20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

ライ麦パン

2015年03月08日 | Weblog

              

 週末はお買い物に出かけますが、昨日、銀座三越の地下のジョアンのそばを通りかかると、ぷ~んと焼きたてのパンのいい匂いが・・・。

 

 夫の中性脂肪値がしばらく高かったので、パンを買うのをやめていましたが、正常値になったとかで、さっそくパン屋さんへ。

 のど元過ぎれば・・とはこのことです。

 私はつい、菓子パンのような、おいしそうなパンに目がいきますが、夫はライ麦パンとかドイツパンとか、そういったどすんとしたパンばかりを選びます。

 ほんとうのパン好きは、菓子パンなんか食べないと、偉そうに夫が言います。

 そう言えば、こんないろんな種類の菓子パンが売っているのは日本くらいではないでしょうか?

 

 アメリカの児童文学作家、カニグズバーグの作品に『ロールパン・チームの作戦』〔岩波書店〕というのがあります。

 ここでいうロ—ルパンとは、日本のロールパンではなく、ベーグルのことです。

 ベーグルは、ユダヤ人が特別の日に食べるパンだったようです。

 

 そのユダヤ人の子どもを主人公にすることで、いわゆる80年代のアメリカの中流家庭のリアルな日常物語が、軽妙に描き出されています。名作です。

 当時なぜ、日本語に翻訳した時点で、「ベーグル」という言葉を出せなかったのでしょうか?

 まだ日本では、馴染みがなかったから?

 日本にもベーグル専門店があるくらい、いまの日本では市民権を得ているパンです。

 でもアメリカでは、それこそ日常的に目にすることのできるパンです。

 

 またライ麦パンといって、すぐ思いうかべるのは、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて」です。

 1970年代に読んだ、野崎孝訳の白水社ででたその本です。まさにアメリカの空気で、強烈な印象を与えてくれました。

 そのライ麦のパンが、写真↑です。

 

 パン屋さんはどこも、飽食というか、見事なほどにうつくしく、おいしそうなパンが並んでいます。

 ま、お昼はお蕎麦だったからと、結局パンを買ってきて、3時にコーヒーと共に楽しみました。

 ですから朝からの予定どおり、お夕食献立はお米が必要なかったので助かりました。

 そうやってパンなどを衝動買いすると、あとの帳尻合わせの献立が、いつもはたいへんなんですけどね(泣)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする