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ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ケルティックな話題: Mabon

2016-09-25 22:22:03 | 日記
2016年9月25日(Sun.) 久しぶりの晴天に恵まれた今日、畑に出て草刈りや種蒔きの準備(大畝作り)をしてきました。 同じように畑に出られた方も少なくないでしょう、当ブログの読者の方で。 さて、秋分の日が過ぎたところですが、ケルティック(ケルトの)の話題からネットを検索してみました。 8月1日は 「 Lunasa (Lughnasadh) 」 であることは紹介済みですが、秋分の日は 「 Mabon 」 と呼ばれています。 (出典: ネット情報)



<原文の一部>
Happy Autumnal Equinox …..  : 秋分の日を祝う

Mabon: Autumn Equinox
Technically, an equinox is an astronomical point and, due to the fact that the earth wobbles on its axis slightly, the date may vary by a few days depending on the year. The autumnal equinox occurs when the sun crosses the equator on its apparent journey southward, and we experience a day and a night that are of equal duration. Up until Mabon, the hours of daylight have been greater than the hours from dusk to dawn. But from now on, the reverse holds true.

(抜粋)Mabon = 秋分 :  専門的に言うと、秋分(春分)は天文学的なポイントであることと、地球の軸の揺れによって、毎年、2~3日の変化があります。 秋分では、太陽は赤道を超えて南下して行きます。 この時、昼と夜は同じ時間となります。 Mabon までは、昼間の時間が夜よりは長くなって行き、しかし、ここからは、逆になって行きます。

Mabon marks the middle of harvest, it is a time of equal day and equal night, and for the moment nature is in balance. It is a time to reap what you have sown, of giving thanks for the harvest and the bounty the Earth provides. For finishing up old projects and plans and planting the seeds for new enterprises or a change in lifestyle. Mabon is a time of celebration and balance.

(抜粋)Mabon は、収穫の中間時期になります。 昼と夜が同じ時間であり、バランスが取れた自然の一瞬でもあります。 そして、貴方が蒔いたものの収穫時期でもあり、収穫と地球の恵みに感謝する時なのです。 古いことへの終了と、そして、計画し、新しいことへの種蒔きや生活スタイルの変更時期でもあります。 Mabon は、祝いと調和の時なのです。

This is the time to look back not just on the past year, but also your life, and to plan for the future. In the rhythm of the year, Mabon is a time of rest and celebration, after the hard work of gathering the crops. Warm autumn days are followed by chill nights, as the Old Sun God returns to the embrace of the Goddess.

(抜粋)これは、過ぎた日を振り返るだけでなく、貴方の生活自身も見直す時なのです。 そして、将来への計画を立てます。 1年のリズムと言う意味で、Mabon は、激しい労働や収穫の後の、休息と祝いです。 冷たい夜の後の日中の暖かい秋は、太陽神が女神に抱擁されるようなものです。










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ケルティックな話題の一つでした。 天文学的なことも含めて自然に学び、切り替えのタイミングとしても利用している印象です。 毎日に忙殺されている方々も、こうしたことにも関心を寄せ、心のゆとりや安らぎにすることが出来れば良いのかも知れませんね。


*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。 (秋の夜長は・・・)




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ドイツ: オクトバーフェストの追加情報

2016-09-24 16:17:11 | 日記
2016年9月24日(Sat.) 1週間前にもオクトバーフェスト(ミュンヘン)に関するニュースを取り上げていますが、いくつかのユニークな情報が紹介されていますのでUPします。 ( ニュースソース: DW-DE 9月23日発 )

<原文の一部>
5 things you should know before going to Oktoberfest : フェストに行く前に知っておきたい5つのこと

From dress codes to beer types and even a unique language, there are a few rules to observe at the Wiesn. We explain why the Oktoberfest starts in September and why you should exercise caution when drinking the beer.

(抜粋)ドレスコードのことからビールのこと、さらには面白い言葉まで、オクトーバーフェスト( the Wiesn )には、いくつかのルールがあります。 このフェストが何故9月開始になっているのかや、ビールを飲む時に何故気をつけるべきかについて説明しましょう。



Bavarian timing
The first Oktoberfest, in 1810, actually was held in October. Today, it's still known as Oktoberfest, but opens each year in September. The reason for that is Bavaria's bad weather. It's even been known to snow in October - which would be a disaster for the festival. The world-famous beer celebration was moved up to September in 1904.

(抜粋)タイミング : 1810年に開始去れた時は、実際に10月に開かれていました。 今日、オクトーバーフェストとして知られていますが、毎年、9月から開始されています。 理由はバイエルン州の悪天候にあります。 10月は雪の季節でもあり、フェスティバルにとっては大きな障害になってしまいます。 なので、1904年からは開始時期が9月へと変更されたのです。






Bavarian vocabulary
To bridge the language barrier, it's a good idea to learn a few words in Bavarian dialect before going to Oktoberfest. "Servus" is a simple greeting. More difficult is "hock di her da," which you can say to offer someone else a spot at the table. If you have a communication block, try "host mi" for "do you understand?" And goodbye is "pfiat di," which is short for "may God watch over you."

(抜粋)言葉 : 言葉の障壁を超えるには、出かける前に、いくつかのバイエルンの方言を学ぶのが良いでしょう。 "Servus" は、簡単なアイサツ。 もっと難しい例では "hock di her da," がありますが、これは、人にテーブルの席をとってあげる時に使います。 もし、会話に行き詰った場合は、"host mi" と言ってみましょう。これは 「判りましたか?」 の意味になります。 そして、サヨナラは "pfiat di," と言いますが、「貴方に神のご加護を!」 を短くした意味になります。





Beer tent etiquette
Dancing on the benches is not only tolerated - it's encouraged. But you shouldn't stand on the tables or take your clothes off. Another taboo is stealing beer steins. Beware, thieves will be prosecuted. Nevertheless, they are still a beloved souvenir among many visitors. Each year, tens of thousands of beer steins disappear. The really big half-liter mugs are particularly popular.

(抜粋)ビール・テントでのマナー : ベンチの上に乗ってのダンス(お薦め)は許容範囲ですが、テーブルの上はダメですし、衣服を脱ぐこともダメです。 また、ビールを横取りするのもご法度です。 ドロボウにも気をつけて下さい。来客者の大切な土産物も狙われています。 毎年、大量のビールが消費されますが、0.5リッターのマグが特に人気です。





Bavarian dress code
You can show up in jeans and a t-shirt or in a traditional Bavarian outfit; just make sure your style is consistent. If you wear a dirdl, though, watch out: a bow on the left means you're single and a bow on the right means you're not. But if the bow is in the middle, you out yourself as a virgin. Only widows and servers wear their bows in the back.

(抜粋)ドレス・コード : ジーンズとTシャツでも構わないし、伝統の民族衣装でもOKです。 バランスが取れて(一貫して)いればOKでしょう。 もし dirdl (民族衣装)を着るならば気をつけて下さい。 : 結び目が左側の場合は、独身であることを示します。 右側なら既婚です。 もし、中央に持ってくると、貴方は処女であることを意味します。 そして、未亡人と店員は結び目を後(背中側)にします。





Wiesn beer
It doesn't contain more alcohol than your average beer. In fact, it's actually a bit milder and less bitter. But that makes the beverage of choice at Oktoberfest - known as Wiesn beer - particularly dangerous! Some 7.5 million liters were drunk at last year's festival. This year, the stuff is being sold at record speed - even though the price has risen to 10.70 euros ($11.93) per liter.

(抜粋)オクトーバーフェストのビール : 普段飲んでいるビールよりアルコールは含まれていません。 実際、少しマイルドで苦味も少なめです。 しかし、このビールは特別に危険です。 7百50万リットルほどのビールが昨年のフェストで飲み干されました。 今年は、価格は1リットルで10.7ユーロ(11.93$)と上昇していますが、記録的なスピードで販売されています。 

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The US Embassy recently published useful tips for visitors to Oktoberfest. In addition to security information and pointers for dancing in the beer tents (on the benches, ok; on the tables, no way), they cautioned revelers to beware of the Oktoberfest beer, which "is stronger than you think!"

(抜粋)アメリカ大使館が最近、このフェストへの訪問者に対する有益な情報を提供しました。 セキュリティー情報に加えて、ビール・テントにおけるダンシングの注意事項で、ベンチの上はOK,テーブルの上は禁止です。さらに、ビールは、思っている以上に強いことにも気をつけるよう呼びかけています。

One liter of beer is like 10 shots of vodka
The "Wiesn" beer has an average alcohol content of six percent - at least one percent more than standard beer. That means a liter of the stuff contains around 60 milliliters (about two ounces) of alcohol, or the equivalent of four American beers, warned the embassy.

Consuming 60 milliliters of alcohol is also similar to drinking 10 shots of vodka.

Even experienced Oktoberfest visitors underestimate the power of a one-liter stein - the size of the portions served at the Wiesn. This year, the first case of alcohol poisoning happened just three hours after the first keg had been tapped. But for Oktoberfest, that's actually a relatively long time.

(抜粋)1リットルのビールはウォッカ10ショット分に相当 : ここのビールは、平均で6%のアルコールを含んでいます。 少なくとも、標準的なものに比べて1%は多いのです。 そして、このことは1リットルのビールは、60ミリリットル(約2オンス)のアルコールを含むことを意味し、アメリカン・ビールの4倍相当になります。 60ミリリットルのアルコールは、10ショットのウォッカを飲んだのと同等になります。
来場者は、この1リットル・ビールを過小評価しがちです。 今年の最初のアルコール中毒(急性中毒)は、最初の樽を開栓してから3時間後に発生しています。 まァ、しかし、これは長くかかった時間でしょう。

Eat, drink and avoid pickpockets
Those who overdo it often land at the so-called "puke hill" behind the beer tents - which, during the rest of the year, is actually a beautiful little park.

This hill is also mentioned in the embassy's recommendation sheet, which tells visitors not to sleep in the park, since pickpockets often prey on "beer corpses."

What else do you need to know before heading to Munich for Oktoberfest? Click through the gallery above to find out.

(抜粋)食べて、飲んで、そして、スリにはご注意 : 飲み過ぎの人は、しばしば、ビール・テントの背後にある通称 「嘔吐の丘」 でダウンします。 この場所は、会期以外の期間は、とても美しい小さな公園なのですが。  この丘は、大使館お薦め資料で説明されていますが、ここで寝てしまってはいけません。 何故なら、スリが 「ビールでダウンした人」 を狙っているからです。 他にも知りたい方は、上の情報をクリックして下さい。(注: 上述の5種の情報は、クリックして見るサイト構成になっています。)


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2016年の今年は、9月17日から10月3日の会期になっており、ちょうど、折り返し点にきているタイミングです。 それにしても、女性の民族衣装の結び目の位置が、色々な意味合いを持っていることなどもユニークでした。

尚、人出が少ない情報が流れていましたが、現在はどうなっているのでしょうか。

何れにしても、老いも若きも・男も女も、フェスティバルを・人生を、思いっ切り楽しめたらいいですね。 やはり、いつかは行ってみたいですね・・・、元気なうちに。


*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。




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ドイツ発: 殺虫剤は、ミツバチの精子数を減少させている

2016-09-23 22:26:24 | 日記
2016年9月23日(Fri.) このところ、農薬(除草剤、殺虫剤など)や環境面に連関するような記事を取り扱うことがしばしばありますが、今日も、少し前のニュースではありますが、スイスの大学が発表した殺虫剤の成分 「ネオニコチノイド( Neonicotinoid )」 に関することを取り上げます。 ( ニュースソース: DW-DE 27,7,2016 発 )

<原文の一部>
Pesticides may be lowering sperm count of bees : 殺虫剤は、おそらく、ミツバチの精子数を減少させています。

New research has found that a controversial class of neurotoxins used in agriculture for pest control significantly impairs the fertility of male honeybees. Bee numbers in Europe and the US have been falling for years.

(抜粋)新しい研究成果によると、農業分野で除虫に使われている問題の神経毒は、雄のミツバチの生殖能力を著しく損ねています。 ヨーロッパとアメリカでのミツバチの数は、ここ数年減少を続けています。



The Institute of Bee Health at the University of Bern, Switzerland has carried out a study to explore the effects of two popular neonicotinoids, thiamethoxam and clothianidin, on the sperm of drones, or male honey bees.

Lead researcher Lars Straub said the presence of the chemicals could be "one reason behind the struggling bee numbers we've seen over the past 15 years in the northern hemisphere."

The pesticides are widely used in the USA. The European Commission is currently reviewing a temporary ban it imposed in 2013.

There has been an alarming decline in the bee populations in North America and Europe over the past 15 years. Bees account for an estimated 80 percent of plant pollination by insects.

(抜粋)スイスのベルン大学、蜂に関する研究機関は、ミツバチの精子数に関し、2種類の良く知られたネオニコチノイド 「 thiamethoxam と clothianidin 」 の影響について研究成果を発表しました。 研究者のリーダーは、この化学薬品は 「北半球で、ここ15年間にわたって見られる蜂(ミツバチ)の生息数問題の背景にある一つの原因」 になり得ると語りました。 この殺虫剤はアメリカで幅広く使用されています。 欧州委員会は、2013年に一時的な禁止措置にしたことを現在再検討しています。 
北アメリカとヨーロッパではここ15年以上にわたって、ミチバチ生息数の劇的な減少が観測されています。 ミツバチは、植物の受粉を行う虫全体の中の、推定80%に相当しているのです。

'Inadvertent contraceptive effects'
The researchers, led by Straub in Bern assigned batches of drones from 20 bee colonies to either insecticide exposure or control groups. They then took semen samples from males once they had reached sexual maturity.

The study published in the British journal Proceedings of the Royal Society B showed that widespread neonicotinoid use may have "inadvertent contraceptive effects" on the insects which provide fertilisation worth billions of dollars every year.

Male honey bees exposed to the neonicotinoids at levels found in fields showed, on average, around 39 per cent less living sperm. In addition, the mortality rate of the drones exposed to the pesticides during the study was almost doubled.

(抜粋)”不注意による避妊効果”:  前出の研究者によると、20コロニー(集団)のミツバチからサンプルを抽出し、殺虫剤を浴びるものと、制限されるものにわけました。そして、成熟したオスから精液をサンプリングしました。  発表された論文によると、拡散したネオニコチノイドの使用の意味するところは、毎年、数十億ドルの価値がある受精をする虫に対し、 「不注意による避妊効果」 を与えているようなものだと。  ネオニコチノイドにさらされた雄のミチバチは、平均として、39%の精子減少となっています。 加えて、研究中において、殺虫剤にさらされたミツバチの死亡率は、ほとんど倍増しました。



Honey bee queens make a single mating flight from the nest to collect sperm from as many as 20 different males, which they store within a dedicated organ over their entire lifespan. This is essential for the hive's survival as it provides genetic diversity which is essential for resistance to disease, parasites and environmental challenges.

"The process of the queen's mating flight is a one-time thing so it's really important that she collects plenty of quality sperm," Straub said. If she does not, then worker bees will sense the queen is ineffective and kill her. "As the primary egg layer and an important source of colony cohesion, the queen is intimately connected to colony performance," the paper said.

The new study adds reduced sperm quality to the list of possible causes for "colony collapse disorder" in Europe, North America and elsewhere, which has alternatively been blamed on mites, a virus or fungus, pesticides or a combination of all of them.

Previous studies have found neonicotinoids can cause bees to become disorientated to the extent that they cannot find their way back to the hive, and can lower their resistance to disease.

(抜粋)ミツバチの女王蜂は、1回の生殖行動を行うために巣から飛び立ち、20種(コロニー)に及ぶオス蜂から精子を獲得します。 これは巣箱の生存に関して本質的なものであり、病気や寄生虫、さらには環境変化などに対する抵抗力を含めた遺伝子の多様性を生み出すものでもあるのです。
女王蜂のこの1回だけの生殖行動は非常に重要であり、彼女(女王蜂)は多くの種類の精子を集めます。 もし、彼女がそれを行わなかった場合は、働き蜂は女王は無能であることを感知し、彼女を殺してしまいます。 重要な卵巣として、また、コロニーの結束の源として、女王蜂はコロニーの中核機能として密接な役割を果たしていると論文で説明されています。
新しい研究成果からは、精子の品質の低下は 「コロニー崩壊の障害要因」 になり得るものとしており、ヨーロッパでも、北アメリカでも、そして、どこにおいてでもです。 障害要因としては、ダニ、ウィルス、菌、殺虫剤、または、それら全ての組み合わせも含めて、以前からコロニー崩壊の可能性とされているものです。
また、以前の研究においては、ネオニコチノイドは、ミツバチの帰巣するための方向感覚を失わせる原因になり得ることや、病気への抵抗力を低下させることにもなることが判っています。


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殺虫剤のネオニコチノイド(ネオニクス)が、ミツバチや蝶などを含む多くの受粉の役割をしている虫を死に追いやっている事実があります。 殺虫剤の意図するところは、いわゆる農作物にとっての害虫を駆除することにあったのでしょうが、益虫(?)にも作用して、食糧危機に至るかも知れない危険を生み出しているのではないでしょうか。

各国の研究機関などが警鐘を鳴らしているようですが、メーカーや行政府などの動きは鈍いか、または、自らの立場を正当化している報道も目にします。研究成果に客観性・妥当性があるのであれば、確定的ではなくても、安全サイド志向で判断したいものです。 つまり、安全確保を最優先すると言うことです。

一方で、こうした殺虫剤などの農薬に頼らざるを得ない農法は、大量生産(大規模農圏)になればなるほど使うことになるのではないでしょうか。安くて・安定的に供給することが目的であったとしても、取り返しのつかない大弊害を伴うことが判明、または、恐れがあるのであれば、これも舵を大きく切るべきでしょう、即刻。

行き着くところは、オーガニックな世界です。 コストもかかるかも知れませんが、本来の安全・安心を確保するためには、妥当な対価なのではありませんか。

また、ネオニコチノイドが、人体に影響を与える心配はしなくてよいのでしょうか。 男性の生殖能力に影響を与えていないと言えるのでしょうか。



除草剤成分のグリホサートが、多くの人の尿から検出されたとの内容は、昨日(9月22日)の当ブログでUPしましたが、これは発がん性を有するもので、由々しき問題でしょう。 GMO(遺伝子組み換え食品)に含まれていると言うことです。

EUにおけるCETA,TTIPや、日本を含む環太平洋でのTPPも、こうした懸念を増幅する方向になっていませんか。 「目的」が怪しげで、「大弊害」が隠蔽されていないでしょうか。

既に、「知らぬ間に」、GMOを含む食品・飲料(ビール、発泡酒、ジュースなども)が市場にあふれているのではありませんか? 日本では。

一体、何をやっているのでしょう。 メーカーや政治家・行政は・・・。


*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。




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気になっていたグリホサート(Glyphosate)のこと

2016-09-22 15:58:34 | 日記
2016年9月22日(Thu.) 今日は秋分の日で祝日になっていますが、朝から雨模様で畑にも出ることが出来ません。 そこで、以前目にした記事(DW-DE Apr. 14,2016 )に関することをネットで調べてみました。 すると、簡単にその答えが開示されていました。 ( ニュースソース: EcoWatch May. 12,2016 、及び、DW-DE)

先ずは、2016年4月にDW-DEに掲載されたものです。(一部のみ掲載)
Pissing contest over glyphosate in Europe : EUでグリホサートに関するオシッコ・コンテスト

Members of the European Parliament are often known for their bluster - but this week they engaged in a literal pissing contest over a controversial vote on the weed killer glyphosate.
EU議会のメンバーは、しばしば、その騒ぎぶりで知られていますが、今週(4月中旬、2016年)は、除草剤であるグリホサートに関する物議を醸す投票を前にして、文字通りのオシッコ・コンテストを行うことを約束しました。



The contest was to see how much of the weed killer could be detected in their urine. Around 140 parliamentarians submitted urine samples that will be analyzed over the coming week. The anonymous results will show how much of the substance the European political representatives have in their bodies.

(抜粋)コンテストの内容は、彼ら(議員)の尿からどれくらいの除草剤(成分)が検出されるかを計るものです。 約140人の議員が尿サンプルを提出しました。それらは次週には分析される予定です。 匿名の結果で、彼らの体からどれくらい検出されたかを開示することになります。

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このような記事が出されていましたが、DW-DEで、その調査結果に関するものが出ていないように思われます(サイト内検索で)。 そこで、他のサイトを検索していて、以下の関連記事をみつけました( EcoWatch )。

<原文の一部>
Results of Glyphosate Pee Test Are in 'And It's Not Good News'
グリホサートのオシッコ検査の結果、良いニュースではありません。

Last month, Members of the European Parliament (MEPs) volunteered to take a urine test to see if glyphosate—the cancer-linked weedkiller—is in their system. Forty-eight MEPs from 13 different European Union countries participated in the test, and now the results are in.

(抜粋)先月(4月)、MEPs(EU議会メンバー)は、発がん性に関与する除草剤成分であるグリホサートが、尿の中に検出されるかどうかの試験に協力しました。 EUの13カ国からの48メンバーがこのテストに参加し、結果が以下に出ています。



According to ELISA test results from the accredited Biocheck Laboratory in Germany: "All participants excreted glyphosate by urine."

(抜粋)ドイツの検査機関による結果では、全ての参加者の尿からグリホサートが検出されています。

The experiment was spearheaded by the Green Party in the European Parliament, which wants a ban on the controversial herbicide in the European Union.

The group noted in a press release of their so-called "#MEPee" test:

On average, the MEPs had 1.7 micrograms/liter of glyphosate in their urine, 17 times higher than the European drinking water norm (0.1 microgram/litre). This means that everyone we tested was way above the limit for residues of pesticides in drinking water.

Of the 48 participants, EU-parliament members from Belgium, France and Germany made up more than 80 percent of the whole investigated participants. The test showed that EU-parliament members from Lithuania, Spain and Croatia had the highest concentrations of glyphosate. The lowest concentrations were in the urines of participants of from Italy, Finland and Ireland.

(抜粋)試験は、EU議会の緑の党によって主導されました。彼らは、物議を醸している除草剤のEUにおける使用を禁止したいと考えています。同グループは、プレス・リリースで"#MEPee" testと呼んでいます。: (プレス・リリース内容): 「平均値としては、1.7マイクログラム/リッターを検出、EUの標準値(0.1)に比べて17倍の高さになっています。 これが意味するものは、テストを受けた全ての人が、残留農薬制限値を上回っていると言うことです。」
参加メンバーの48人は、ベルギー、フランス、ドイツで80%以上を占めています。 また、テスト結果からは、リトアニア、スペイン、クロアチアのメンバーがグリホサートの最も高い濃度を示しています。 低かったのは、イタリア、フィンランド、アイルランドのメンバーでした。

"Nevertheless all investigated EU-parliament members were glyphosate contaminated. This will show glyphosate is also in the food chain of members of the EU-parliament," the report states.

Glyphosate, which the World Health Organization's International Agency for Research on Cancer (IARC) declared a possible carcinogen last March, is the main ingredient in Monsanto’s widely used weedkiller, Roundup. It is also found in herbicides manufactured by Syngenta and Dow.

The Greens conducted the test ahead of European Parliament's April 13 resolution that opposed the European Union's relicensing of glyphosate.

(抜粋)検査を受けた全てのメンバーからグリホサートが検出されましたが、このことは、EU議会のメンバーにおける食物連鎖にグリホサートが入っていることを示しています・・・ともレポートされています。
昨年3月、癌に関する研究機関( IARC )によると、グリホサートは発がん性がある可能性を有すると発表されています。グリホサートは、モンサント社の世界的に使われている除草剤、ラウンドアップ( Roundup )の主成分になっています。 また、同じくSyngenta や Dow社でも生産されている除草剤にも見られるものです。
緑の党のEU議会での試み(4月13日 MEPee )は、EUが行う(注: 間もなく更新時期を迎える)グリホサートの認可更新に反対するものなのです。

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原文は、さらなる内容が綴られていますが、検査結果は以上で判ります。 EU議会のメンバーですから、一般の人から無作為に抽出した条件と同じでしょう。 で、48人の被検査者全員から、EUの標準値を上回るグリホサートが検出されたことは、実にショッキングなことではありませんか。

そもそもモンサント社(USA)の除草剤ラウンドアップ( Roundup )の主成分であるグリホサートなので、遺伝子組み換え材料(GMO)と組み合わせの関係にあります。 従って、GMO食材には、glyphosate が含まれていることになるのでしょう。

日本では、食品・飲料への表示義務(GMOに関する)があるとかないとかが云々されていますが、それ以前に、GMO食材・原料が、相当量輸入されていることは事実でしょう。 オーガニック・マークが宣言されている食品は安全である可能性が高いのかも知れませんが、そうでないものは、かなりの確率でGMOが含まれていて、つまり、グリホサートも残留していると考えるべきでしょう。

グリホサートの発がん性の可能性が指摘された以上、速やかに、関係する食品に対する輸入・使用・製造・販売制限等に動くべきではないでしょうか。

私達の体内に、既にグリホサートは入っていることに間違いはないでしょう、残念ながら・・・。



一方、殺虫剤成分のネオニコチノイド(ネオニクス)に依る、受粉虫(ハチ、蝶、ミツバチなど)の絶滅危惧や、雄の精子数減少への影響なども、既に懸念されているところです。 結果が明らかになるまで放置するのではなく、先ずは制限や告知・公表を優先すべきではないでしょうか。

企業(経済界、及び、連座する人々)の利益を最優先する思考では、客観・公正・妥当な判断が出来なくなる恐れがあるのではありませんか。 議員も、議会も、行政も、価値ある仕事をしていただきたいと願うばかりです。


*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。




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ドイツ発: ブリュッセル(ベルギー)でも抗議の声 CETA and TTIP

2016-09-21 17:34:41 | 日記
2016年9月21日(Wed.) 台風16号は昨夜、温帯低気圧になりましたが、刈り取り前の稲は大丈夫だったのでしょうか。露地栽培や施設栽培(グリーンハウス)など、何れも心配はつきものですね。

さて、18日の当ブログでTTIPの件は取り上げましたが、今度は、ベルギーの首都ブリュッセルでも、抗議活動が火曜日(20日)に行われたことを伝えています。 ( ニュースソース: DW-DE 9月20日発 )

<原文の一部>
Thousands protest against CETA and TTIP in Brussels : ブリュッセルで、多くの人が CETA and TTIP に抗議しています。

Tens of thousands of protesters took to the streets in Brussels to voice their concerns about the trans-Atlantic trade deals. But CETA is nearing completion.
多くの抗議者が大西洋をまたぐ協定に懸念の声を上げています。 しかし、CETA は近く完了する見込みにあります。



The European Union headquarters in Brussels saw thousands of protesters on Tuesday demanding trans-Atlantic trade talks between the United States and Canada stop.

Unions, human rights and farming groups took to the streets in the Belgian capital out of concerns against the Comprehensive Economic and Trade Agreement (CETA) and the Transatlantic Trade and Investment Partnership (TTIP).

“We are against these trade deals because they are a threat for the environment, for health, for labor regulations, and they give so much power to multinational corporations," said Greenpeace Europe spokesman Mark Brady.

Organizers claim there were between 10,000 and 15,000 protestors, but Brussels police estimated 9,000 protesters, via Twitter.

(抜粋)EU本部のあるブリュッセルで、この火曜日(20日)、多くの抗議者が、USとカナダ間の協定について中止を求めました。 労働組合や人権団体、農業関係者などが、ベルギーの首都のストリートで、CETA(the Comprehensive Economic and Trade Agreement )とTTIP(the Transatlantic Trade and Investment Partnership ) に懸念する声を上げました。 「環境面、健康面、労働条件への懸念があるため、この協定に反対しています。 また、多国籍企業が力を増すことにもなると考えられます。」 とグリーンピースEUの報道官が語っています。 主催者の発表では、1万~1万5千人が参加したとしていますが、ブリュッセルの警察は9千人と見積もっています。

There is a continuing wave of opposition to CETA and TTIP in Europe. On Saturday, massive demonstrations took place across Europe against the free-trade agreements, particularly in Germany. Opponents of CETA and TTIP say these agreements would hurt food and labor standards, as well as the environment.

European Commission spokesman Daniel Rosario noticed the protests, saying “the commission is fully aware of the lively debate taking place across member states about trade policy.”

(抜粋)ヨーロッパでは CETAとTTIPに反対する動きは続いています。 土曜日(17日)には、ヨーロッパ各地で大規模なデモが行われました、特にドイツでは。 反対する人は、これらの協定が食品や労働基準が、環境面と同様に障害を受けるのではないかと語っています。


A young protester in the streets of Brussels.

Austria's Social Democrats, one of the largest parties in the country, called for many changes to CETA on Tuesday. Bulgaria, Hungary, Romania and Slovenia are also concerned about the agreements.

(抜粋)オーストリアの社会民主党、この国の大きな政党の一つですが、火曜日、CETAに関する多くの変更を提案しました。 ブルガリア、ハンガリー、ルーマニア、スロベニアも、この協定に懸念を示しています。

More support for CETA
Proponents believe the trade deals will boost economies in the United States and Europe and increase jobs. CETA would eliminate 98 percent of tariffs to allow free flow of goods between Canada and EU member states.

The deal is all but finished, and EU Trade Commissioner Cecilia Malmstrom is hoping for Canada's support. “Canada is a country that, more than most others around the world, shares our European values,” Malmstrom told Belgian parliament on Wednesday. “To put it another way, Canada is not the United States.”

CETA is written and only requires Canadian support. If agreed upon, Canadian Prime Minister Justin Trudeau could sign CETA as soon as next month and go into effect in 2017. Rosario called CETA “the best and most progressive trade agreement.”

TTIP would become the world's largest trade deal, covering 800 million people. More CETA and TTIP talks are scheduled for Friday in Slovakia.

(抜粋)CETAへの支持: 支持者に言わせると、仕事の増大になって、経済を後押しすると考えています。 CETAは、カナダとEUの加盟国間の98%の関税を排除することになり、物の流れが自由になります。 しかし、締結はほとんど終了に近く、EUの責任者はカナダのサポートを期待しています。 「カナダは、他の諸国に比べて、より多くの価値を共有しています。 別の言い方をすると、カナダはアメリカではありません。」と、その責任者は、水曜日、ベルギー議会で発言しています。 (注: To put it another way  別の言い方をすると)
CETAはカナダとの関係に限定したものです。もし、合意に至れば、カナダのPM(首相)は来月にでもサインし、2017年中に発効することになります。 CETAと呼ばれるロザリオ(祈り)は、最良で進歩的な貿易協定なのです。
TTIPは、世界で最大の貿易合意になるもので、8億人を包含するものです。 CETAとTTIPに関するさらなる協議は、この金曜日にスロバキアで行われる予定になっています。


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これらの協定に懸念を示している関係各国の人民・各種団体は多いようです。 一方で、為政者たちは、締結に持ち込もうとしているようですが、このプロセスや目的の詳細、メリット・デメリット等の開示が不十分なので、疑念を持たざるを得ないのではないでしょうか。 日本も関連するTPPも、全く同様なのではないでしょうか。



密室で交渉され、ことが強引に進められる、人民は蚊帳の外。 そして、いつか問題が露呈し、責任追及の動きが出る。 しかし、誰も責任を取らない・取れない。 詳細を把握せずに、承認のサイン(押印)をしてしまった・・・。 ツケを払うのは、責任がない国民・人民(+都民)。

豊洲市場の問題・・・、共通性を感じます。

また、原発の廃炉費用を国民が負担? などと言う報道が今朝なされていましたが、何故に、こうした論理が通るのでしょうか。 原発だって寿命があることは最初から判っていることであり、しかも、それは40年とか50年間のこと。ならば、その廃炉に伴う諸費用は、”予め”、各電力会社が、保有台数に応じて、自ら積み立てておくべきこと。 企業会計的にもそうしておくべき内容でしょう。 監査法人も、毎年のように監査内容としてチェックしてきているのではないでしょうか。 もっとも、総括原価方式で電力費(電気代)が算出されることになっているので、こうした費用も電気代として、市民から徴収済みの筈。 それも加味して、原発は安いと説明してきたのではないでしょうか。

そうであるならば、今更、国民が廃炉費用を負担しなければならないなどと言う「話」が出ること自体がオカシイでしょう。 まさか、廃炉に伴う費用は計上していませんでした・・・なんてことは言えませんよね。

ことの真相はわかりませんが、いくつかの大事なことが、密室で、非公開で、十分なチェックを受けずに、サイン・押印?????  当該責任者は、後になって、そうしたこと(重要事項)は聞いていない・承知していない・認識していなかった・・・などと、平然と言い訳する。

こんな責任者には、時効も無効とし、かかる責任がある人物の、私財を含む全てで償ってもらう必要があるでしょう。 責任から逃れて、のうのうと高額給与を受けとるなど、国民の血税を搾取・詐取・盗んでいるのと同じではないでしょうか。 これらの責任を取らず、一般国民・市民・都民が、何故、彼らの尻拭きをしなければならないのか。 全く、道理に合いません。

血圧が上がりませんか?



CETA、TTIP,TPPの何れも、何が大切なのかを、市民・人民目線で判断すべきでしょう。一部の大企業や、それに連座する経営層・政治家たちの金儲けの道具であってはなりません。 ”経済を最優先します”・・・は誤りです。


*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。




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