四季菜遊土 菜園倶楽部

週末の菜園、土いじり、採れたて野菜の料理レシピ等々、農と食と環境を考える

晴耕雨読(書評) 体にやさしいおいしい野菜のつくり方

2012-02-02 | 晴耕雨読(書評)

【 書 籍 名 】 体にやさしい・おいしい野菜のつくり方
【 著   者  】 加藤義松 ・ 白石好孝
【 出 版 社 】 西東社
【 値   段  】 1,500円
【 コメント書評 】 ☆☆☆☆

今、2012年度の、畑の作付け計画をたてていますが、早いもので
私の週末家庭菜園歴も、今年で10年目となります。

ビギナーの頃から、野菜作りの本をあれこれと買いあさり、見よう見まねで、
試行錯誤を繰り返しながら、楽しく土いじりをしてきましたが、関連する書籍もいつの間にか、
一つの書棚に収まりきらなくなってしまいました。(笑)

そんな中で、一番最初に、買って読んだのが、確かこの本だったように思います。
 
野菜づくりの基本である、土作りからタネの蒔き方、苗の育て方、肥料のやり方、病害虫対策等
初心者に解りやすく丁寧に解説されていて、トマトやナスの果菜、キャベツやハクサイの葉菜、
ダイコンやニンジンの根菜等、代表的な野菜の育て方が詳しく記されています。

私にとっては、初心の頃を思い出させてもらえる、懐かしい本です。

家庭菜園の入門書として、お勧めの一冊です。

商品の詳細 

現在は、加筆修正が加えられたものが、他の出版社から出されているようです。

  全図解 農家直伝「安心野菜」のつくり方 (講談社の実用BOOK)

 

関連書籍

   野菜づくり名人の知恵袋―農家直伝のコツのコツ (講談社プラスアルファ新書)


 

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晴耕雨読(書評) タネ危ながい

2011-12-05 | 晴耕雨読(書評)

【 書 籍 名 】 タネが危ない
【 著   者 】 野口勲
【 出 版 社 】 日本経済新聞出版社
【 値   段 】 1600円
【 コメント書評 】 ☆☆★☆

 日本で唯一、固定種のタネのみを扱う種苗店の、三代目経営者である著者が、
 F1(一代雑種)技術の抱えるリスクを指摘し、現代農業のあり方に一石を投じた書籍です。

 生産者と消費者、双方のニーズと、研究者の努力によって進歩してきた農業技術、
 大量生産、大量消費、均質な規格に制約される流通、見た目重視の農産物市場等、
 経済効率最優先の時代のニーズに応え続けてきた、科学技術のあり方に関しても
 その光と影を踏まえ、議論の余地がありそうです。

 実際に、私の畑で育てている野菜の7割は、F1に該当します。

 私自身は、F1の反対論者ではありませんし、大学では、理学部で植物生態/生化学系を
 少しだけ学んだ関係上、研究者の方々の真摯で地道な努力の姿も見てきました。

 今日の日本の農業を支えてきた彼らの功績は、否定できないと思いますし、
 部外者が、今の農業のあり方を安易に批判するものでもありませんが、

 その上でなお、自家採取をし、伝統野菜を守り育てる大切さを訴え続ける
 著者の姿勢に感銘を受けました。

  タネが危ない

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晴耕雨読(書評)野菜大好きノート

2011-11-19 | 晴耕雨読(書評)

【 書 籍 名 】 野菜大好き!ノート
【 著   者 】 宇都宮庸子
【 出 版 社 】 PHP研究所
【 値   段 】 1000円
【 コメント書評 】 ☆☆☆☆

 一言でいえば、野菜が更に身近に、感じられるようになる本です。
 各々の野菜のプロフィール、目利き、効能、お手軽料理レシピが
 解りやすく、シンプルにまとめられています。
 お手軽料理レシピは、思わず作ってみたくなり、雨の日の休日は、
 これを片手に、季節野菜料理を楽しめます。
 
野菜大好き!ノート

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晴耕雨読(書評)ご当地ふるさと野菜の育て方

2011-10-22 | 晴耕雨読(書評)

【 書 籍 名 】 ご当地ふるさと野菜の育て方
【 著   者 】 金子美登(かねこよしのり)、野口勲(のぐちいさお)監修
【 出 版 社 】 成美堂出版
【 値   段 】 1300円
【 コメント書評 】 ☆☆☆☆

 日本の有機農業推進/実践の第一人者の金子美登さんと、日本の固定種野菜の種を
 専門に取り扱う「野口のタネ」の代表、野口勲さんの監修による、待望の
 ふるさと野菜図鑑が発売されました。
         
 日本各地には、その地方に特有の野菜が古くから栽培されていて、自家採種を続け
 受け継がれてきた「伝統野菜」とか「在来種」と呼ばれる、固定種が、まだ数多く残っています。
 本書には、それらの野菜の歴史や特徴、育て方が解りやすく丁寧に記述されており、
 また、全頁がカラー刷りで、美しい野菜の写真は、見る目を和ませてくれます。

 昨年は、私も野口さんのお店で、本書にも紹介されている「亀戸大根」「博多かつお菜」
 「大浦太牛蒡」等を購入させていただき、その栽培や収穫を楽しんでいます。

 今年の秋冬野菜や来年の春野菜もこの本の中からチョイスして、栽培に挑戦してみようと
 思います。

 雨で畑に出れない、今日のような一日は、この一冊が、畑と野菜の時間を繋いでくれます。

 

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晴耕雨読(書評)現代農業

2011-09-10 | 晴耕雨読(書評)

【 書 籍 名 】 現代農業
【 著   者 】 月刊誌(毎月 5日発売)
【 出 版 社 】 社団法人)農山漁村文化協会
【 値   段 】 800円
【 コメント書評 】 ☆☆☆☆


 プロの農家からアマチュア菜園家まで、幅広い読者層をもつ
 全国の農に関する、月刊農業情報誌の元祖です。

 農文協さんの書籍は私が学生の頃から、何冊も目にしていましたが
 「現代農業」の歴史は古く、1960(昭和35)年11月号から
 この名称に改題、1997(平成9)年6月号から、今日のように
 「自然な暮らしを村に町に」をキャッチフレーズとし、表紙や本文
 の写真もオールカラーの冊子と成ったようです。
 (農文協の雑誌『現代農業』の変遷 参考)

 日本の農林水産業と日本の食文化に関して、様々な角度から着目し、
 現場の方々の生きた声(情報や知恵)を大切にした真摯な編集方針には
 とても好感が持てます。

 私は、これを年間購読しています。 月々書店で購入しても、料金的には
 9,800円で変わりませんが、送料分が無料配送となり、お得です。

 買い忘れ防止と、新刊の案内が毎月確認できるので、メリットはあると
 思いますが、「トラクタを120%使いこなす」とか「農家の必需品軽トラ
 活用術」など等、アマチュアの私には、多少ハードルの高い特集も
 あったりします。(笑)

 2011年10月号は、「液肥を自分で作る」です。

 有機液肥栽培には大変参考になります!              

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