2015年7月28日(火)のデンマーク情報です。(ニュースソース: THE LOCAL DK)
デンマークでは近年、期限(消費期限)満了に近い食品を低価格で購入することが、金銭的にも環境面でも価値があることとしてその取り組みを加速しているそうです。
関係機関(the Danish Agriculture and Food Council, Denmark)によると、食料品の廃棄はこの5年間で25%低減したと伝えています。
デンマークの主要なスーパーマーケットや小売店などで、消費期限が迫った食品をしばしば安く売っているものを購入するという消費者トレンドを確認しているそうです。
一方、食品廃棄率を低減することは重要な戦略の一つとして、スーパーマーケット業界などでは認識されつつあるようで、大手の流通店(スーパーなど)では、棚にある消費期限近い食品を閉店時間までに完全に売却することに、こころがけているとも伝えています。
<原文の一部>
According to Dansk Supermarked, the company now throws away between 10 to 20 percent less fruit and vegetables compared to just a few years ago, and 50 percent less bread.
2・3年前に比べ、フルーツや野菜は10~20%の廃棄量の低減になっており、パンについては50%も削減されているようです。
It may seem like a small thing, but it makes a big difference, and our customers appreciate it. No one likes to throw away food that could potentially be sold and consumed, and we continue to strive to reduce food waste in Foetex, Netto and Bilka.
小さなことかも知れませんが、大きな違いがあります。そして、消費者はそれを望んで(喜んで)います。誰も食料品を捨てることは望んでいません。そもそも、売られて消費されるべきものなのだから。そして、販売者側としては食糧廃棄を今後も削減して行く努力を続けます・・・としています。
こうした取り組みも難しい面が少なくないのでしょうが、ありあまるほどの食糧を結果的に廃棄してしまうよりも、コスト的にも、エネルギー(環境)的にもロスを最小限にする取り組みは望ましい方向なのでしょうね。
しかし、こうしたことを進めるためには、販売者も消費者も意識やシステム的な改革が必要になるのではないでしょうか。思えば、過剰にコンビニを建てて店の潰しあいをしたり、量販店が地方に進出して地域の小売店を倒産に追いやり、1~2年も経たないうちに採算が合わないといって、その大型店を閉鎖する・・・。残った地域は小売店もなくなってしまっていて、地域全体が冷え込む方向に行ってしまう。(撤収した大型店は知らん顔!)
こうした実態が続いている日本に比べれば、競争社会と言えども共存共栄の精神が「大人」なのではないでしょうか、デンマークや北欧周辺は・・・。逆に、金儲けするためには、何をやっても構わない・・・と考えている人(経営層・支配層・金の亡者・その恩恵に浸る人)が多いのでしょうか、日本は。
今の安倍政権を見ていると、まるで、150年ぐらい前の世界を見ている(繰り返している)かのように感じてしまいます。そして、独裁のような政策決定は、その目的も手段も多くが誤りです。
本日、参院の10増10減が決ったと報道されていますが、そんなことでは根本解決にはならないのではありませんか。比率バランスが数値的に改善したとは言え、小手先の修正をしただけでしょう。国民の意志を公平・公正に反映させる選挙制度に大改革する必要があると感じます。そもそも、得票率から見れば、野党側を支持している国民の方が多いでしょう。にも関わらず、議員の数だけでことを決定できてしまうところに大問題があるのです。
この点も違憲状態にあると考えられ、その中で決められる法律(全党が賛成は別として)は、全てが無効だと言えませんか?!