天理での研修会が終わりました。
研修会という学術的な名前からはとても想像できない、過酷でハードなイベントでございます。全国から集まる屈強な高校生たちがひたすら練習試合を行うという、高校時代に柔道していた者が聞いたなら、脈拍数が上がり、憂鬱な気分になっちゃうかもしれないあのイベントです。
この研修会、終わってみると生徒の成長を感じられるものです。しかし、何せ畳の上に2人立って闘う訳ですから。3日感ひたすら練習試合。しかも勝ち負けが衆目を集める中でハッキリ決まる訳ですから。負け続けると精神的にキツくなってくるのです!
特に青春まっしぐらの自意識も高い高校生にとっては、なかなかハードなイベントです。
その上、後半は体力的にキツくなってきます。怪我人も出てきてしまいます。
私の体感的な感覚ですが、参加校や高校生の数は近年グッと減ってきています。
全国の色んな指導者の先生や高校生と交流できる貴重な場でもあるのですが、面識のあるどの先生も柔道部員が減ったと嘆いておられました。僕も全く同感です。
柔道の魅力をどう掘り下げ、伝えていくのかが大きな課題だと感じています。やはり怪我が多い競技であるのが難しいです。如何に怪我を減らす工夫が出来るのか、そこら辺に大きなポイントがあると考えています。
さて、うちの3人の部員は他校のチームに混ぜてもらいました。
怪我をしないという目標を第一義に与えました。練習試合を重ねていく中で、それぞれの課題が浮き彫りになってきて、本人たちもその課題に対する意識が芽生えてきたように感じました。
しかし、結果的には3人中2人が負傷してしまうという結末に終わってしまいました。先程申し上げた柔道普及のポイントだと言うのに。。。
試合での勝利を目指すのなら、練習試合はやるべきだし、それを繰り返すと怪我が発生する確率は高まるわけで。
ここら辺に部活の矛盾といいますか、ジレンマというものを感じてしまいます。
「試合の勝利」と「柔道の楽しさ」を両立できれば理想なのですが、これが非常に難しいです。
しばらくオフ期間に入るので、もう一度自分の状態を基に、これからの目標を再設定してもらいたいと思います。
何はともあれ、3人の高校生たちと柔道を通じて真剣に考えて共にする時間は、教師冥利に尽きます。
四月からあっという間に時は過ぎましたが、感謝の気持ちでいっぱいです。
僕も仕事&柔道オフ期間に、来し方行く末と自分の在り方を見つめ直したいと思います。