今日だと思っていた、Y子ちゃん主催のZOOMでの、詩の勉強会。
来月の28日でしたね。今日のカレンダーに書いてあり、3月28日にも書いてあります。ですから、アマゾンで買って、すでに読みました。
考えてみたら、隔月開催なので、3月が正しいと・・・。
でも、こう言う勉強会でもないと、なかなか詩を読む機会もないので、詩を楽しみました。
読みながら、いろいろ考えることが多いです。
長田弘は、いつも素晴らしい視点の気づきをくれます。
その中から一つ。
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深切
親切ということばは 信じられない
できれば 深切と 書きたい
そのほうがずっと 真実に感じられる
幼いころ読んだ 物語のなかで 覚えた語彙だ
なんでも しっかり 踏ん張って
人に いいかげんなことは どうでもしない
深切は ただそれだけだが たかが
それだけのはずが とんでもない
どうして なかなか至難のわざだ
おためごかしの 親切と
深切は いっかな ちがうのである
大人になって 不思議だったのは
深切という 語彙を 誰も知らないし
誰も知ろうとしないことだった
大人になるとは 深切な人間に
なるはずだったはずである
いまは よくよく知っているー
日本語はもう 表意文字ではない
まだ 信じられる語彙がいくつあるか?
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ちなみに、(深切)とは、心の底からすること(辞書から)
お人好しで、誰とも、深切な付き合いをしたいと思ってきた、私は、この詩に痛く共感しました。
騙されたような気分になったことも、何度かあります。
でも、まだ、どこかで深切に、付き合いたいと思っている、愚かな自分がいます。
夫には、こう言われます。
「それが、ジュンコ」