トマトの花に、植物ホルモンを噴霧。
ビニールハウス約40棟分のマルチ張りがようやく終わった頃、すでにトマト苗は一段目の花房から2段目の花房へと開花が進んでいた。
トマトの花は両性花で自家受粉する。しかし、ハウスの内部は高温になってしまうため受精しずらい環境条件になってしまう。このため、実を成らせるために人工的に受粉・受精させる処理をしなくてはいけない。これがホルモン処理という作業。
でも本当のところ、ホルモン処理というのは受粉・受精をしていないのに、したことにしてしまう処理のこと。トマトは本来受粉すると、オーキシンという植物ホルモンが活性化され、その影響で子房が肥大し果実となる。そこで、花に人工オーキシンを吹き付け受粉したことにしてしまい、着果促進させるということ。
なにか自然の摂理に手を加えて、人の都合のいいように…、という作業だが、人が作り上げたトマトという作物である以上、安定生産を図るには人の手を加えなくては作物が出来ない。
もちろん、この後はマルハナバチを使って蜂にも受粉を手伝ってもらうことになる。
ホルモン処理にしても、これからの収穫にしても、作業は左手側にトマト、右手側に通路という作業体系になる。
実は、トマトの花房はずっと上の段まで同じ向きに出てくることになる。なので、苗を植える時には、花房の向きを通路側にすると、その後の管理が楽になるわけだ。
よーく見ると、真ん中の支柱を境に、左側に花が咲き、右側には花が無いことが分る。
花を同じ方向に咲かせないと、以後の管理・収穫作業に大きな差が出てしまう。
この後の管理作業、まだまだ続きます!
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