四季菜遊土 菜園倶楽部

週末の菜園、土いじり、採れたて野菜の料理レシピ等々、農と食と環境を考える

晴耕雨読(書評)Stay Homeな週末に書棚の整理

2020-04-18 | 晴耕雨読(書評)

週末の休みは、基本的に晴耕雨読です。
晴れた日は近所の畑で一人農業、雨なら自宅で読書三昧。

新型コロナウイルスの緊急事態宣言が日本全国に発令された最初の週末は、
”外に出るな”と、言わんばかりの大降りの雨に・・。

と言う事で、今日は久々に朝から書棚の整理をして、
読まない古本はBOOKOFFへ!と思ったのですが、臨時休業中・・だったよね。

ジャンルは色々で、興味のあるものは、何でもとりあえず購入してしまいます。
学生時代は、歴史小説とか好きな作家のエッセー等文庫本が殆どでしたが、
就職した20代~30代前半は、もっぱら業界の技術書専門書で、
30代後半から40代は、経営に必要なビジネス書がメイン。

ここ15・16年は、ビジネス関連の書籍よりも「料理/食文化関連」と

「農業/野菜作り関連」の書籍がウェートを占めはじめて・・。

懐かしい本が、続々と目に止まります。

約15年程前に民間の貸し農園を借りて野菜作りを始めた時、
この板木利隆氏の「はじめての野菜作り12ヵ月」が、はじめての教本となりました。

元オムロンの工場長で、常務取締役を歴任された、喜多村敬三氏の著書、
「ここまでできる週末菜園-周年栽培に挑戦する」は、
畑の作業記録をつけ計画的に作業を行い、ムリ・ムダ・ムラを省き効果的に収量を
あげるノーハウが満載でした。

それから、故、井原豊氏の「家庭菜園びっくり教室」で、目から鱗の育苗方の数々に
びっくりさせられ・・、

西村和雄教授の「有機農業コツの科学」では、
「永続可能な農業の基本は、再生可能な自然資源を巧く使う有機農業に尽きる」と云う
教授の考えに方に感銘を受け有機農業にはまりこみ、

全国の在来種・固定種の野菜のタネを取り扱う野口種苗、野口薫氏の「タネが危ない」では、
あらためて日本の野菜の種の現状が理解でき、F1種(1世代交配種)、在来種・固定種の
正しい知識をもった上で、野菜作りを楽しめるようになりました。

更に不耕起(耕さない)、無肥料、無農薬、無除草を特徴とする「自然農法」の提唱者、
福岡正信氏の「わら一本の革命」では、崇高な哲学の世界を垣間見る事もできました。
(軟弱な私には、ちょっとハードルが高すぎて実践には至っておりませんが・・)

今現在、私の野菜作りのスタンスは、極力、有機・農薬栽培で、

四季、暦(二十四節気)の移ろいを肌で感じながら、
土を耕し、旬の野菜の種を播き、育苗し、その生育を見守り、収穫の時を待つ。

収穫した野菜は、男子親父料理で家族や仲間と美味しく頂き、残渣は再び土に還す。

無理せず、やれる時にやれる事をやり、週末の野良仕事を愉しめればと思います。

明日は、晴れてくれるとよいのですが・・。

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晴耕雨読(書評) たまねぎ氷

2013-05-04 | 晴耕雨読(書評)

GW後半の4連休2日目、畑三昧の日々を送る予定でしたが、

たまの休み、家族の用事も、ここぞとばかりに割り込んできます。
当然、家族サービスが優先されます。今日は、近所のスーパーへ。
近くにHCでもあれば、菜園コーナーで楽しめるのですが、無い時は、
もっぱら、スーパーの書店で時間つぶしです。

今回、料理本コーナーで、何気なく目に留まったのがこの本です。

「病気にならない たまねぎ氷 健康法」

「えのき氷」は、聞いたことありましたが、「たまねぎ氷」は、初めてでした。

畑の春タマネギが採れてます。

早生系は、長期保存がきかないのが難点でしたが、この方法だと、
フレッシュなタマネギの美味しさをそのまま取り込むことが出来、さらに、
病気にならない! すごい効能のオンパレードです。


 第1章 高血圧、糖尿病に効く!若返る、やせる
     タマネギ氷のすごい健康効果

 第2章 病気に効いた!やせた!喜び体験談
     私のタマネギ氷活用法

 第3章 便利!おいしい!続けられる!
     これがタマネギ氷の5大威力

 第4章 実践!ムラカミ式タマネギ氷の作り方
     タマネギ氷の作り方と「タマみそスープ」

 第5章 病気が治る!やせる!きれいになる!
     症状別タマネギ氷健康メニュー

 巻末  効能つき!
 付録  超かんたんタマネギ氷レシピ10 


ここまで、いい事尽くめだと、逆に怪しい気がしてきますが・・・

「高血圧・糖尿病・若返り・やせる」この身に覚えのあるキーワードに勝てず
「タマネギ氷」試してみる事にしました。1ヵ月後の効果や如何に!?

【 書 籍 名 】 たまねぎ氷
【 著   者 】 村上祥子
【 出 版 社 】 アスコム
【 値   段 】 1,200円
【 コメント書評 】 ☆☆☆☆

 

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晴耕雨読(書評) 野菜のすごくタメになる話

2013-02-08 | 晴耕雨読(書評)

最近、週末出張が多く、野良仕事が出来ずに、ストレスが溜まりがちです。
出張のお供には、文庫本を数冊チョイスしていきます。
今回、駅前の書店で野菜に関するうんちく本を見つけたので、すかさず購入!

文庫本サイズで、持ち運びも楽、結構、知らない事がたくさんあり、
目から鱗(ウロコ)の内容が盛りだくさんで、
新幹線(東京-博多間)の移動中に、読みきってしまいました。(^ ^b

以下が、見出し

1章 野菜の「栄養パワー」のすごい話し
2章 野菜の「姿形・味」のワザありな話し
3章 野菜の「ルーツ」のびっくりな話し
4章 野菜の「ニューフェイス」のおいしい話し
5章 野菜の「栽培」のへぇ~!な話し
6章 野菜の「流通」の耳よりな話し
7章 「くだもの」のやっぱり気になる話し

例えば、大根は、世界の9割りを日本で生産・消費しているそうです。
やっぱり「大根おろし」は、日本の文化なんですね~!


【 書 籍 名 】 野菜のすごくタメになる話
【 著   者 】 平成暮らしの研究会 編
【 出 版 社 】 河出書房新
【 値   段 】 543円
【 コメント書評】 ☆☆☆☆

 

 

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晴耕雨読(書評) 土を喰らう日々

2012-10-19 | 晴耕雨読(書評)

先日、書棚に収めた書類を探していたら、偶然、懐かしい本が、目に止まりました。

皆さんも、経験がお有りかもしれませんが、


昔、自分が感銘を受けた本や歌を、久方ぶりに読んだり聞いたりすると、
その頃の思い出や、時代背景が鮮明に蘇って来たりしますよね~。

この本は、私にとって、そんな一冊です。
水上勉、著 「土を喰らう日々」


今から、18、19年前になりますか、家の娘が、まだ1歳か2歳くらいの頃、
重度のアトピーに悩まされ、家と皮膚科の病院を往復する毎日が続き、
その後2~3年は、家族の食生活にも、非常に気を使いました。

有機無農薬野菜や無添加調味料、ミネラルウォータ等々、体に良いと云われる物を、
あちこちから、定期契約で取り寄せて・・・。

週一、定期的に送られてくる、段ボウルに入った「有機無農薬」と書かれている
少し元気の無い野菜を、ありがたがって食べていました。
これは、これで、色々な発見もあり、今思えば、良い経験にもなったのですが、
我が家の、エンゲル係数が異常に跳ね上がった時期でもありました。

そんな時、ある友人の紹介で、貸し菜園の存在を知り、何でも、やりたがりの私は、
月5000円の宅配野菜を止め、1区画、年間3万円(少しお高めですが)の民間菜園
契約して、自分達での、野菜作りをスタートさせたのでした。

休みの日は、家族総出で、ちょっとしたピクニック気分で、お日様の光を浴びながら、
子供と一緒に汗をかきながら、土いじりを始めた頃に、偶々、近所の書店で、
「土を喰らう日々」というキャッチが目にはいり、購入したのが、この本との出合いでした。

 

初版は、昭和53年で、随分前に執筆されたものです。
サブタイトルに「わが精進十二ヶ月」とあり、
水上氏が、軽井沢の山荘で畑を耕し、そこで採れた旬の野菜、山菜を中心に、
幼少の頃に禅寺の修行で覚えた、精進料理を作り、日々感じた事柄とあわせて
文章に書き記されたものです。

構成は、シンプルに以下の通り、

一月の章
二月の章
三月の章
四月の章
五月の章
六月の章
七月の章
八月の章
九月の章
十月の章
十一月の章
十二月の章
おわりに

で結ばれており、季節毎の食材やそれにまつわるエピソード等がつづられています。

「おわりに」の章で、水上氏が、
「やはり、芋も大根も、菜っ葉もみな生きもので、当人(?)たちが、それぞれの工夫で、
霜の多い年や、雨の多い年や、干天の年やを、必死に生きていることへの感動だった。
出来の悪い大根にも、それなりの理由がある。その理由に思いをかけることによって、
わたしたちの食生活にふかみが生じることを悟った。」と、執筆後の感想を述べていますが、
私も、畑を自分でやってみて、その事に、大変な共感を覚えました。

そして先日、この本を再度、読み返しましたが、随所に、以前読んだ時とは、
全く違った気づきや感動が持てた事に、あらためて驚かされました。

人は、その時代、時代で感じ方が、変るものなのでしょうか?

いつの時代も、名著とは、そんなモノなのかもしれませんね。


【 書 籍 名  】 土を喰らう日々
【 著   者  】 水上勉
【 出 版 社  】 文化出版局
【 値   段  】 1,365円
【 コメント書評 】 ☆☆☆☆

amazonで検索してみたら、新潮文庫から、別に文庫本が安く出ているようです。

読書の秋、

秋の夜長、畑好き、料理好き、文学好きの方には、お勧めの一冊かと!

 

コメント (8)
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晴耕雨読(書評)趣味の酒づくり ドブロクをつくろう実際編

2012-03-31 | 晴耕雨読(書評)

【 書 籍 名  】 趣味の酒づくり ドブロクをつくろう実際編
【 著   者  】 笹野好太郎
【 出 版 社  】 農山漁村文化協会
【 値   段  】 1,330円
【 コメント書評 】 ☆☆☆☆

2012年の3月も今日が末日で、明日から4月に入ります。
折角の週末なのですが、今日は、朝から強風で昼から雨、予定していた「ボカシ肥」作りが出来ず
ホームセンターで肥料の資材を適当に購入して、午後は自宅で、発酵肥料に関連する本を
読みかえそうと、雑然とした書棚(直下型の地震が来たら、一発で倒壊してしまうであろう)を
あさっていたら、偶然にも、大変懐かしい本を見つけました。
農山漁村文化協会出版、笹野好太郎氏著の「趣味の酒づくり ドブロクをつくろう実際編」

趣味の酒つくり―ドブロクをつくろう実際編

かれこれ四半世紀以上前、まだ私が学生で、漸く酒の味を覚え始め、日々「うまい酒が飲みたい」
と思いながら、ぶらぶらしていた頃に本屋で見つけた一冊でした。

早速購入して、研究室のビーカーやらフラスコを拝借し、夜な夜な「アルコール発酵実験」に
取り組んでいたのを思い出します。

素人がいきなりドブロクや日本酒をつくるのは、かなり無理な話ですが、この本の良さは、
アルコール発酵の原理を簡単にわかり易く説明した上で、初級、中級、上級と徐々にハードルを上げ
作り方も実践的にかつ具体的な手順が示されていて、手順に従えば失敗せずに作れてしまい、
それが思いのほか好評で、実際に飲んで酔っ払えた事にあります。

最初は、蜂蜜を使った初歩的なミード、ハニーワインからはじまり、次にブドウなどの果実酒へ移り
最後に、麦や米といった穀物をつかった酒へとランクアップしていくわけです。

その過程で、酵母菌や乳酸菌の働き、日本や世界に古くから伝わる発酵技術についても、非常に
良く理解でき、人類の歴史と文化の奥深さに触れ、革めて科学の素晴らしさと面白さを実感したのも
この頃でした。

昭和57年2月に初版が発行されています。(因みに私の大学入学は、昭和56年4月でした。)
Amazonで検索したら、まだ取り扱われているんですね! ちょっと驚きです。
私の購入当時は、1000円でしたが(笑)

昨今、遺伝子工学やバイオテクノロジーの進歩により、昔から伝わる伝統的な知恵や文化が、
あらためて、科学的な見地から見直されているようですね。


  

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