぐにメールで感想をお送りした方がよかったのかもとか、あれこれ考えてしまいます。
 けれどせっかく、毎日これだけたくさんの皆さんにご高覧いただいている拙blogがあるのだから、ぜひ皆さんにご紹介したいと・・・。

 この間いくつもの仕事をこなしながら、いくつかの賞の選考のための原稿読みをしていたり、会議などがあったり・・・。
 年内締め切りの某社の企画ものの、監修の仕事をしていたり・・・。
 その監修の仕事も、自分の原稿がまだかなり残っていたり・・・。

 しかし、とうとう気になり始めました。
 簡単なご紹介ですが、執筆者の皆さまお許しください。

 新刊13冊ご紹介・寸評

            

『おまけ鳥』(飯田朋子・新日本出版社)
 飯田朋子さんの、『だんご鳥』(新日本出版社)の5年経ての続編です。
『だんご鳥』のときもそうでしたが、とにかく飯田さんの、障害を持つ「おねいちゃん」を描くまなざしがとてもいいです。
「来る来る亭」の家族もみんな個性的でステキです。

            
 
『キッチンくまかか』(童話工房ふろむ編・国土社)
 活動10年を向かえた、同人誌「ふろむ」の同人の皆さんの作品集です。
 同人誌「ふろむ」には、力のある作家たちが揃っています。
 テーマを「どうぶつ」に定めそれぞれの人たちが楽しい動物のお話を書いています。
 表紙絵は同人の河野睦美さん。

            

『ちえちゃんのおはじき』(山口節子・佼成出版社)
 神楽坂生まれの山口節子さんが原風景である、戦火の中の子ども時代を描いた絵本です。
 幼い頃赤城神社で遊んだ、そのおはじきと、空襲と、大イチョウから吹きだした水。
 それらの情景がうつくしく、切なく描かれています。

            

『忍剣花百姫伝 魔王降臨』〔越水利江子・ポプラ文庫ピュアフル〕
 人気のシリーズ『忍剣花百姫伝』の第2巻。「五鬼」と呼ばれる忍者の城のひとつ「白鳥城」が滅ぼされてしまいました。
 花百姫は4歳にして行方不明。
 その花百姫が10年後、記憶をうしない「捨て丸」という少年の姿で登場。はらはらドキドキしながら物語が大きく動いていきます。

            

『忍剣花百姫伝 時を駈ける魔鏡』〔越水利江子・ポプラ文庫ピュアフル〕
『忍剣花百姫伝』シリーズの第3巻。このシリーズではいろいろな秘法が出て来ます。
「飛天の法」「水耳」「竜笛」「天竜剣」「玉風の兵」「八方天身」などなど・・。 
 実にいろいろな秘法がでてきてそれらが、忍者の世界を鮮やかに彩ってくれています。
 ストーリーのダイナミックさと、文章の繊細さ。
 それらが絡まって、ますます目の話せないシリーズに仕上がっています。

            

『マジックアウト2』(佐藤まどか・フレーベル館)
『マジックアウト』シリーズの第2巻です。
 1巻ではマジックアウトによりすべての才術が国から消えてしまいました。
 その国の「守の使い」の家系ながら無才人で生まれた少女アニア。
 そして心読の術を持っているアニアの理解者であるピュリスという少年。
 このふたりが留学することで他国を知り、いろいろなことを気づきながら困難を乗り切っていきます。シリーズは第3巻へいよいよ最終章へと続きます。

            

『初恋ダイアリー』(濱野京子他・ポプラ社)
 宮下恵茉さん、成田サトコさん、濱野京子さん3人で書いてきた「初恋」ストーリー。
 その第3巻です。今回はいよいよラストストーリー「デート」です。
 さて三人三様の初恋はどうなっていくのでしょう。

            

『恋するパティシェール2』(工藤純子・ポプラ社)
『恋するパティシェール』シリーズの第2巻です。
 倫也が持ってきた「じっちゃん」から、主人公の杏の「おばあちゃん」へのラブレター(?)騒動から物語がはじまります。
 茶道を体験入学したり、和菓子と古典との深い関わり合いを説きながら、子どもたちで「栗の浮島風カップケーキ」を作っていきます。後にはレシピもついています。

            

『実験犬シロのねがい』(井上夕香・HANKACHI BUNKO)
 ハート出版から出て、ベストセラーになったご本の文庫版です。
 読むのが辛くなるような内容です。
 でも、これが実験犬たちや、実験動物たちの実態です。こうして短編の物語にすることで理解しやすくなり、怒りへの気持ちが沸きあがってきます。

            

『ヴァインヒルの宝石姫』(円山夢久・国土社)
『見習いプリンセス ポーリーン』シリーズの第2巻です。
 おてんばな「ポーリーン」姫はお行儀見習い中です。
 今回は魔物に魂を奪われた「ナディーン」を救うために奔走するポーリーンのお話です。
 煌びやかな舞踏会のシーンも胸がわくわくします。

            

『虹色ティアラ 妖魔のファッションショー』(次良丸忍・フォア文庫)
「虹色ティアラ」シリーズの第4巻です。「虹色ティアラ」は「シルク」「ユッコ」「ポリエ」の3人組です。
 今回のシリーズでは、その「シルク」の弟「カシミア王子」が開いたファッションショーが舞台です。悪党軍団「マックラーミ団極東支部」との闘いはいかに・・・。

            

『美女と野獣』(アーシュラ・ジョーンズ作・石井睦美訳・BL出版)
 ご存知「美女と野獣」です。それにサラ・ギブの、とてもうつくしく幻想的な絵のついた、贅沢な絵本です。
 ページを繰るたびに、夢の世界へと誘ってくれそうです。

            

『しずかなしずかなクリスマスイヴのひみつ』(クレメント・クラーク・ムーア作・石井睦美訳・BL出版)
『美女と野獣』そしてこの『しずかなしずかなクリスマスイヴのひみつ』、今年のクリスマスプレゼントのぴったりの、うつくしく、ゴージャスな絵本です。
 バレットの絵には、ディテールの書き込みから、クリスマス前だというのに、クリスマスの夜を思いうかべてしまいます。
 贅沢な贅沢な絵本2冊です。

 皆さま、ぜひお読みになってください。
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