「致知」渡部昇一先生石田二郎氏対談、まだ続いています。
なんだか日本も心が危うくなって来ているなあと、このままでは世界の信用度
が低下していくことになりそうです。
日本の伝統を守りながら、もう一度一人一人が自覚して、今一番大事なことが、
石田梅岩先生の哲学思想だと、このブログを書きながら思うのです。
渡部
「そうやって熱心に講義を続けていくうちに、次第に人々に受け入れられて、
最初はあまり講義を聴きに来なかったけれども、一人増え二人増えていったの
ですね。驚くべきことには、これが武士や公家までに広がるんですね。
そいうものを受け入れていったところが日本人のいいところでしょう。
梅岩先生の教えというのは。いわば商業道徳、市民道徳なんです。
市井の人々に、人として立派に生きる道を説いたわけです。あの時期から明治
にかけてそういうものがちゃんと発達したという国というのはあまりないんで
す。イギリスは傑出していましたけれども。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/64/3801a75202f12c7cd224052fa1fd862e.jpg)
ですから、明治の初めにそのイギリスからサミュエル、スマイルズの「西国立志
編」が入ってきて話題になり、自助独立の精神が広まっていくんですけども、そ
ういうものが受け入れられるどうとくてきな下地が、梅岩先生によって日本人の
中に培われていたんです。
渡部
「ところがその西洋の世界もずいぶん様子が異なってきました。
西洋は自然科学を得る手に入れてから世界中を植民地にしました。それで西洋人
の信仰する一神教、特にキリスト教がダントツに優れていると思われたわけです。
それがこの頃は、別の一神教のイスラムとの衝突があったりして、大きな転機を
迎えています。当時最も精神性が高いと言われていたイギリスも、この50年で別の
国のように様変わりしましました。
なんだか日本も心が危うくなって来ているなあと、このままでは世界の信用度
が低下していくことになりそうです。
日本の伝統を守りながら、もう一度一人一人が自覚して、今一番大事なことが、
石田梅岩先生の哲学思想だと、このブログを書きながら思うのです。
渡部
「そうやって熱心に講義を続けていくうちに、次第に人々に受け入れられて、
最初はあまり講義を聴きに来なかったけれども、一人増え二人増えていったの
ですね。驚くべきことには、これが武士や公家までに広がるんですね。
そいうものを受け入れていったところが日本人のいいところでしょう。
梅岩先生の教えというのは。いわば商業道徳、市民道徳なんです。
市井の人々に、人として立派に生きる道を説いたわけです。あの時期から明治
にかけてそういうものがちゃんと発達したという国というのはあまりないんで
す。イギリスは傑出していましたけれども。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/64/3801a75202f12c7cd224052fa1fd862e.jpg)
ですから、明治の初めにそのイギリスからサミュエル、スマイルズの「西国立志
編」が入ってきて話題になり、自助独立の精神が広まっていくんですけども、そ
ういうものが受け入れられるどうとくてきな下地が、梅岩先生によって日本人の
中に培われていたんです。
渡部
「ところがその西洋の世界もずいぶん様子が異なってきました。
西洋は自然科学を得る手に入れてから世界中を植民地にしました。それで西洋人
の信仰する一神教、特にキリスト教がダントツに優れていると思われたわけです。
それがこの頃は、別の一神教のイスラムとの衝突があったりして、大きな転機を
迎えています。当時最も精神性が高いと言われていたイギリスも、この50年で別の
国のように様変わりしましました。