ジローのヨーロッパ考

デンマークやドイツの農家に長期(?)滞在、体験したり感じたことを綴ります。

ドイツ・Haltern am Seeの悲しみ

2015-03-29 18:53:35 | 日記
墜落した機には、ノルトライン・ヴェストファーレン州(NRW)の街Haltern am See(ハルターン アム ゼー)の高校生16人と教師2人も乗っていました。この街は、ケルンとミュンスターのほぼ中間に位置しています。
(赤いマークの場所が、その街です。)

お世話になったOさんのご両親が住むヴッパータールの北50kmの位置であり、私が滞在したRahden(ラーデン)からは南西に120kmのところになります。

右上の色線は、私がサイクリング等をした場所を示しています。


ドイツ全体が悲しみに包まれていますが、特にノルトライン・ヴェストファーレン州の北部一帯の悲しみ色は濃厚です。もちろん、スペインや日本、ベルギーなども同様につらいことに違いはありません。






今年2015年、1月のパリでのテロ、ベルギーでの関連事件、2月の後藤さんが殺害された衝撃、デンマーク・コペンハーゲンでのテロ、さらには日本国内での国大女子学生が引き起こした事件、川崎の中学生を無残にも死に追いやった18歳の狂気、そして、発生したばかりのチュニジアでの観光客を狙ったテロ、これに続くgermanwingsの悲惨な事件(事故ではないでしょう)等。一体、今年はどうなっているのでしょうか。

これほどに、心を痛めなければならないニュースが連続的に襲ってくる年は、記憶には無いくらいです。心が休まる瞬間がないかのようです。それが、毎週のように襲ってきていませんか。

社会矛盾、失われる社会正義、歴史から学べない・福島から学べない指導者への悲嘆、・・・・等々。 頭痛になりそうです!!

このままでは、いつになったらベルギーに旅立てることやら・・・。

写真出典: DW-DE(Deutsche Welle), Google-Earth

ドイツ・germanwingsの悲劇、何故?

2015-03-27 22:32:20 | 日記
2015年3月24日(火)夜、臨時ニュースが流れました。フランスのアルプス山岳地帯でドイツ・ルフトハンザ航空傘下のgermanwingsが消息を絶ったとの内容でした。報道された時刻の約3時間ほど前の出来事らしいことも驚きでした。

その後のニュースの進展は皆さんもご承知の通りです。昨日(26日)には、副操縦士が意図的に墜落させたとの報道が成され、再び衝撃が世界を覆いました。

墜落した場所はフランス国内ですが、航空会社はドイツであり、多くのドイツ人も搭乗していたこともあって、ドイツ国内のショックは想像を絶するものでしょう。

また、この飛行機の目的地はデュッセルドルフであったことが、私には追い討ちをかける心配事に感じられました。このデュッセルドルフはノルトライン・ヴェストファーレン州(NRW)の州都であって、私が2013年に滞在していた州そのものなのです。

ドイツの人口約8,250万人の中で、1,800万人を数えるこの州はドイツ最大の州で、その州都の人口は約58万人、全国で8番目に相当しています。日本の企業も多く進出していると聞いていて、2013年情報ですが、当時でも7千人ほどの日本人が暮していると聞いていました。だから、逆に、私としてはそうした都市は訪問先から除外していたのです。

また、その近くにあるヴッパータールという都市には、長期滞在した”O”(アルファベット)さんのご両親が住んでいる場所でもあり、遠いドイツの話といえども、かなり身近な事件・事故でもあるのです。

ここ2・3日の間に、ドイツのニュースサイト(DW-DE)及びBBC(UK)に掲載された写真を貼り付けます。

(メルケル首相)





そして、同機を墜落させたと報道されている副操縦士の実家のある街の様子が伝えられています。

人口12,000人ほどの街とのことですが、人々はショックを隠せないようです。その両親はフランスの墜落現場に行っているとの内容も書かれています。

真の理由・原因の解明には時間を要するのでしょうが、何等の問題もなかったかのように見えた27歳の青年(大人)が、突然の凶行(?)に走ったのは何故? 

チュニジアでテロに走った若者が過激な考えに染まった理由は知りませんが、何か共通的なものがあるのでしょうか? 現代的な社会に潜む、若者の精神を蝕む、または、不足している何かがあるのではないかと思いたくなります。

私たちにとって大切なものとは何か、考えなければならないのでしょう。少なくとも金儲けが、一番であってはならないでしょうね。

脇道: 我が家のクラインガルテン(1)

2015-03-22 17:08:26 | 日記
少し脇道へ。2015年3月22日、我が家のクラインガルテンにジャガイモの種芋を植えました。ドイツのクラインガルテン(シュナイダーガルテン)に比べれば3分の1程度の広さでしかありませんが、家内と二人で楽しむ野菜作りとしては、今のところは十分の広さです。
(写真: 手前がジャガイモのエリア)

2週間ほどまえに元肥を入れて土を寝かせておきました。去年は畝間80cm、株間40cmで植えたのですが、ジャガイモの葉っぱは風が通らないぐらいに繁っていましたので、今年はもう少し広げました。畝間1m、株間50cmとしました。全部で50株ぐらいです。もちろん、連作障害を避けるために昨年とは別のエリアでやっています。

昨年の農事(?)日誌を見ると、偶然ですが3月23日に植えていました。同じサイクルになりそうです。昨年は植えてから99日目の6月末に収穫していますので、順調に行けば似たようなスケジュールになりそうです。楽しみ~!

他に、サツマイモの畝の準備に入りました。こちらは昨年と同じエリアを使用します。施肥はしていません。まだ畝は起こしていませんが、昨年は近くの田圃からの漏水(?)で土が常時湿っていたので、さらにやや高い畝にするつもりです。苗を植えるのは5月に入ってからですね。

一方、冬を越したニンニクや玉葱は、ここ1週間ほどの暖かさの影響か、葉っぱや茎も一段と太くなって立派になってきています。そらまめも花を咲かせていて元気です。但し、スナップエンドウは鳥(ヒヨドリか?)に葉っぱを食べられてしまい、全滅に近い状態です。
(写真: そらまめ)
(写真: 真ん中付近が我が家のクラインガルテン)

そう言えば、私の知人でカリフラワーを大々的に栽培している専業農家の方が言ってみえました。猪や鹿が出ることはないが、ヒヨドリなどの鳥が野菜の葉っぱをほとんど食べてしまい売り物にならない・・・と。この時期、鳥たちも食べるものがなくて、畑の野菜を狙うことになるのでしょう。

トマトを植える場所も考えなくては・・・。   ~続く~

ドイツ、初日のビールは”ケルシュ”

2015-03-21 22:49:10 | 日記
2013年8月、ケルンでの1日目の続きです。ケルン大聖堂の周りは、夕方に向ってさらに人は増えていました。


大聖堂の正面付近です。


大聖堂を南側から写しています。被写体が大きすぎておさまりません。


何かのグループでしょう。何人かは瓶ビールを飲みながら話し込んでいます。日本ではあまり見かけない光景でしたが、悪くはない印象でした。私も喉が渇いていたので、夕食の場所を探しながら散策を続けました。早くケルンのビール「ケルシュ」が飲みたい~!


ということで、綺麗なレストランをみつけて入りました。先ずはケルシュをオーダー、ドイツに入って最初のビールでしたが、実に美味しかったですね。


ドイツは初訪問で、且つ、今日は初日であることを店長に伝えて、お薦め料理を出してもらいました。ビールは2杯目です。


旅行者とは思えないおばさんも一人で食事のようです。近所の方でしょうか。


店員が、そのおばさんに話しかけていたので、なじみのお客さんのようです。


最後はコーヒー。

以前のブログにも綴っていますが、この店はオーガニック素材の店です。マッシュルームやチーズも自家製であると教えてくれました。この店でもそうでしたが、英語が不自由なく使えます。(私はペラペラではありませんが・・・)


思い起こせば、2012年のデンマーク滞在や、2013年のドイツ滞在も含めて、そのころは「テロ」の危険や心配はありませんでした。それに比べると、2015年に入ってパリやベルギー、デンマークで、そして2・3日前にはEUではありませんが、地中海に面するアフリカのチュニジアでもテロ事件が発生しています。(他にもあるようですが)

何時の時代にも、ごく一部には過激な思想に走る人はいるのでしょう。しかし、昨今、と言うより、近年は、若者達がインターネットなどの情報を元に、のめりこんでしまって行く傾向があるように聞こえてきます。

つい最近、イギリスの3人の若い女の子がシリア方面に向ったとのニュースがありましたね。それぞれに悩みか家庭での問題も持っていたようです。そうした課題を抱える若者は世界中にいるでしょう。日本然りです。

そのはけ口(?)を求めてイジメに走ったり、さらには残虐な殺人行為を引き起こした18歳(+17歳の二人)もいます。はたまた、過激な考えを持つ団体にはまりこむケースもあるようです。

それぞれに、シチュエーションは違っているのでしょうが、根本的な原因のひとつとして、社会や周囲との疎外・非融和、しいては本当の意味の友人関係や、基本となる家族関係そのものに欠落しているものがあるのではないかと思ってしまいます。

例えば、ITは便利なものですが、その使い方や限度を誤れば、何かが欠落したかのような人格が形成される恐れもあり、対人関係をうまく構築できないようなことになりかねないと危惧します。

だからと言って、まじめな話や堅いことばかりを言っているのであれば息が詰まるでしょうから、楽しみや気分転換も必須でしょう。しかし、ある程度バランスの取れた過ごし方が、質的にも時間的にも必要なのではないでしょうか。そうした環境をそれぞれの地域社会・家庭などで形成できているのでしょうか。

無機質な世界にばかり入り込むのではなく、他人(ひと)の痛みや気持ちもわかり、そして、自分自身のそれについても周囲に理解者が存在するのであれば、危険な世界に足をつっこむことも少なくなるのではないか・・・とも感じます。

それにしても、社会をリードすべき代表的な人々は、次世代を担う子供たちの手本になっているのでしょうか。

ドイツ・ケルンの1日目

2015-03-19 22:56:32 | 日記
2013年8月、ドイツ・ケルンでの1日目です。早めの時間だったのですが、予約済みのホテルにチェックインできたので、身軽になっての市内散策です。


ケルン中央駅前の風景です。右側にケルン大聖堂があります。



大聖堂の周辺です。この日は土曜日ということもあって人出は多いようです。



ストリート・パフォーマーは各地で見かけました。


ランチは、遊歩道のホーエ通りの近くにあるカフェで。


市内遊覧のカートです。


オーデコロンの店「4711」の本店です。
(その内部)
(からくり時計のような)



意外なものを見てしまいました。何故? とも思いました・・・。


ブラートブルスト(焼きソーセージ)のお店。ここでは食べていません。通常、人気店は行列しています・・・。


ホーエ通りのワンショット。


こちらもホーエ通り。石畳の幾何学模様が綺麗です。


自転車は・・・、ここでは日本の状況と変わりはないようですね。


所どころに、こうした案内板がありました。これはドイツ各地で見かけました。








インビスはファーストフード店です。この店はピザ・・・、多分、他のメニューもあると思います。(入店していません)


夏の日差しの中で・・・、いいですね。
(こちらも)


開放的なレスtラン風景。


ライン川を遡上するかなり大型の船です。ホーエンツォレルン橋をくぐります。


正面はケルン大聖堂、右端はケルン中央駅です。


ホーエンツォレルン橋には恋人たちがロックした鍵が鈴なりです。


聖マルティン教会も美しいです。




グランドピアノのパフォーマーは凄いです。この人は一人でこのピアノを押して運んでいました。台車には乗っていますが、ここまでやるか!って感じでした。でも、総じて、日本よりチョット”上”を行くのかな? 




ドイツに到着しての初日。長い空路でしたが、夏の開放的なケルンを楽しんだ一日でした。

ところで、今朝(2015年3月19日)、アフリカのチュニジアでテロ?発生、日本人の犠牲者も出ているようです。暴力的な手段で事を成そうというのは許しがたいことです。平和な世界になることを切に願うものです。

テロなどを撲滅する上でも、各国の指導者たるものは、真に人民・国民のことを第一に考えてものごとを判断してもらいたいものです。昨今のニュースからすると、かなり客観性を欠いた判断(争いを増長するような)をしているように見えるケースがあります。それも複数の国家で。

少なくとも、日本は世界の見本になって欲しいものです。(今は、そうなっているとは、とても思えません。)


蛇足: 日本の元首相がクリミアを訪問して、ロシアのクリミア併合(略奪に近い)を是認するかのような発言をしたらしいですね。これにもあきれてしまいました。一体、日本の首相?政治家? ・・・ まともな人はどこにいるのか? この人達の政治家としての目的を疑ってしまいます・・・。