自由の森日記

埼玉県飯能市にある自由の森学園の日常を校長をはじめ教員たちが紹介

小学生の感性を引き出す授業

2006年08月22日 | 自由の森のこんなこと
      みみをすます  
  
    幸せなことに  みみをすます
    流れ星の流れる音に  みみをすます
    雨がふる音に
    虹の架かる瞬間に

   
    自然の音に   みみをすます
    ありの歩く音に
    ありの心臓のおとに
    小鳥が親鳥を呼んでいる鳴き声に  みみをすます

    
    クラスのざわめきに  みみをすます
    息の音に
    皆の鼓動に・・・
    みんな生きていることを完璧に理解したときに
    よろこびの声に  みみをすます

 
    地球の叫びに  みみをすます
    知らない平和を知ろうとするかすかな未来に
    みみをすます


  20日の学びの森2006の終わりの集いで発表された小学生クラスのみんなでつくった詩です。


 担当した斉藤理子さんによれば、この授業は谷川俊太郎の詩を読み、その後、みみをすましてみて、聞こえてきた音・聞こえないけれど想像した音をいくつか書きだして、それをみんなで話し合いながら並べたものだそうです。


 授業の最後にみんなで音読し終わった時、思わず「おおっ~」という声があがったとのこと。初めていっしょになったその日だけのクラスなのに、訴えるもののある詩になりました。



 きっと、とてもいい学びの空間だったのでしょうね。



おにざわ

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