ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

デンマーク: パナマ文書を購入

2016-09-30 19:13:05 | 日記
2016年9月30日(Fri.) 9月も今日で終りですが、ぐずつく天候は終わりそうにありません。 また、台風18号の動きも気になります。 さて、デンマークのサイトで、これまた気になるパナマ文書の記事が目に留まりました。 ( ニュースソース: CPH POST ONLINE 9月30日発 )

<原文の一部>
SKAT forks out millions for Panama Papers : SKATはパナマ文書に何百万も支払い (注: fork out 支払う)

Six million kroner paid for useful leaked documents
6百万DKK(通貨: デンマーク・クローネ)が有用な漏洩文書に支払われました。


The hunt continues in the wake of the Panama Papers (photo: ICIJ.org) (パナマ文書をきっかけにした狩は続きます。)


September 30th, 2016 8:49 am| by Christian W
Danish tax authority SKAT is now in possession of hundreds of documents from the massive Panama Paper tax haven leak earlier this year.

SKAT has paid a total of 6 million kroner for the documents – the first time SKAT has ever paid for information leaked from a tax haven.

“We had the opportunity to look through the material before we paid and we’ve received what we were promised,” Jim Sørensen, a SKAT spokesperson, told DR Nyheder.

“The material contains the number of files regarding Danes that we expected, and the quality measures up with the trial documents we obtained beforehand. The next step is to dig deeper and find the people and look into their tax history.”

(抜粋)デンマーク税務当局SKATは、今年(2016年)の初めに租税回避に関わる漏洩した大量のパナマ文書を入手しました。 最初は支払うつもりはなかったSKATですが、合計で6百万DKK(注: 日本円換算は ×17円ぐらい)をその文書のために支払いました。 「支払う前に、その中身を確認し、約束したものを受け取りました。」とSKAT報道担当は語ります。 「入手した情報には、我々が期待するデンマーク人に関する多くの情報が含まれており、事前入手したトライアル版よりも中身が濃いものです。 次のステップとしては、深く掘り下げて、当該人物を見つけ、その税務状況を調べることです。」

The hunt is on
According to SKAT, the documents contain a number of situations concerning founding documents, agreements, correspondences and other information needed to identify individuals and evaluate their tax behaviour.

The 6 million kroner was delivered to an anonymous person, said SKAT.

(抜粋)狩は続く:  SKATによると、個人を特定するためや、納税状況を確認するために必要な情報など、文書には様々な情報が含まれていると言います。  6百万DKKは、匿名の人に対して支払われました。


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パナマ文書は、世界各国に衝撃を与えていましたが、デンマークではおよそ1億円の費用を支払って、当該文書を入手したようです。 上記の報道には含まれていませんが、ドイツが伝える内容によると、デンマーク人の約600人が、この文書に含まれているとしています。

何れにしても、デンマーク当局は、不正への追及の手は緩めていないようです。



翻って、日本はどうなのでしょうか。 これもまた、人々や、マスメディアが忘却して行くのを待っているのでしょうか。 新豊洲市場問題や東京オリンピックの総額費用問題も同様ですが、責任者不在のような状態で、ウヤムヤのままで見過ごされて行くのでしょうか。

原発の廃炉費用についても、元々、電力会社が積み立てているべき費用であり、いまさら、改めて国民から徴収するなどと言う理屈や討議は存在しないのではありませんか。 無責任過ぎます。

不当に脱税・回避している結果、その分の税収不足に陥り、それを国民が消費税増税で負担するなどと言う道理も通らないでしょう。 日本も、パナマ文書に関わる追及は行うべきでしょう(しているのでしょうか?)。

政治・行政への不信感は高まるばかりですね。


*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。




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