自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

「自由とはなんぞや」

2005年01月20日 | 自由の森のこんなこと
夕方遅くなって職員室で教頭の平野さんたちと話していると、一人の高校3年生がやってきました。アンケートに答えてもらいたいとのこと。来週の高3最後の授業でプレゼンするための資料にするのだそうです。

今、社会科の授業でレポートのプレゼンテーションを行っています。夏から各自が書いてきたレポートを後期の授業では一人ひとり発表するというものです。つい先日、8組の授業に顔を出したことがあります。二人の生徒がプレゼンを行い、それに対して質問したり意見を述べたり。テーマは「日の丸・君が代」と「自由の森生徒の減少から見えてくるもの」です。僕は後者の発表を聞きたかったのだけれど、僕が教室に行ったときには議論が終わりかけていました。残念。受験者を全て受け入れるべきであるという主張をめぐって話していました。

さて、職員室に入ってきた彼女のアンケートは、「自由の森学園の自由とは」というものでした。「一言でもかまいません」なんて書いてあるけれどもそうはいかない。こりゃ重い宿題を抱えてしまった。でも、しっかり答えてあげたいと思っています。

ついでですけれども、始業の日に図書館の大江さんから東京新聞の連載記事のコピーをもらいました。「60年目の自由」と題する特集記事は、教育の現場に吹き付けている新自由主義的改革のなかでどのような問題が起きているのかを丁寧にに取材したものです。「学力低下ブーム」の中でこのような記事を載せた東京新聞はさすがと思います。
『「自由とはなんぞや」。60年前、こう書き残して特攻で死んだ学生がいた。戦争は終わり、生き残った者はそれを手に入れた。自由をおう歌し、豊かさを享受した。だが今、自由が揺れている。・・・・自由とは何なのか・・・』
東京新聞1月1日付

おにざわ
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 卒業生からの年賀状 | トップ | 「自動車工場で働いてました」 »
最新の画像もっと見る