自由の森学園中学校の森の時間や有志高校生達が活動しているプロジェクトに菜の花プロジェクトがあります。
小岩井を
「菜の花いっぱいに」
というスローガンのもとに3年ほど前からすすめられているこのプロジェクトは簡単にいうと、
➀菜の花を種から育て、花を咲かせます
②菜の花から種を収穫します
③菜種油を取り出します
④その油を学校給食や調理に使います
⑤ ④で使った油を回収し石けんなどにします。⑤ ④で使った油を回収し車の燃料(バイオディーゼル燃料)として利用します
⑥ ⑤の燃料として利用された後に排出される二酸化炭素が ①の菜の花の成長のための光合成に再吸収されます。
こうして菜の花が油になり、調理に使われたり、せっけんになったり、車の燃料として使われたりして、もう一度菜の花に光合成されて再利用されていくのが菜の花プロジェクトです。
これで資源が循環利用されて化石燃料の使用が減っていくという意味もあります。種から大きく育った菜の花を収穫する作業が先日ありました。遠くから見ると妖怪が歩いているようにみえたのは、生徒が収穫して結んだ菜の花をすっぱりかぶるようにして運んでいた姿でした。
ここから菜の花の種だけを取り上げる脱穀作業、種からの搾油作業、燃料として精製する作業と、たいへんな仕事が続きますが、みんなの表情は明るく活気にみちていました。その作業風景をみていると、大丈夫、未来はこういう若者達が切り開いていける!と納得してしまいました。
モルゲン