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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

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2011-01-04 08:46:48 | 日記
 数百万年の昔、安全な木の上から大地に降り立ったほんの一家族から始まったかもしれない。その子供たちはずっと前を向いて新天地を切り開いてきた。ぬくぬくと温かい穴倉に潜んでいるだけでは、ユーラシア大陸全土を席巻し、東の端の日本列島を超え遠くアメリカ大陸を旅し、オーストラリア大陸へと海を渡って進むことも出来なかっただろう。生き抜く工夫が道具を手にし、火を操れるようになり、言葉を生み出し、書物を作って来た。人はいつも、そのほんの一家族が作って来た長く壮大な歴史の最先端にいる。悲しいことが起き、つらい思いをし、足がすくんでしまってもなお、私たちを生み出してくれた数百万年も続く家族たちは前に向かうことをやめなかった。私たちもまた、自分の信じる精一杯をやって行くしかない。例えそれが失敗に終わったとしても何もしないで終わってしまうより、生み出されるものはずっと大きい。世界に広がる家族たちが、その失敗を成功に変えてくれるだろう。私たちの一瞬一瞬が数百万年の歴史に積み重なって行く。大いに笑い、大いに泣いて、生きられる限り前に向かって進んで行きたい。

 西暦2011年、平成23年が始まった。どんな年になるのだろうか。未来を見通すことは出来ないが、歴史を振り返り、その気持ちのまま未来を信じることはできる。年末から北半球を大きく覆いヨーロッパや北米を雪に埋めた寒波が日本各地にも到来し深雪の中で正月を迎えた所も多いと聞く。私たちが今もなお過酷な自然の中で生きていることを忘れずにいるように誰かが教えてくれているようだ。深い雪の中にあっても、季節は新春、冬至を過ぎたお日様は日々少しずつ日照時間を長くしている。春に向かうと考えただけで浮き立つ気持ちがある。お日様の周りを1周して来て新しい周回に入る。そんな新しい気持ちで再出発できる仕組みがあるのは何と幸せなことだろう。

 もしかするとすぐ忘れてしまうかもしれないけれど、今年自分にできることは何か、じっくり考え目標を立てる。忘れないように紙に書いて張って置いてもいい。それを決めた時の気持ちが文字になってずっと自分を励ましてくれる。些細なことでも目標に掲げてそれを達成するために努力することは大切なことだ。人に言えば笑われてしまうような些細なことであっても、今までできなかったほんの小さな努力であってもかまわない。目標を掲げ、自分が信じる精一杯を形にしてみよう。

 今年は新しいコミュニケーションの年になるだろうと昨年末の締めに社員に話をした。今まで以上に情報が多くなる年になるだろうとも話した。様々なコミュニケーションツールが生まれ、一方的な、伝え手本位の情報がさらに氾濫するだろう。言いたいことだけ言って聞く耳を持たない。口にすれば、文字にすれば映像にすればそれで伝わったと考える人が増えている。単に伝えることと、相手の心に伝わることは別だ。その中で私たちは、伝わる情報を大事にしたい。伝えたいと思うことを大事にしたい。これは本当に伝えたいことだ、そう思えることを伝えていきたい。本当に伝えたいことが伝えられる社員のいる会社になろうと話をした。そういう会社にしたいと思う。ささやかな私の目標、でもある。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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