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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

秋の色

2014-10-31 11:47:05 | 日記
 このところ黒っぽいスーツばかりである。何十年か前には夏は白系、秋になれば茶系のスーツを着る人もいたものだが、今は何となく年中黒っぽい。

 オランダから国王夫妻がおいでになり、宮中歓迎行事に出席されたお妃とわが国皇太子妃のお二人ともが鮮やかなオレンジ色のドレスをまとっておられたのは印象的だった。ぱっと花が咲いたようだという言葉通りその場が明るく感じられた。もちろん男性陣はオランダも日本も、黒っぽい。春や夏に来日されていたらお妃は何色を選んでいたのだろうか。春ならグリーン系を夏ならスカイブルー系のドレスを選択されていたのではないかと勝手に想像するが果たしてどうなのだろう。

 イノベーションとは、それが当たり前、と思い込んでしまっている状況を打破する所から生まれるものだと思うが、例えばスーツの色などに関しては今のところ常識が破られる気配がない。というより、ビジネスシーンに限れば、ある時期からよけいに年中同じような色使いが進んでいるように思う。

 ワークライフバランスを進めるためには、男性も生活の中のこまごましたことに注意を向けざるを得ない。当然、季節の移り変わりとは無縁ではいられない。新型のスマートフォンやタブレットが発表される時期ばかりが季節を感じさせるものだとすればかなり寂しい。欧米ではちょうどハロウィーンで、その波に乗った日本の商店街などもオレンジ色がそこかしこにあふれている。どれも明るく元気が出るデザインだ。

 広葉樹の葉が赤や黄色に変化して行く時期でもある。箱根仙石原のすすきなどはちょうど今が見頃で、こちらは日が当たるとすすきで覆われた山肌が黄金色に輝く。夕暮れを向かえてすすき野原を取り囲む山の端にぼんやりした大きな月が浮かんでいる姿などはまた格別だ。すすきがほのかに金色に輝く様は、蒔絵など日本の伝統工芸品などに使われる金銀の高貴さがある。1964年に開かれた東京オリンピックのポスターに描かれた五輪のマークとTOKYO1964の文字は金一色で書かれていたが、やはり凛々しく気高く美しかった。

 地域が活発にならなければ生き残って行けない時代である。ファッションもローカル色たっぷりで構わないように思う。日本の風土には日本の風土に合わせた色合いや装いがあるに違いない。各地域には各地域のフォーマルがあって良いように思う。テレビの影響なのかネットの影響なのか教育の影響なのか、風土を無視して日本全国みんなで同じ格好をする必要は無いだろう。もちろんみんなと同じ格好をしているのは楽なことだが、楽ばかりしていると大切な感覚を忘れてしまう。

 秋の色は恵みの色ではあるが、一方で厳しい冬に向かって覚悟を決める色でもあるし、少しばかりセンチメンタルになる色でもある。春や夏にはない奥深い感情で満ちた色が秋の色なのだろう。次の春までさようなら、そう言う色でもある。ただ黒っぽいだけではこうはいかない。(三)


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株式会社ジェイエスピー
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