自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

とっておきの理科

2015年08月24日 | 自由の森のこんなこと
集まれ理科好き!!

「わからないことはおもしろい」というサブタイトルのついた、「理科」の世界に触れる まる1日。
理科の授業者の話を聞いたりすると、「まる1日かけても足らない」ような雰囲気。「学ぶことは楽しいのだ」というメッセージが詰め込まれた、理科の1日でした。その名も「とっておきの理科」。
今年で3回目となります。

理科というひとつの教科から見える景色があります。それは「自然」というもの。


 複雑に見える現象も、たった1つの原理で語られることの気持ちよさ
 ちょっとしたきっかけで探してみたら、いろいろな世界とつながりを発見してしまうこと
 目の前にあるものの向こう側を想像すること

理科の人たちがそれぞれに口にする言葉から、授業をする自分たちがこんなふうに楽しみながら「自然」と向き合っているのだということを、いろいろの切り口から参加してくださった人たちと共感したい、そんなふうな思いが伝わってきます。

今年の「とっておき」は小中に分かれて4つの授業が展開されました。

小学生対象は

  授業A「鳥の骨を観察して、骨格標本を「作成」する」 
  授業B「金を探そう。」


中学生対象は

  授業A「花火はどうして美しいのか」
  授業B「不思議な天秤と てこ に潜む宇宙の原理」

の、それぞれ2つの授業です。


ほんとうはつまみ食いじゃなくて1個の授業にどっぷり浸かって「とっておき」を味わいたかったのだけれど、結局はいろいろを見たくて あちらこちらで展開されている授業を、少しずつ つまみ食いしてきました。
不思議なものがたくさん。


川へ「砂金」を取りに行ったら、



不思議な「まるいもの」を拾ってきたり。





そもそも「つりあう」ことが前提の「天秤(てんびん)」が、



常識的には左右変な距離で つりあっている状況を目の当たりにしたり。
  
それはそれは不思議です。



参加した人の感想にもありましたが、普段食べている「鶏」の翼が、



どんなふうな骨格で支えられているのかということを知ったり。

「花火」に込められた思いや、花火を愛でる土台となっている平和について、



あるストーリーを想像させたりすること。


たくさんの思いを馳せるきっかけが、この1日でひとりひとりに何か生まれたら、こんなに素敵なことはありません。


「自然」とはとても興味深い分野です。
「しくみ」を知ったとしても、納得の行かないことは、実はたくさんあるはずです。
「ほんとうにわかる」ことは、いろいろな自分の道具を使います。
きっと感覚とか情緒とか。


またぜひ来てください。
「授業」の時間を、いっぱい楽しみましょう。

なかの。

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