自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

最近の中学生の様子

2006年06月09日 | 自由の森のこんなこと
はやいもので中学入学式に実行委員長が「シャボン玉」をテーマにして、学んだ事や体験したことをつめこんで、きれいに遠く、高く、飛び立って欲しいということを訴えて二ヶ月半がすぎました。


中学一年生ははじめての戸惑いから慣れてきて、自分の主張のしかた、表現のしかたを色々な方法で試している時期を迎えています。


中学二年生はぐっとおちついてきて、自分と他者との関係を上手に探りながら、お互いに成長しようとしているようにみえます。鬼沢さんも前回のブログで紹介しましたが、ある生徒のつくった自由の森の中学生活を紹介するホームページは生徒自らの感想や視点が述べられた内容になっています。そこにあった丁寧な各教科の紹介の内容はそれだけで中学二年生の学校生活のパンフレットになるすぐれたものでした。

自由の森のいい点として彼があげていたのは

「勉強全般が詰め込みじゃない」

「数値やグラフで評価しない」

「ゆっくりじっくりやっていける」「好きな事は徹底的にできる」

でした。また、ノートについては

「ノートは後で自分を振り返ってみて、ああ、こういうことをやっていたのだ、と理解でき、そして活用できるものです。自森ではノートと自己評価表が授業における学びのまとめとして、後あの自分にとっての教科書なのです。」

と紹介しています。


中学三年生はさらに落ち着いた学びをしています。


先日も沖縄修学旅行の事前野外学習に全クラスで行ってきましたが、非常に真剣に講師の人の話しを聞いていました。私も一クラス授業を担当していますが、


「何のために理科を学ぶの?」


「頭がいいというのはどういう事?」


「知識をたくさん知っている方がいいの?」


「学力って何?」


という質問をうけます。明らかに自分と他者、そして社会へと彼ら彼女達の意識が向いているという事がよくわかりますし、全体として、しっかり地に足をつけた自らのアィデンテイテイを探ろうとする若者らしい真摯でさわやかな姿がみてとれます。これから修学旅行や中学最後の各行事を通して、どのように成長するかが、本当に楽しみな中学三年生です。



モルゲン
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