自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

授業参観

2009年05月09日 | 自由の森のこんなこと
今日は授業参観と全校保護者会がありました。私は中学の方をあちこち見て回りました。
中2の教室に行くと、黒板になにやらむずかしい文章が書かれています。生徒たちはそれをノートに写し取っています。「漢字読めねぇ」とか「これはきっとこう読むはず」とか。
生徒たちも口々に話をしていますが、参観している保護者の方たちも「あれ、なんて読むの?」「ひま(暇)って字に似てる字、「か」かな」とか、ひそひそ小声で話しています。
敗戦は遺憾ながら最早必至なりと存候。以下此の前提に申し述べ候。敗戦は我国体の一大瑕瑾たるべきも、英米の与論は今日迄の所国体の変更とまでは進み居らず。勿論一部には過激論あり、又将来いかに変化するやは測知し難し。随って敗戦だけならば、国体上はさまで憂ふる要なしと存候。

近衛文麿が昭和天皇に上奏した文章だそうです。他の授業を見に行くために途中で抜けてしまいましたが、「終戦」をめぐって、側近・重臣たちの認識や動き方を考える授業だったのでしょう。

このほか、数学や英語、美術の授業も見ました。大人たちのいる教室の空間は、いつもとはちょっと違う雰囲気があるようです。

なかの

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