ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

アイルランド: 国章は竪琴(ハープ)

2016-01-29 12:10:16 | 日記
2016年1月29日(Fri.) アイリッシュ・ウィスキーや St. Patrick's Day の話題を出してきましたが、今日は「国章」について綴ります。

アイルランドの国章は竪琴( Harp )で、背景は St. Patrick's Blue とも言われるブルー、琴は金色、弦は銀色になっています。




この竪琴に関連しますが、ビールでも有名なアイルランドのギネス( Guinness )のロゴにも使われています。ジョークのような話として、ギネスの方が早かった・・・とも。但し、制定上は国章が早かったことになっているようです。また、左右方向が反転している点でも相違点があります。




アイルランドでは、5世紀以降のカトリック布教の際、古(いにしえ)より伝わるドルイド( Druid )と呼ばれる土着信仰を排除しなかったこともあって、ケルトにまつわる民話・神話・妖精等の世界も今日に伝承され、「竪琴」もその中の重要要素になっていると言うことです。

  

  



  



それにしても、ギネスの影響力も小さくはないようですね。











***<別件>***

 日本の某閣僚が、「口利き」をしたとかしないとか、金銭授受はあったとか・・・。で、昨日、大臣を辞任する事態に追い込まれました。ことの真実は、私達にはわからないことが実に多い。しかし、こうした口利きのようなアクションがあったとしても、企業間の公正・妥当な交渉結果を導くのであれば、一定の役割を果たしたことになったのかも知れません。しかし、その調整(?)のお礼(?)として、市民感覚では到底理解できない1千万円を超える金が動いた。 もう一つ疑念、大元の発注企業(UR都市機構)からの資金の出所ですが、まさか、税金・・・ってことはないでしょうね。国交省所管で、全額税金からの出資である機構であり、赤字補填のための税金が投入されていると仮定すると、私達の国税が、回りまわって政治家の懐へ(?)、はたまた、怪しげな「秘書」に食い物にされているのかも知れません。
 仮定の上での話は好ましくありません。しかし、昨今の信頼出来かねる政治・政策などからすると、それを疑いたくなってしまいます。何れにしても、単に金銭授受があったかどうか、引責辞任をしたかどうかだけでなく、公正・妥当な社会行為になっているかどうか、「本質」部分を注視していく必要があるでしょう・・・。



*** 下の写真は、記事の内容とは関係ありません。




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デンマーク: 自己防衛したら罰金?!

2016-01-27 17:30:25 | 日記
2016年1月27日(Wed.) 昨日(26日)のデンマーク情報です。 婦女暴行を阻止するために17歳の女子がペッパースプレーを使用したことに対し、その所持・使用が禁止されていることから罰金が科されるかも知れない・・・と言う解せないニュースです。(ニュースソース: ONLINE POST )


<原文の一部>

Girl faces fine for protecting herself against sexual assault  自己防衛した女の子が罰金に直面


Pepper-spraying a man who tried to pull down her trousers may cost 17-year-old girl dearly


A 17-year-old girl in Sønderborg has found herself in violation of the arms act for using pepper spray on an English-speaking man who tried to pull down her trousers.

The girl notified police in southern Jutland police that she had been sexually assaulted across the street from the Sønderborg cultural and community centre, the Sønderborghus.

She said that an English-speaking man unbuttoned her trousers and tried to get them off.

The girl then pulled out a pepper spray and frightened off her assailant.

Guilty of self-protection
Now the girl is facing charges for defending herself.
“It is illegal to possess and use pepper spray, so she will probably be charged,” local police head Knud Kirsten told TV SYD.

The girl’s report to the police comes in the wake of several incidents in Sønderborg, in which some asylum-seekers from the local asylum centre have found it difficult to behave properly towards women while out on the town.

It is unknown whether the man who allegedly violated the 17-year-old girl is an asylum-seeker.

(抜粋) 17歳の女の子が襲われたのですが、反撃にスプレーを使用したことが問われている・・・と言うものです。これが最終結論かどうかはわかりませんが、個人的には納得できることではありません。

地図: Google Earth 事件の場所です。




関連記事があります。


Danish nightspots report that male refugees are assaulting female customers


Asylum-seekers “find it difficult to respect women” says club owner


Several nightclub operators from towns across Denmark say that women in their clubs have felt harassed by male asylum-seekers and refugees.

Women in Thisted, Sønderborg and Haderslev reported they have been groped and received unwanted offers of sex.

The owner of a disco in Sønderborg said his city’s nightlife has changed since a local military base was converted into an asylum centre six months ago.

“It has to be said that many of the male guests coming from the local asylum centre find it very difficult to respect the opposite sex,” Glenn Hollender from the Den Flyvende Hollænder disco told TV Syd. “In my eyes, it is a violation if one or more men continues to touch a young girl after she has said stop.”

“When they see a girl, they go crazy”
The first Syrian refugees came to Haderslev in 2014. A large number of those arriving in the small Jutland were single men, and local nightclub owner Rafi Ibrahim said they have “made their mark” on the local nightlife scene.

“Many of the refugees and asylum-seekers who go out at the weekend do not know the rules,” said Ibrahim. “When they see a girl, they go crazy, trying to grope her or grab her clothes.”

Ibrahim has a Syrian background, but has lived in Denmark for several years.

Residents from the town of Thisted in north Jutland reported earlier in the week that there has been a a rash of refugees molesting young girls in the nightlife scene.

Language requirements
Thisted police said that officers have heard about the problem, but they have not received any specific complaints.

Ibrahim said that many of the men coming to Denmark have a different view of women and are not ready to deal with Danish nightlife.

This past autumn three Sønderborg discos introduced a requirement that all customers be able to speak either Danish, English or German to get into the clubs.

The nightspots said the requirement was introduced because they needed to be able to communicate with the customers for security reasons.

(抜粋) 1月中旬のニュースです。デンマークのいくつかの街で発生しているのですが、亡命希望者や難民の一部男性のことが書かれています。彼らは、若い女の子を見かけるとみさかいがなくなる・・・と。デンマークの女子が「やめて!」と言っても、体や衣服にタッチしてしまうそうです。難民キャンプができてから(約半年前)街が変わってしまったとも伝えています。

地名が3ヶ所出ていますが、何れもユトランド半島内の街になっています。


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こうした記事の内容や、大晦日にドイツ・ケルン等で大量発生した性犯罪などは、何れも背景が共通的に思えてしまいます。

高い精神性をも持って、苦難に遭遇している多くの難民をEU各国が受け入れをしているのですが、一部の人達はその好意を無にするようなことをしています。ドイツでは、一部の難民いわく「メルケルが招待したから来た。だから、もっとよい接遇をしてくれ・・・」、こんなニュースも目にしました。




今回の事件に巻き込まれた女の子に、罪が科されないことを願っています。


言葉や文化・風習が違うと言えども、人の尊厳を損なうような言動は許されないと思います。 「わからない」連中というのは、どこにでもいるようですね。 時間がかかっても、物事の良し悪しが判断できるようにして行くしかないのでしょうか・・・。



*** 下の写真は、記事の内容とは関係ありません。




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アイルランド: シャムロック

2016-01-26 18:20:21 | 日記
2016年1月26日(Tue.) アイリッシュ・ウィスキーの話題に続いて、St. Patrick's Day でも目にするシャムロック(三つ葉のクローバーに似た)について綴ります。(シャムロック: シロツメクサ、ウマゴヤシなどとも言います。)



先ず、三つ葉のシャムロックは、5世紀、聖パトリックがアイルランドでキリスト教を布教するに際し、三位一体を説明するのにシャムロックを用いたとのことです。その為、St. Patrick's Day にシャムロックもシンボルとして使われるようになったというものです。



一方、四葉のクローバー(デザイン)も使われているようですが、こちらは、基本的には十字架を意味することと、信頼(Faith)・希望(Hope)・愛(Love)・幸運(Luck)、または、希望(Hope)・幸福(Happiness)・心(Heart)・健康(Health)を意味すると伝えられています。


そしてアイルランドのシンボル(国花)はシャムロック(Shamrock)であり、国営航空(Aer Lingus)の機体にもそのマークが使われています。





他には、下の写真のようなものも・・・。ポスターはラスベガスのもののようです。

  





*** 下の写真は、記事とは関係ありません。





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アイルランド: アイリッシュ・ウィスキー続編

2016-01-25 17:19:09 | 日記
2016年1月25日(Mon.) 昨日の当ブログでアイリッシュ・ウィスキーの話題を出しました。その中に JAMESON が登場しましたが、そこが St. Patrick's Day の限定ボトルを販売していると言う関連話題をご紹介します。(情報は、ネットで紹介されているもの等からです。)

そもそも、St. Patrick's Day とは、アイルランドにキリスト教を広めたカトリックの聖人(5世紀)からきており、その命日と言われる3月17日に毎年開催されるものです。アイルランドではナショナルデーになっており、国を挙げての盛大な行事になっているそうです。

また、世界に7千万人前後はいるとされるアイリッシュ系の人々がこの日を祝うので、世界のあちらこちらで関連の催しが行われるようです。ちなみに、日本においてもです。


この行事に合わせ、JAMESON がこの5年間、毎年記念ボトルのウィスキーを販売していて、既に、2016年ボトルも先日(1月中旬)発売開始されました。

2016年デザインの JAMESON です。




代表的な Irish Whiskey です。




そして、行事の模様を伝える写真です。(世界の各地から)







            






        




お気づきかもしれませんが、緑色が基調になっています。それはアイルランド国旗からきていて、緑色は古代ケルト、アングロ・ノルマン系を祖先に持つアイルランド人を意味し、オレンジ色はオレンジ公ウィリアムに連なるプロテスタントの子孫を示し、中間の白色は、この両者が長く和解・共存する願望を表しているとされています。

その緑色を身に着けて、一連の行事に参加することから、紹介されている写真は、全体に緑色系が感じられる・・・と言うわけです。

アイルランド国旗



* 以下のようなシーンもあるようです。














また、三つ葉や四葉のクローバーのようなデザインも目に付きますが、シャムロックを示しています。関連の話は別の機会にしたいと思います。





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アイルランド: アイリッシュ・ウィスキーについて

2016-01-24 17:43:47 | 日記
2016年1月24日(Sun.) 昼間でも3・4℃にしかなっていなくて、久しぶりに寒い一日になっています。 と言うわけで(?)、体の中から温まりそうなウィスキーの話題から・・・。

世界の5大ウィスキーと言われているのは、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本のようです。諸説ありそうなので、これが絶対だと言うことではないかも知れません。

スコッチやバーボン、そして、国産(日本)のものは、お酒を嗜む方にとってはおなじみでしょう。しかし、アイリッシュ・ウィスキーについては、酒屋さんなどの店頭でも種類が少なくて、その存在感は薄い方ではないでしょうか。

以下の情報は、アメリカのサイトにUPされていたものですが、そのアイリッシュ・ウィスキーが、アメリカ市場では伸張しつつあると言います。(2015年情報)

最初のグラフは、世界市場の伸び(予測含む)とアメリカのものを比較していますが、全体の半分ぐらいをアメリカ市場で消費しているようです。縦軸はビリオン・ダラーなので10億ドル単位になっています。2019年に向けてかなりの上昇を予測しているようです。




下のグラフはアメリカ市場内での主要アイリッシュ・ウィスキーブランドのシェアを示しています。トップはJAMESON(ジェムソンと日本では呼ばれたり表記されていることが多いようですが、”ジェイムソン” の方が ”らしい” と思います。) で、TULLAMORE_DEW と BUSHMILLS が次いでいるようです。




そして、世界市場でのシェアを示していますが、JAMESON がトップであることに変わりはないようです。







そして、以上のグラフに登場したブランド以外にも、 TEELING WHISKEY と言うブランドも今後注目されるのではないかとも伝えています。ウィスキー・カクテルを宣伝しているようです。







お酒を飲まない方にとってはつまらない話題かも知れませんが、お酒も人生を豊か(?)にする道具の一つではないでしょうか。適度に楽しむことができるのであれば、洋酒や日本酒の区別を問わずにTPOで味わいたいと思います。




ちなみに、ウィスキーの英文スペルは2種類あって、Whiskey と Whisky です。アイルランドとアメリカは ”e” が入りますが、それ以外では入りません。かつて、品質の違いを際立たせようとして、その違いを作り出したとも書かれています。(真偽のほどは?)

また、味については試していただくしかありませんが、アイリッシュはスモーキーなフレーバーは少なく、スッキリしていて飲み易いのではないでしょうか。シェリー樽やバーボン樽で熟成させるものもありますので、それぞれに違う味わいがある・・・と言うことでしょう。


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日本の酒屋さんで見かけるアイリッシュ・ウィスキーも JAMESON 、TULLAMORE_DEW 、BUSHMILLS が多いですが、これら以外を並べているところもあるようです。酒屋さんに立ち寄ることがあれば、アイリッシュのコーナーを探索してみてはいかがでしょうか・・・。


写真はネット上(ウィキペディアやその他のサイトで公開されているものです。

        

    







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