地震被災住宅の4割
修繕進まず
地震被災住宅の4割 修繕進まず
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20191018/2000021524.html
去年の大阪府北部の地震で被災した住宅のうちおよそ40%の住宅が屋根にブルー
シートがかけられるなど今も修繕されずに残されていることが大阪・摂津市の調査で
わかりました。
半数近くが経済的な理由から修繕を見送っていることもわかり、市は支援の方法を検
討することにしています。
摂津市では、去年の大阪府北部の地震で屋根が飛ばされるなど2700棟余りの住宅
が被害を受けました。
このうち、被害の程度が「一部損壊」以上と認定された1200棟余りを対象に、市
が復旧状況をアンケート形式で調べたところ、▽60%がすでに修繕を終えていたの
に対し、▽39%が今も修繕されずブルーシートなどがかけられていることがわかり
ました。
修繕していない理由を尋ねたところ、▽「ブルーシートなどの応急措置で様子を見て
いる」が46%と最も多かったほか、▽「資金がない」が28%、▽「先行きが不安
で費用をかけた修繕にためらいがある」が18%と、経済的な事情があわせて50%
近くにのぼりました。
ブルーシートなどがかけられたままの住宅は、国の支援制度の対象外となる「一部損
壊」と認定されるケースが多く、経済的な理由で修繕が進んでいない現状があらため
て浮き彫りになりました。
去年の地震の後、こうした調査を行ったのは摂津市が初めてで、市は結果を分析する
などして支援の方法を検討することにしています。