柔道つながり ~からみつく大外刈~

柔道を通じてたくさんの人と出会い、成長できました。
柔道に興味のある人も、無い人も、コミュニケーションしましょう!

オーストラリアからのお客様

2018年12月13日 | お仕事
現在、私の勤務校にはオーストラリアの姉妹校から、約30名の高校生たちが短期留学に来ています。

東京、京都、広島を周って、最後は和歌山で2週間の学校生活を送るというプランです。

昨日は、近隣の小学校へ行き、小学生と交流を持ってきました。僕は送迎の係をしたのですが、僕の隣に座る男の子が日本語で話しかけてくれました。かなり上手なので、いつから日本語を学び始めたのか聞いてみると、まだ1年だけとのこと。

えっ!?

何年も英語を学んできた自分が恥ずかしい。。。

やはり積極性って大切なんだと改めて感じました。

そして、うちの高校生たちもドンドンと彼らに話しかけ、あっという間に友達になっていて、素晴らしいなぁと感心させられました。

彼らから学ぶべきことは沢山ありますし、日本のことを好きになって帰って欲しいなと思います。



僕はと言えば、今月18日に大阪労災病院に入院して、19日に左膝前十字靱帯の再建手術です。
同じ怪我で苦しんでいる人は高校にも結構いて、頑張ろっかと言い合ったりしてます。

それでは、少し早いですが良いお年を。

シアトル研修

2018年03月29日 | お仕事
3月15〜28日まで、担任している40名の生徒、3名の引率教員と共に、アメリカのシアトル研修へ参加して来ました。


行き先は、イサクワ、イングルモア、ケントメリディアンの三カ所に分かれます。僕はイサクワ高校の担当となりました。

イサクワ市はシアトルの南の街で、マリナーズのイチローが自宅を購入した地区としても知られています。

生徒も教員も、現地家庭のホストファミリーのもとでホームステイし、英語での会話を通じて交流します。

今回、僕がお世話になったアインスォードさん一家です。本当に優しく、気をつかってくれ、大切なことを教えてくれたように感じています。


研修の内容としては、現地高校での授業(主に日本語)に参加し、その間に英語レッスンを受け、現地小学校やシニアセンター(老人ホーム)を訪問しました。生徒たちは練習して来た歌やダンスの発表、折り紙の指導などを見事にやり遂げてくれました。最終日前日には、ボーイング社工場見学ツアー、シアトルのダウンタウン散策、ワシントン大学見学を行いました。
パイクプレイスマーケット

ワシントン大学図書館

スターバックスコーヒー1号店


休日には、ホストファミリー達とシアトル市内の観光や、様々なアクティビティーに参加し、見聞を広める大変貴重な経験をさせてもらえたと思います。




この研修の成功を目標に、1年間クラスのみんなとやって来ました。時にはキツい事も言いましたし、ぶつかる事もありました。

しかし、こうして無事にやり遂げた後に感じることは、みんなの成長と充実感・達成感です。
関わってくださった人たちに感謝しかありません。

ありがとうございました。


ちなみに!

休日には、現地の柔道場と柔術道場に行き、練習に参加させてもらいました。


言葉の壁を乗り越えて、人と人の距離を近付ける良い方法は、お互い同じ共通点を見つけることだと改めて感じました。

これも柔道つながりです☆

面接練習②

2017年11月03日 | お仕事
なぜ面接で必要以上に緊張してしまうのか?

自分も教員採用試験や就職活動で面接を経験しました。凄く緊張したのを覚えています。

何であんなに緊張したのか。。。

それは、緊張するその人自身が、面接官が何を欲しているのかが見えないからだということに気付きました。

相手が何を求めているのかが見えない。

これが不安の原因となり、自分の言っている事が場にふさわしいのか自信が崩れ、パニックになり…

なので、僕が考えたことは、相手が何を求めているのかを知ることです。

例えば

教育学部の面接官は、教員として頑張っていけるだろうか

看護学校の面接官は、看護師としてやっていけるだろうか

柔道整復師の面接官は、柔道整復師として力を発揮できるだろうか

警察の面接官は、警察官として適性があるだろうか

と。

当たり前なんですけど、相手が求めている事はそれ以上でもそれ以下でもない、という事が理解できれば、とても安心して面接を受けることができます。

相手を知るって大切です。

アドバイスを受けた高校生たちは、どんどん吸収していき、成長していって、驚くくらい面接練習の内容が良くなってきます。

ベストを尽くしてもらいたいと思います。

面接練習①

2017年11月01日 | お仕事
最近、3年生の子たちが推薦試験を控え、そのための面接練習を頼まれるようになってきました。

二十代の頃はそんなに頼まれなかったのが、三十代になってから「面接練習お願いします」と頼まれることが多くなってきたような気がします。

しかし、自分は面接というものが苦手でした。

これまでの人生で何度か面接を受けてきましたが、満足のいく結果を出せた経験もないし、人にアドバイス出来るような必勝テクもありません。

自分なりにアドバイス出来ることはあるのかなと思い、面接官役で色々と生徒と練習をしていくうちに、自分なりに大切な点が見えてきました。

色々なタイプの子がいますが、やはり一番大切なことは「程よい緊張感」であると感じます。

多くの子は緊張感が高まりすぎて、パニックになってしまったり、自分で何を言ってるのかわからなくなったりしてしまいます。
かつて、自分もいろんな場面で似たような事があったなぁと心の中で思ってしまいます。

では、なぜ緊張し過ぎるのか?

この点が問題であり、ここを乗り越える事が、面接の重要な第一歩だと思います。

〜つづく〜

平成28年度 始業式

2016年04月08日 | お仕事
短い春休みが終わり、ついに学校が始まりました。

3月末から続いていた、風邪か花粉症かわからない体調不良も全快し、リフレッシュした気分で新学期を迎えられました。



思い返せば4月1日に発表されたポジションは、自分が望んでいたものとは異なり、かなりショックを受けました。
納得できなくて、腹が立って、堰が切れたかのように周りに愚痴や不平を吐き出しました。

ふと我に帰った時、自分がいかにマイナスのエネルギーを出し、周囲に不快感を与えていたのかを感じ取り、後悔の念に襲われました。

そして何より、柔道部の生徒たちにいつも言っている言葉、「しんどくて辛い状況にある時こそ、その人の本当の力が試されている」という言葉に反する行動を取っていることに気付き、恥ずかしくなりました。



思い通りに行かないケースは多々あります。

その時にどう対応できるかが、本当に重要なこと。

覆らない決定に文句を言うよりも、自分の心に整理を付けて、前に向かって進む方が絶対に賢い。

柔道部員たちも、前に進んでいます。

私も☆


センター試験

2016年01月02日 | お仕事
2016年になりました。

昨年もいろんな方々のお世話になり、1年間を過ごすことが出来ました。

本年もどうぞよろしくお願い致します。



年が明け、いよいよセンター試験が近付いて来ました。柔道部3年生の四人全員が受験します。

自分の時を思い出してみると、何となく勉強はしてきたものの、高3で柔道部を引退するまで生活の中心は“柔道”でした。
家でも学校でも「柔道を強くなる」ことが全てだった生活が終わり、受験モードに切り替え、生活が一変したことを思い出します。今からやって間に合うのかという不安を抱えながらも、やるしかないという気持ちで半年を過ごしました。

そして、四人とも自分と同じような思いをしているのではないかと想像しています。

日本の高校生の多くは、だいたい夏に部活を引退し、半年もない間にセンター試験を迎えます。そのわずかな期間にどれだけ効率良くセンター&二次対策の準備が出来るのかが勝負!



江戸時代までは身分があり、はっきりとした階級社会でした。生まれた身分の中で生活していくことが当然という価値観でした。
しかし、明治時代に入って「人間は平等である」という思想が普及するようになってきます。
福沢諭吉が『学問のすゝめ』において「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」という言葉を残しました。「これからの時代は学問である」という価値観が広がっていきます。

この延長線上に、

人と差をつけるのは学問(勉強)である!

という今の日本の世の中があるんじゃないかと考えています。



何はともあれ、受験も柔道も「ベストを尽くして自分の能力を伸ばす」という貴重な経験をする場です。

あの四人なら、最後まで諦めずにやってくれると思います。

真田庵へ

2015年12月09日 | お仕事
第4回定期考査が終了しました。

テスト最終日の午後は、社会科の研修会に参加してきました。場所は真田幸村ゆかりの地である九度山でございます。



町をあげて盛り上げよう!という雰囲気をビンビン感じましたよ~。

当時、豊臣方に付いて徳川方に敗れた武将の多くは、謹慎処分を受けました。最もメジャーな追放地は、実は和歌山の高野山なんですね(笑)

真田幸村も、父や家臣を引き連れ、高野山の麓・九度山に追放されたわけです。

この地で10年以上過ごし、父もその間に亡くなりますが、大坂夏の陣が始まると、和歌山の地侍達を従えて大阪城へ駆けつけ、豊臣秀頼の元へと参陣します。

僕が通っていた上宮高校から歩いて北に少し歩いた地点で、徳川家康の本陣へ突撃し、もう一歩のところで戦死しました。その生き様に魅せられたファンが多い戦国武将です。

他にも、前の職場の近くには木村重成最期の地(東大阪市)があったり、僕の家の近所には塙団右衛門の墓(泉佐野市)があったりと、豊臣方に付いて死んでいった武将達に縁があるなぁと勝手に思っています。



世界史をメインで教えているので、なかなか日本史関係のお話を聞く機会はありませんが、またこのような機会を作っていきたいなと思います(^_^)


ちょっぴり

2015年09月11日 | お仕事
一昨日はOBの藤野先輩(ショウゴ)が…

昨日はOBの榊先輩(やっさん)と北山先輩が…

稽古に顔を出し、高校生に胸をかしてくれました(^_^)


色んな先輩が、色んな場所で、それぞれの思いを持って頑張ってるねんな~っと感じてもらえたら、嬉しいです☆



稽古が終わり、ボケ~っとしてたら、今年卒業した金川さんが道場まで挨拶に来てくれました。

彼女は2年間担任させてもらいました。

硬式テニスでインターハイや全日本ジュニアに出場し、文化祭の劇では嬢王様を演じ、学校生活を満喫し、卒業していきました。

今は東京の大学で頑張っており、僕よりちょっぴり背が高いです。

ちょっぴりです(笑)



この仕事をしていると、こういう楽しみがあります(^_^)


そして、今から体育祭☆

1年C組、柔道部、ベストを尽くせ~!

“常識”について考えること

2015年04月18日 | お仕事
おはようございます。


入学式から1週間が経ち、初々しさと少しの緊張感を持った1年生たちと過ごしました。
様々な連絡や書類提出の仕事に追われ、バタバタしておりましたが、やっと落ち着きを取り戻し、世界史の授業準備もできるようになってきました。

今年度から世界史Bの教科書が山川出版になり、新たな気持ちで歴史の勉強に取り組めそうです(^_^)



さて、前回のブログで“常識”について書かせてもらいました。

これは本当に尺度が人それぞれで、その許容範囲も様々だと思います。

僕はこれまでの経験で、これはやってええ事、あれはやったらあかん事、という風に大まかなラインを書き、それに沿って行動しているわけです。

ただ、自分の日常的な行動範囲を考えてみると、自宅と職場、柔道場あたりがベースになっており、社会の動向や世界の流れなんてものは、もっぱらネット・テレビ・書籍から得るしかありません(ほとんどの方がそうだと思いますが)。

なので、常に自分の中の“常識”をバージョンアップする必要があると感じています。

人として間違った事は、いつの時代もどの地域でも、してはいけないのでしょうが、価値観は流れ変わります。

「部活」の位置付けなんて最たるもので、ネットなどでは偉く取り上げられており、僕も色々と考えさせられます。

『公立中学校 部活の顧問制度は絶対に違法だ‼︎』

↑このブログが教育界に投げ掛けた波紋は大きいと感じています。

ここでは、部活顧問制度の賛否については触れません。



ずっと柔道部と関わって生活してきた自分としては、部活に対して疑問を感じたことはあまりなかったのですが、一般的な“常識”から見ると、「なるほど、そういう意見もあるんだな」と頷いてしまいます。

これも“常識”が変わりつつある一例だと思います。



また、働き方の“常識”も大きく変化しています。

例として、中学校柔道部からの先輩で、関東地方を拠点にスポーツトレーナーとして起業し、活躍していた原口夏樹先輩について紹介させてもらいます。

昨年、事業を辞めて、次のステップへ進むという話を聞きました。

大阪に帰ってきた時に、実際に会って話を聞いてみると…

かつて僕がやりたくても実行に移せなかった世界一周という選択を実行に移すために、先輩は前々から準備して事業を畳んだのです。

先輩の世界一周には、はっきりとした目標があり、自由な働き方を見つけるための旅であるという風に感じました。

世界の旅の企画書

↑詳しくはこちら


今の自分の“常識”では、実行不可能な選択ですが、このような思考を持って実行に移す人が多く出現しているのだな、時代は大きく動いているんだな、と感じました。

賛否両論あると思いますし、現実はそんなに甘くない事も重々承知していますが、僕は先輩の勇気ある決断を支持したいと思います。
「これからの時代の働き方」を模索してきて、僕たちに何かしらのヒントを与えてくれると確信しています。

世界各国の様々な“常識”を体感し、帰国した暁にはその体験を教えて頂きたいと思います。物事をいろんな角度から捉え、考えられるようになることは間違いない。

そして、僕はそれを高校生に伝えていきたいと思います。

危険な地域には踏み入らず、絶えず情報を取り、用心深く旅して、無事に帰国して来て欲しいと思います。

“学校”という空間

2015年04月16日 | お仕事
ふと考えることがあります。

僕の職業は、公立高校の教員です。

そして、平日も休みの日も“学校”で過ごす時間が多くを占める生活を送っています。仕事と部活にエネルギーを注ぐ多くの先生方が、そのような生活をしています。

“学校”という空間の中で、“教師”という立場で“生徒”と接していると、お互いの常識が離れており、うまくコミュニケーションが取れずに悩むこともたくさんあります。

教師になりたての頃、「僕は教師で君は生徒なんだから、僕の理論に従いなさい」というスタンスでした。確かに、この理屈は筋が通ってはいるものの、実際の人間との関わりの中では、反発を生むことが多く、おそらく生徒側からすると「権力をかさにきた嫌味な先生」に映る場合もあったことでしょう。



人が生きていく上で心に響く大切なメッセージを伝えたい



そう思ってこの職業に就いたのに、学校の規則を守らせる為、いつの間にか生徒の意思を無視して押さえ付けている自分に気付いた時期がありました。


しかし、“学校”という空間は、間違いなく“常識”を子ども達に教える空間であり、規則を守れない子どもには指導し、理解してもらわなければなりません。

“常識”の世界の中にいる存在である事を世間の人に認識してもらう為に、生徒たちは制服を着るのであって、学校に所属する以上はその規則に従うことが必要です。

極論すると、その“常識”に従えない生徒は制服を脱いで、“常識”に縛られない世界に行かなければならないのです。



問題はその為の手段です。

これまで試行錯誤してきて、本当の教員の力というのは、「共感してもらう力」だと感じるようになりました。

“生徒”の立場を理解した上で、“常識”を相手にわかってもらうこと。



高校生にとって、“常識”とは夢がなくつまらないものに映ることでしょう(実際、僕もそうでした)。
しかし、時は流れて立場は変わり、僕はその“常識”を教える立場になったのです。

考えてみると、“常識”というのは実体がなく、生活経験・社会経験の中で獲得してきた価値観です。
これに囚われてばかりではいけませんし、独り善がりなものになってもいけません。


↓↓↓

常識(じょうしき)は、社会の構成員が有していて当たり前のものとしている価値観、知識、判断力のこと。また、客観的に見て当たり前と思われる行為、その他物事のこと。対義語は非常識(ひじょうしき)。

《Wikipediaより》


和歌山で教師になりたての頃、先輩に「柔道部の子どもは関わりが深いから、君の言うことをわかってくれる。大切なことは、柔道と関わりのない子どもを君がどう指導できるかだよ」という課題を頂きました。

あれから数年が経ち、その課題の意味を考える場面がたくさん出てきました。
教育現場の中で、凄いなぁ!と尊敬する先生方もたくさん見つけました。
今になって考えると、みなさん「共感してもらう力」が非常に高かった。


話をまとめます。


本当に伝えたい大切なメッセージ

これを伝えるためには、相手のメッセージも読み取り、相手の立場を理解して、その上でこちらの立場も相手にわかってもらう努力が必要なのだと考えます。
その上で、自分たちが生活する中での“常識”を、常に振り返って確認する作業を欠かさずに行っていく。


実際の生活では、試行錯誤・悩み・葛藤だらけではありますが、こういう点を意識して過ごしていきたいなと考えています。拙い文章にまとめさせてもらいました。

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