自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

韓国河南高校で林業の授業

2010年07月27日 | 自由の森のこんなこと
韓国からの招待で河南市にある河南高校に行ってきました。
7月は自由の森学園から僕と社会科の藤原さん。9月には、河南高校から2名の社会科の教師が自由の森にやってきます。
藤原さんは、日本の教科書に描かれた植民地支配の内容を伝える授業。
僕は日本の森林と林業についての授業をしました。
イースター島をはじめ、多くの古代文明が森林を破壊したことによって衰退した事実、現在の世界の森林破壊の実態、日本の林業の抱える問題、法隆寺をはじめとする日本の木の文化などをテーマにすすめました。

韓国では、日本ではポピュラーなスギやヒノキがありません。(南の済州島にはあるそうです)なので、小道具としてヒノキオイルのスプレーを配って、ヒノキの香りを体験してもらいました。「これが日本を象徴する香りです」。
最後は、割りばしの話しをして、お土産に国産材で作った割りばしを一人ひとりにプレゼントしました。「今日の授業をふり返りながら、夕食のときに使ってください」

河南高校は私立高校なのですが、授業料は公立高校と同じだそうです。教職員の給料も国家が負担しているのだとか。似た教育システムをもった韓国ですが、そこはだいぶ違う見たいです。

そうそう、下の写真を見てください。教室の後ろにある背の高い机。これ、何だと思いますか?授業見学にはちょうどいい高さです。「校長先生とかが授業を見て回るためのもの?」
生徒が、笑いながら教えてくれました。「ここで授業を受ければ居眠りできないでしょ。」
さすが河南高校。

鬼沢真之
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