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ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

デンマーク: バルト海における鱈の漁獲量削減?

2016-09-28 21:59:03 | 日記
2016年9月28日(Wed.) 秋雨前線の影響はまだ続いているようで、今日は終日の雨模様です。 畑のサツマイモも収穫時期にきているのですが、ハーベストのタイミングを見計らっているところです。 収穫が楽しみなのですが・・・。

さて、ドイツ発の話題が続いていましたので、デンマークの話題を探ってみました。 ( ニュースソース: CPH POST ONLINE 9月28日発 )

<原文の一部>
Danish fishermen fear the prospect of lower cod quotas in the Baltic Sea
デンマークの漁業関係者は、バルト海における鱈の漁獲量削減の見通しに危惧を抱いています。

EU plan to slash catches will spell the end for fisheries warns association
EUの大幅削減の計画は、水産業の終焉をもたらそうとしています。


If the EU has their way, few Baltic cod will wind up here (photo: theimpulsivebuy)
もし、EUが方針を進めるのであれば、僅かなバルト海の鱈は、終わりを告げることになるかも知れません。


September 28th, 2016 8:27 am| by Ray W
The EU says that if cod stocks in the Baltic Sea are to remain viable, the number of fish being caught must be dramatically reduced.

The commission is setting the stage for dramatic reductions in cod quotas for 2017.

According to the EU, quotas in the western Baltic Sea should be cut by 88 percent over the year, while the quota for cod in the eastern Baltic should be cut by 39 percent.

“The scientific advice received earlier this year recommended deep reductions in fishing catches to help these populations to grow from their current very low levels,” wrote the EU Commission on Tuesday.

(抜粋)EUは、もしバルト海における鱈の種生存を確保しようとするならば、劇的な漁獲量の削減をする必要があると発表しています。 委員会は、2017年の鱈の割当を劇的に削減する予定です。 EU(委員会)によると、バルト海西部の割当を年間で88%カットする必要があります。 一方で、バルト海の東部では39%のカットが必要とされているのですが。 「今年(2016年)の初め、科学者の発言として、かなり低いレベルにある鱈の生息数を改善するためには、相当の漁獲量削減をすることを推奨すると忠告しています。」と、EU委員会は火曜日(27日)に発表しています。

The beginning of the end
Kim Kær Hansen, the vice president of Danmarks Fiskeriforening, said he did not know whether to laugh or cry at the EU’s recommendations.

“It is a disaster in the making,” Hansen told DR Nyheder.

“This will lead to the direct closure of fisheries in a large part of the Baltic Sea. There are very few companies that can withstand an 88 percent reduction in revenue.”

(抜粋)終わりの始まり: 漁業関係会社の副社長は、このEU委員会の発言は、笑えばよいのか、泣けばよいのかわからないと言っています。 売上高の大災害だとも言います。 これはバルト海における、大きな水産業の一つを終焉に導くものになり、88%もの売上高の減少に耐えうる会社は、極僅かだろうとも言っています。


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漁業における資源の枯渇に関することでしょう。 デンマークに2012年に滞在した時は、お世話になった農場は牧場であって、肉類とポテトが食事の中心であり、魚と言えばサーモンだったと思います。 コペンハーゲンにも都合1週間ほど滞在していますし、ニューハウン界隈も散策しましたが、やはり肉が中心でした(ポークも多い)。 

一方、2013年のドイツ滞在では、ミュンスター(NRW州)辺りでも、「北海」を意味するファースト・フード店で、フィッシュフライ・バーガーをいただいた記憶がありますが、白身でしたし、「鱈」だったと思います。

それはさておき、乱獲の影響が出てきていると言うことでしょうか。 必要な消費量に対応するための漁獲であるのならば、バランスは取り易い(?)のかも知れませんが、金儲けを優先して、我先にと争って漁をする考えでは、乱獲に陥るかも知れません。

日本近海でも、秋刀魚の漁獲量がかなり落ちてきているようですが、資源の枯渇もあるでしょうが、どこかの国による乱獲が影響している懸念があります(報道による)。 魚類の多様性を維持する上でも、地球上の多くの生物(動植物全体)の持続性を担保する上でも、科学者や様々な分野の方々の意見を尊重したいものです。

決して、一部の人々の金儲け優先の手段になってはならないでしょう。


*** 下の写真は、記事内容とは関係ありません。




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