佐谷画廊オーナーの佐谷和彦氏御夫妻と画廊のスタッフ山田恵さんが反転住宅を訪問されました。本間さんの 案内で私の所にもお寄り頂けるという事で今か今かと午後2時過ぎからお待ちしておりました。といいますのも、佐谷画廊は現代美術に於いて、純粋バイオな企画展をこの30年やり続けて来られ、その業績は高く評価されるに値すると思うからです。企画展の作家の顔ぶれがまた凄く、瀧口修造,マルセル、デュシャン、アンディ、ウオーホール、荒川修作・・・私は美術手帖の中で銀座にある佐谷画廊の活動を見ているだけでしたが、今日反転住宅を訪ねて来られ、佐谷氏に対面出来る事になり、少し興奮気味でお迎え致しました。何かを成し遂げられた人というのは、枠がなく気さくに話されるもので、佐谷氏も私に御著書の「佐谷画廊の30年(みすず書房)をめくりながら説明してくださいました。その一頁の重みが伝わって来ました。本当に現代美術を愛し、共に歩んで来られたんだなあと感じました。お帰りになられた後に著書を読みました。青蛍光ペンを持ち線を引こうとしたら、ペンが動かなくなりました。この本には”線など引くな、みんな線だから”という声が聞こえました。まさしくその通り!
榎本和子展のところに眼が止まりました。
続く