2002年に出版された平野啓一郎さんの大作「葬送」には、19世紀のパリを舞台にショパン、ドラクロワ、ジョルジュ・サンドらの織りなす人間模様が描かれています。
平野啓一郎さんは京大在学中の1998年に「日蝕」を執筆、翌1999年この作品で第120回芥川賞を受賞、「一月物語」などを経て、3年後に「葬送」が出版されました。
私が高校生だった1958年、当時東大生だった大江健三郎さんが「飼育」で芥川賞を受賞、それ以来ずっと大江さんのファンですが、その彼を髣髴とさせるデビューでした。
平野さんが関心のある現代の作家として、高橋源一郎、島田雅彦、古井由吉各氏とともに大江さんの名前を挙げているのも肯えます。
平野啓一郎公式ブログ
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この間から、すこしづつですが、身辺整理をしています。
まず、手をつけたのが本類、夫婦ともに本好きなので、独身時代からの文庫本などもあり、かなりの本がありました。
本棚を空っぽにと考えていましたが、とりあえず、さまざまな時期に印象に残った何人かの作者の本を1冊づつはとっておくことにしました。
本に限らず、そうして捨てられない、捨てられなかったものがいくつかあります。
まだ半分くらいしか整理できていませんが、今回捨てられなかったものをシリーズでしばらくの間アップしてみようと思います。
時々はくーたんやjunたちにも登場しますが、「Teddy Bear's Diary」とはちょっと違ったニュアンスになるかもしれませんので、お気を遣われることなくスルーしてください。
明日は色鉛筆です。