柔道つながり ~からみつく大外刈~

柔道を通じてたくさんの人と出会い、成長できました。
柔道に興味のある人も、無い人も、コミュニケーションしましょう!

体は嘘をつかない

2015年01月29日 | 柔道
高校入学時、体重が52kgしかなかった僕は、まず中学校の部活との稽古量、激しさ、レベルが全く違うことに衝撃を受けた。

中学から柔道を始めた素人軍団で、キャッキャ言いながらやってきた僕たちと、小さな頃から道場で鍛えられ、スポーツ推薦で入学して来て、見たことないような重さのバーベルを挙げる高校の先輩方とのギャップに驚いた。

へぇ~!

こんな世界があるんやな!!

僕はワクワクしてきた。

しかし、他の部員との体格差は致命的であることを感じた。何とかして変わりたい!と心の底から願うようになり、2人の先輩にくっ付いて色んなことを教えてもらうようになった。

1人目の先輩には、朝トレの時間を作り、バーベルを使ったトレーニングメニューを組んでもらい、どの筋肉を意識して鍛えるべきなのかを細かく指導してもらった。

2人目の先輩は、僕と同じ中学校出身で、スポーツ推薦ではなく勉強で入学した人だが、推薦組と肩を並べる実力を備えていた。入学時には僕と同じく、圧倒的な次元の違いに驚いたようだが、3年生時にはすっかり上宮高校の稽古に馴染んでいた。
その先輩には、知識や取り組みの面でかなり影響を受けた。

今も覚えているのは、その先輩が貸してくれたプロレスラーだった船木誠勝さんの『肉体改造論』という本で、身体を変えるために自分が経験してきた事を、失敗談も含めて赤裸々に述べた内容だった。



“もやし”と呼ばれた僕は、何度も何度もその本を読み、トレーニングを試行錯誤しながら実践し、食事を考え、何とか稽古に付いていった。プロテインを飲み始めたのもその頃だった。

毎朝起きるのが異常に辛くて、身体が重くて、道場の扉を開けるのが苦痛だったことを覚えているが、夏を超える頃には体重も増えてガリガリだった身体に筋肉がついてきたことを感じた。

2年生になると、見た目にも大きな変化が現れ、稽古でも少し投げることができるようになってきた。怪我も少なくなってきた。



ということで、身体を変える事がこんなにキツいもんなんだと身をもって理解できたわけです。

今でも心に残っている言葉。

体は嘘をつかない by 船木誠勝


その2人の先輩もその事を伝えてくれてたんじゃないか、と僕は思う。だから、その事を僕も伝えていきたい。

辛い時期を乗り越えた後には、強くなった自分が待っているよ。



ちなみに、最近の僕の体は、食事量の割には運動量がやや少なく、少し贅沢を覚えたな、という感じでうっすらお腹にお肉が乗ってきている。

本当に正直だ(涙)


摂南大学へ!

2015年01月24日 | 柔道
本日は大阪の寝屋川市にある摂南大学へ行かせてもらいました。


車検明けのバスを運転し、学校から峠を越えて高速道路へへ乗ろうとしましたが…

峠を越えるところで渋滞…

交通事故…


運転席を降りて様子を見てみると、フロントが潰れた車が2台。人が何人か集まっている。1台の運転席には兄ちゃんが座っており、下半身が挟まって血が流れて痛がっている。近くのおっちゃん達と協力してフロント部分を引っ張ると、下半身が楽になったようで、引きつっていた顔が緩み、「だいぶまっしになったわ。」とのこと。

救急車ももうすぐ来るみたいだったので、バスに戻って迂回し高速道路に乗りました。

迂回路から、救急車やパトカーが来て、被害者の方を運んでいる様子が見え、少しホッとしました。少しでも怪我の具合が軽ければいいんですけど。

毎日の通勤で通っている道での事故を目の当たりにして、身が引き締まる思いになりました。



何とか開始時間に間に合い、部員たちは元気な大学生にガンガン稽古をつけてもらいました。

OBの隅谷君も横山先生のご指導のもとで成長しており、嬉しい気持ちになりました。本当にありがとうございました。

大学生の明るく本気で稽古に取り組む雰囲気に、部員たちも「こういう取り組み方があるのか」といった顔をしていました。

ユウダイ(3年)もこの4月から、ここでお世話になります。夢に向かって頑張ってね!




左・隅ちゃん、右・ユウダイ

1年生の寛ちゃんも頑張りました


帰りは、あべのハルカス or 新世界 どちらに行きたいのか助手席のあっちゃん(2年)に聞いてみると、「新世界に行きたいです!」とのこと。

イカ焼き食うてました!

『じゃりんこチエ』の舞台だよ、って部員に言ったら、「???」ってなってて、ジェネレーションギャップ。

しかし、久しぶりに来たら、観光地みたいになってて驚きました(°_°)
こんなんやったかな?


心地よい疲労と共に、王将の炒飯



帰りに今朝の事故現場を通ると、何事もなかったかのように車がビュンビュン通っていましたが、道路にはスリップ痕が。

改めて平凡な日常がいちばん幸せだと感じました。こうして柔道ができて、うまい飯を食って、みんなと笑える時間を過ごせることは、本当に幸せです。


帰り道には、本日姫路で行われた近畿大会・個人の結果を教えて頂きました。和歌山勢のみんなも健闘したようで、刺激を頂きました!

部員たちと一緒に、ベストを尽くします。


夜眠れない。・°°・(>_<)・°°・。

2015年01月21日 | 柔道
社会的にも個人的にもショッキングなニュースが飛び込んできたからだろうか?

深夜に目が覚めると、いつもならスッと再び眠りに入るのだけれど、今日はやけに目が冴える。


いろいろと考え、書きたいことはあるけれど、自分なりに整理できてから書いていけることを書いていきたいと思います。

ここ数日は、内田樹(たつる)さんという学者のブログが心に残って離れませんでした。

これからの日本は、おそらく「いいこと」は何も起こらず、「悪いこと」はたくさん起こるだろうという主張です。その理由と今後の展望を述べつつ、これから始まる「後退戦」についてまとめてあります。

何を以て「いいこと」「悪いこと」だと定義するのかで話は変わりますが、自分の感覚だと、これから経済的に苦しくなっていくんだろうなぁ…と、感じています。


自分の職場環境で言うと、国内(都道府県内もしくは市町村内)の税収は平均して年々下がっており、教育に対する予算も下がってきている。これまでは当たり前だと考えられていたサービスなどが当たり前でなくなり、施設費・光熱費・人件費・その他諸々を削らざるを得なくなってくる。

これまで「世界史を深く楽しく学んでもらう」「柔道を強くする」ことを目的に使っていた時間やお金などを、環境を整えるために回さないといけなくなるのかな、と感じています。
これまでは「教育」や「クラブ活動」に専念するための十分な環境を整えてもらえていたものが、ある程度は自分たちで環境を整えなさい、という方向に緩やかにシフトしてきています。

そして、そういう時代になったんだと受け容れ、変わらなければならないなと肌で感じています。


世界を見ても、均衡の取れた平和な時代は崩れつつあります。

イスラム教過激派との闘いにより、日本人の多くが憧れる欧米を訪れるリスクは高くなってきたし、日本円自体の価値も下がりつつあります。オーストラリアやニュージーランドにしても、宗教間の対立やテロが起こりうるだろうし、中東を訪れることは10年前よりハードルがとても高くなってしまいました。
お隣の中国でも、ウイグル族による暴動が盛んに行われているというニュースを見ます。

日本では…これから少子高齢化という現実と向き合っていかなければならない。これは下の世代になればなるほど、直面していく問題ですよね。

国際交流の流れは詰まってくるだろうし、様々な利害関係や宗教間の軋轢が生まれ、我々の生活にも色々と影響を与えます。僕がこれまで学校で習ってきた理想の社会とはかなりギャップがあります。

僕たちは常に新しい情報をキャッチして、近隣の人や職場の人と助け合っていく事が必要になってきます。あまり話したことがないお隣さんとも、少しずつ歩み寄って情報交換せなあかんなぁと思います。



とまぁ、自分の中にある漠然とした不安?失望?現実?みたいなものを、書かせてもらいました。

でも、考え様によったら、これまでの日本が幸せ過ぎたのかもしれない。歴史上、これほど経済的に発展し、平和な時代を過ごせてきたこと自体が幸運です。

そう考えると、幕末や戦後のような混沌とした時代にこれから突入していくんだとも考えられます。不安もありますが、前を向いて進んでいくしかないですね。

そんな時こそ「歴史」や「柔道」から学んだ知識や逞しさが、生きてくるはずだと僕は考えています。



いつものブログとは少しテイストが違いますし、いささかためらう部分もありますが、たまにはこういう方向にも目を向けて書いていきたいと思います。

成長

2015年01月20日 | 柔道
ラグビー部の新人戦があり、助っ人として柔道部員たちも参加させてもらいました。

柔道の稽古の合間に、ラグビー部の練習やトレーニングにも参加させてもらい、みな一生懸命ルールを理解し、チームに溶け込もうと努力していました。

正直、ラグビーの試合に出場することは躊躇する部分もありました。


しかし、

1、今年の冬は試合がなかった(悔しいことですが)

2、トータルで見るとこの経験はプラスになる

3、困った時はお互い様(自他共栄)


という3点から、参加することにしました。


出場させてもらった2試合とも敗退はしましたが、熱の入ったプレイを見せてくれました。

部員たちは新鮮な気持ちでラグビーに取り組み、柔道とはまた違った魅力を感じたことだろうと思います。僕自身もプラスになることが多々ありました。

今回の経験を柔道に生かし、更なる成長を目指してこの冬を過ごしてもらいたいと思います。



この冬はとことん突き詰め、とことん追い込んで行こう!!

稽古はじめ

2015年01月07日 | 柔道
年が明け、ゆったりとした正月が終わり、いよいよ本校柔道部も始動しました。

昨年よりお世話になった皆様、本年もどうぞよろしくお願いします!



休み中も目的意識を持ってトレーニングやランニングを行っていれば、久々の稽古でも対応できるというのが僕の考えです。

ということで、一発目の稽古場所として、大阪城の前にある修道館での合同練習に、和歌山工業高校と参加してきました。

大阪の高校はもちろん、兵庫・奈良・三重・岡山からも参加する学校があり、様々なタイプの選手と稽古することができました。



くれぐれも怪我は無いように…

と心配していましたが、腰の故障明けのいとやん(2年)が手の指を怪我。

頑張るのはいいけど、いきなり無理をし過ぎていたような。「無理したらあかんよ」とは伝えていたのですが…
これまでの抜けたブランクを埋めたい気持ちと、勝ちたい!強くなりたい!という気持ちはわかるだけに。・°°・(>_<)・°°・。

僕も同じ過ちを何度も経験してきました。

その怪我で、また稽古がしばらくできなくなる。 → 気持ちばかりが焦って、復帰してすぐに無理をする → また怪我をして稽古を休む

という悪循環。


そう考えると、強くなるためには「怪我をせずに如何に質の高い稽古を継続させられるか」というテーマが見えてきます。



2年生はよく体が動いており、自主トレをきっちりしていたんだなと感じました。身体は一番正直です。




春の大会に向け、一丸となって頑張っていきたいと思います!




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