今、トマトはまさしく最後の収穫期であります。甘さものって、やはりこの時期が一番美味しいかな~
さて、台風19号の進路が気になりますが、トマト収穫を早々に終わらせ、3連休の初日息子を連れて会津百名山・七ヶ岳(1,636m)へ行って来た。
七ヶ岳といえば、私が小・中学校の時に学校登山などで何度か登っていた地元の山なのだ。
自分が山登りを好きになったきっかけの山でもあるし、小学2年の時プチ遭難騒ぎを起こしこっぴどく怒られた(この件については、大人の無責任な一言のために振り回された小学生研二少年たちには、なんら過失は無いと未だに確信しているのだ…。)思い出の山でもある。
七ヶ岳北麓の針生集落から、林道を車で約10分にある黒森登山口から歩き始める。
最初は軽トラが通れるほどの林道歩き。
間もなく、若い雑木林の登山道歩きとなる。
登山口から約1時間半で沢歩きとなる。
(ここが当時問題の発端となった沢だ。息子たちにはここで、同じ轍を踏まないよう研二少年の事件簿を面白おかしく話し聞かせたのだった。)
岩には色づいたハウチワカエデが散りばめられ、沢も秋色だ。
水に落ちないよう気をつけながら遡ると、護摩滝が見えてきた。
ごま滝。少年時代は滝を恐る恐る登っていたのだが、今では左岸に巻道がある。
ごま滝を巻くと、その上流はナメ沢となる。この区間だけでも沢シューズが欲しくなるくらい滑るので注意したい。
ナメ沢の後は大きな石もなく沢は歩きやすい。標高1,510m付近から沢を離れる。
沢を離れブナ、ヤマグルマ、ダケカンバの疎林を登る。
この辺りに来ると紅葉はすでに終わっていた。
高杖スキー場からの登山道と合流すると、一気に視界が開ける。
山頂はもう目の前だ。
後方の尾根伝いに丸山があり、さらに右奥には三角形の燧ケ岳が見える。
山頂手前から沼ノ平方面の森を俯瞰する。紅葉はどんどん下に降りているようだ。
森の向こうに見える小さな湿原は沼ノ平だ。中学生のころに母親と行ったことがあった。この時も道に迷い簡単には辿り着かなかった思い出がある。森の中のほんとに静かな湿原だった。
この中学時代の頃からすでに湿ったところが好きだった。やはり植物も人も乾いてるより、湿っていたほうが面白い、気がする。
しかしトマトは過湿を嫌う。
登山口から3時間15分で山頂(1,636m)へ。
小さい頃に来ていたこの山に、また自分の息子と登れるのもまた楽し。
山頂では4,5パーティーが入れ替わり。記念写真を撮っていただきました。
山頂から三番岳、田島方面を望む。
さて、これから七ヶ岳全峰を縦走です。字で書いて七つではあるが、実際は大小合わせ十数個のピークからなる。全部でいくつあるか、子供たちと数えました。
稜線の紅葉はもう終わりのほうであるが、眺望のよい山歩きは楽しいものだ。
そしてもう一つ。あれは27年前、中学校の学校登山の時に坊主の研二少年(今でも坊主だが…)が見つけた光苔(ヒカリゴケ)。それを探すのも今回の楽しみの一つ。
八番ピーク付近の風格のある笠松。本当はキャラの古木。
昔と変わらぬ枝振りでした。
九番ピーク手前から遠くに那須連峰がはっきり見える。
間もなく十番目の下岳(1,510m)だ。七ヶ岳一番岳から、登ったり下ったり の約1時間40分。次男の口数が減る…。
下岳まで馬にぶら下げたニンジン、カップラーメンタイムで元気復活。
下岳からは立派なブナやミズナラの森歩き。
この森にも、また楽しみがある。風穴がいたるとろこにあるのだ。湿った微風が吹き出していた。
最後のピーク、1,326mピークは十三番目のピークだった。
ここで古今登山口との分岐となり、僕たちは西側の下岳登山口へと下る。
あとはブナの若い林を下るのみ。
七ヶ岳縦走路、完歩!
黒森登山口から歩き出して約7時間。小学生の息子たち、よくがんばりました。
そしてあの光苔。今でも〇番目ピークの穴の中に、ひっそりと黄緑色に輝いているのを確認することが出来ました…。
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