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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

レア

2010-07-28 11:57:28 | 日記
 希少金属、と書いて、きしょうきんぞく、と読むのが普通だが、最近は「レアメタル」と読んでもおかしくないらしい。では、希土類、と書いて何と読むかご存知だろうか?「レアアース」と読むらしい。レアメタルの一部をなす物質だそうだ。

 高温超伝導の話を書いたら、友人からメールをもらった。「安価」に超伝導を実用化していくためには、「レアアース」が必要になってくるかもしれない、と書かれていた。今や最先端の技術には「レアアース」が欠かせないらしい。
 特に「磁石」の磁力を高めるのにレアアースが役立っているようだ。高性能「磁石」はモーターの必需品であり、モーターはハイブリッドカー、電気自動車などの心臓部であるだけでなく、今後、石化燃料からエコなエネルギーに軸足を移す中で、さらに必要性は高まるだろう。
 また、電池の効率を上げる電極としてもレアアースは使われており、今さら電池の重要性を言う必要はないほどだが、レアアースはそれほど重要な物質である。

 その「レアアース」のおよそ90%以上を生産しているのが、中国である。中国は、世界の先端技術動向を左右しうる立場を確保してしまったようだ。当然日本もアメリカもこりゃいかん、何とかしなければ、と焦っているところらしい。技術革新が問題を克服する解決策を生み出すかもしれないが、時間はかかりそうだ。経済産業省が、昨年7月「レアメタル確保戦略」なるものを発表し、資料はPDF化されて経産省のホームページからダウンロードできるようになっている。それを読むと、現在の産業がこんなにも多くの種類のレアな物質に頼っていたのかと驚かされる。

 昨日だったか一昨日だったかはっきりしないが、朝日新聞の「私の視点」というコーナーに、国際高等研究所招へい研究員の亀井先生という方の意見が載った。日本がレアアースをよろしくね、と中国にお願いしたら、中国はレアアースを掘ると一緒に採掘される放射性物質で環境汚染しちゃうからダメ、と断ったそうだ。その放射性物質はトリウムという物質らしい。
 これが今までは何の用途もない、単に有害放射線を出すだけの嫌われモノだったそうだが、プルトニウムを火種にして燃やせば燃えるらしい。ウランは燃えるとプルトニウムに変わってしまう。ウランもプルトニウムも核兵器の原料だが、トリウムはなかなか核兵器には使えないらしい。燃やしても二酸化炭素を出さず、核兵器に転用できず、しかも、レアアースと一緒に採掘して役に立つなら、こんなにいいものはないじゃないか、トリウムは、というのが亀井先生のご意見だ。なるほど、トリウムか。少し注目する必要がありそうだ。


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株式会社ジェイエスピー
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