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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

砲撃

2010-11-25 00:49:45 | 日記
 北朝鮮も大変なことをした。戦争で分断されてしまったとはいえ同じ民族だ。隣町に暮らす人々をいきなり大砲で襲ったようなものだ。ただ不思議なのは、北朝鮮の指導者が変わる時には軍への威信を確固たるものとするために何らかの武力行使を行うものだと予想がついていたにもかかわらず、このような突発的な砲撃を許し、しかも民間人にまで被害が及ぶ状況を作ってしまったことだ。
 最近の米国軍および大韓民国中央情報部(KCIA)の情報収集能力は相当なものだと思う。北朝鮮の今回の砲撃命令を察知し得なかったとは到底考えられない。李明博(イ・ミョンバク)大統領の性格から考えると、察知した情報を聞いていたなら死者が出る状況のまま放置したはずがない。北朝鮮及び中国またはロシアもからむ情報作戦部隊の活躍により情報が伝えられなかったか、何らかの目的を持つ意思によって情報が大統領に正しく伝わらないように操作されたとしか考えられない。
 現代は第二次世界大戦時代のようなリアルな戦争の時代ではない。実際に砲撃があったとすると、それ以前に短い時間ではあっても相当な情報戦が繰り広げられたのはまず間違いない。まさか北朝鮮司令部から伝書鳩で砲撃を指示したとは考えにくい。
 李明博(イ・ミョンバク)大統領の下に砲撃準備の正確な情報が届いていて、それに対し何の手も打たなかった、ということも考えられなくはないが、韓国にとって戦争に近い状態が発生することは経済不安を引き起こすだけでメリットがない。

 朝鮮半島だけに限定的に不安定な状況を作る、と言う意思があるとすると、アメリカにはメリットが無い話ではない。また、国内の人心掌握に苦労している、と言う意味ではアメリカと大差ない中国も、もしかすると暗にアメリカと対抗する構図を作ってみせて国家としての意思統一を図るという意味ではメリットがあるかもしれない。もし、アメリカと中国の水面下の共通認識が情報の正確な伝達を阻害し今回の砲撃で犠牲者を出すまでに至らしめたのであるなら、大国のおごりは許しがたい。

 そんな話はあり得ないと思う人が大半だろう。だが、北朝鮮が韓国を砲撃するのに、金 正日(キム・ジョンイル)総書記のゴーサインが無かったはずがないし、命令は北朝鮮軍を駆け巡って砲撃手のもとに届けられたに違いない。しかも、何の脈絡もなく金 正日(キム・ジョンイル)総書記が突然命令を発するわけもない。おそらく、砲撃手より先に米国軍ないしKCIAは今回の砲撃目標と砲撃開始時間を知っていたに違いない。米国軍内部では情報入手と共に、そのような事態が発生した場合の国際的な影響の度合いの評価も実施したのではなかろうか。即座にオバマ大統領に伝えたかもしれない。
 当然メドベージェフ大統領も知っていたことだろう。オバマ大統領もメドベージェフ大統領もこの情報を知ったのは、メドベージェフが国後島訪問を行う前だったとしたら恐ろしいことだ。この手の情報はKGBを抑えているプーチン首相が握ってメドベージェフ大統領には伝えていない可能性もないわけではないが。

 今や世界のトップが情報を秘密にしておけるのは自国の国民に対してだけだ。他国の情報機関には秘密情報は筒抜けだ。アメリカが今回の事件のメリットを最大限に利用しようとするなら、今後、アフガンだけでなく黄海、東シナ海あたりの見えない軍備、つまり潜水艦の作戦行動をかなり活発にするだろう。すでに中国海軍の潜水艦の動きは実質封鎖している可能性も高い。北朝鮮の後継者問題と武力行為がセットであるのと同じように、アメリカも大統領選と戦争はセットでやってくる。

 普通の生活の中にあるたわいないおかしさや、いとしさをもっともっと大事にすべき時代なのだろう。でないと、目先の利益だけで戦争をはじめかねない人々の心を正常な位置に引き留めておけない。戦争を起こさない方法についてもっともっと皆で考えなければいけない。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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